学び方と勝ち癖考

昆布としいたけ・・・の大きい波は
ずーっとつづいています。


それをどうアレンジするか・・・と考える中で
タベモノと器の関係の重要性を改めて思っています。

器に手を抜くことはできません。
器とはタベモノを入れるモノですから
ナイフフォークのたぐいは入りません。

ナイフ、フォーク、箸などは食具に分類。

ではよい器、よい食具とはどんなモノか。


昨今のこおろぎセンセーのひとつの見解は

大量生産品には、表現の限界があるということです。


引き出物などに登場する器の中には
こんなに見栄えがするのにお安い!という優れものがありますが

丈夫さは評価できても
最終的に料理を生かすには限界があります。

ましてや、撮影には使えません。


相当高価なものでも
大量生産が可能だったものには
なんらかの時代性や
経済性が隠しきれず

不思議な「限界」があることに気付きました。

うまく説明できませんが、


たとえば、
同じモノが絶対に2つないモノには
不可思議な魅力があるのは事実。


このあたりに、
モノの価値判断の一つの尺度があることは事実です。


さて
上の写真のバターナイフ、私のイチオシですが
どこかの国の手作り品。

どんな場面でも
いい仕事をしてくれます。

ナンビャク円かで買ったものですが
使い勝手もいい。



大きな器は邪魔になるけれど

こんな小物たちは
食卓で「いい仕事」してくれますから
ちょっと意識して探してみるといいかもしれません。




さて待望の花塾第2回特訓課程がありました。

猛烈な勢いで、資料の読み合わせなどからスタートして
いざ、実習となったとき
質問の山。

自宅で復習した生徒さんたちは
学んだことと実践の壁に驚いたようで
撮りためた写真を広げて質問がどっさり。


私も紙とペンであれこれ力説。


すばらしい時間となりました。
実践実習もさることながら

こうして
デザインを分析して
理屈で理解することはとても大切です。

議論はおおいにもりあがり、
指導者としては大満足でした。

学ぶということには限りがありません。


以前も書いたかと思うのですが

同じ年齢のあるデザイナーが
「こんな年齢になったので、もう誰にも
指図されたり、気をつかうのはやめる!」と
言い切ったとき、
驚いたのと同時に
たくさんのことを学んだ女性なのに
学び忘れたことがあると気付きました。

謙虚さと
とことんよい師匠について知る、学問や技術の奥の深さです。


こおろぎセンセーは
大切な師匠をすでに何人も亡くしてしまいましたが
ご存命のときは、次はいつ、次はなにをと
ワクワクしない日はなかったし、

今も
関西の恩師や、函館の大先輩の
女性教授にお会いするたびに
その緊張感と満足感に
感謝するばかり。


ディプロマ時代で
なんでも資格資格の世の中になったため

この資格があれば、もう一人前だと勘違いする人が増殖中。


学位にしても同じです。

ある大学で修士課程を終えた女子学生が
せっかく大学院を出たのに就職がないのは納得がいかない。
先生が斡旋してくれると思ったと発言。

仰天。


修士号があろうが、博士号があろうが
就職の保証などない。


学びたくて学んだだけであり、
その後、どんな仕事をし、
さらに就職に関しては、それ以外の要素も重要なわけで


資格に甘える時代が生む
ひ弱な人たちに警鐘を!

次から次に
不可思議な資格が生まれ続けています。


こおろぎセンセーも
かつて、そんな資格試験の一つに挑戦したことがあり、
あまりの簡単さと、組織の不穏さ、不明確さにおどろいて
早々に脱会。
その予感はあたり、今も手広く展開しているようですが
その資格があっても、なんの仕事にもつながらず、
会員は会費やら会合やらで疲労しているようです。


とにかく
学ぶことに終わりはないということ。


私も
まだまだひよこ気分。

立派な雌鳥になる日は遠そうです。


花塾のあとは簡単なティーブレイク。

短い時間ですが
アレンジしたものを再度調整してお茶のテーブル用に。
この日のお茶菓子はパールモンドールのロールケーキと
六花亭のどら焼き。
ロールケーキは、こおろぎ先生用に?
もちろんバタークリームでした。




さてさてサッカーが勝ちました。

私はサッカーファンではないのですが
本田選手の大大大ファンです。


あの面構えと
強気さ、
それを裏切らない力が
群を抜いているからです。


勝つぞ、という気迫が
いっそう彼を勝たせる。


人生もそうかもしれないと思うのです。

勝ち癖をつけること


これが一番かと。


癖、です、癖。


負け癖はだめ。


うっかり負けるのが人生ですが


負けたときに
どう次のステップを踏みだすかで
勝ち癖をつけることは可能です。


いつ会っても
忙しいとか、大変だとか
お金がないとか
困った困った、と愚痴から始まる人がいますが、
この人たちには
勝ち癖は無理。


負のオーラが負のスパイラルを呼ぶばかりか
周囲を巻き込むので
接近禁止。


小さいことでも
あ、うれしいっと思うことができること、
そして
そんな小さいうれしさを見つけ続けることが、
勝ち癖の秘訣かも。


本田選手にはなれなくても
すくなくとも
暗い負の存在ではあってはなりません。


先月まで相当疲労が大きかったこおろぎですが
気持ちが負けてましたからね。
負け癖おばさんになる直前で
なんとかふんばって、しきり直した感じです。




りきまるさんの散歩は
快調に続いています。
北国の気持ちのよい朝夕、
ただ、犬さんたちに遭遇することが多く
なかなか大変。
犬の飼い主さんにもいろいろいて
本当に、犬の飼い方や、他の飼い主との会話で
人間性も育ちもすべてわかってしまいますね。
ああ怖い。

このワンコはまとばちゃんというお名前のご近所さん。
大好きなワンコです。
もちろん、飼い主さんも大好きです。
保健所かどこかから成犬を引き取ってきてから
長く育てているので
年齢がわかりませんが、若くはありません。

なんともいい表情。
わが家の先代犬、ケンケン(健犬)にどこか似ていて
ホッとします。


しいたけ昆布の次に、秋までの執筆作業が決まり、
のんびりはしていられなくなりましたが
バタバタせず、丁寧に暮らしていこうと思います。