京都でスタバ

再びの週末です。
神戸空港に向かったのは1週間前のこと。
あっという間の1週間でした。

上の写真は
武庫川女子大学生活美学研究所の定例セミナーの一風景。
食文化研究の第一人者であり、
料理研究家としても有名な奥村彪夫先生が
和食の盛り付けの参考に
ご持参くださった先生製作のお弁当。

講演の合間の珈琲タイムに
直接いろいろご指導くださいました。

日本料理はやっぱり「スゴイ」の一言。

これは和服の柄と全く同じ。
和食器の柄とも同じ。

改めて考え、
大いに刺激されたのでした。


関西を縦横無尽に歩く生粋に関西人、Mちゃんのご案内で
京都の夜を満喫したこおろぎは
ホテルで迎えた朝、
さて何をしたでしょうか・・・


せっかくの京都、
久しぶりの京都です。
朝早く起きてどこかのお寺や神社を
散策したでしょうか・・
古い街並みを散歩したでしょうか・・・


そこがアホこおろぎです
時間ぎりぎりまでホテルの部屋にいて
チェックアウトしてから本屋さんでガイドブック購入。
そのままスタバ。

京都滞在を一刻も無駄にせず
1つでも名所を見ようという貪欲さ、ゼロ。


ホテルフロントの方
本屋さんのかわいいおねえさん
スタバの素敵なスタッフたち


こんな方がたと
ちゃっかりお喋りしちゃったりして

午前中を使ってしまいました。
美味しいお食事も京都には沢山あるのに

こおろぎは
スタバのLサイズの珈琲と
ベリー入りのパンケーキと
ハンディーなラップのサラダ。


こおろぎ、凡人じゃないかも。


でも

今回の京都は
日高敏隆先生を送る会に出席することでした。
予期せず前夜、すばらしいお寺で心豊な時間がすごせただけで
充分でした。


地元の方と言葉交わすこと、
スタバの道路向きのカウンターで
街行く人を眺めること
地元で買ったガイドブックを読むことは
こおろぎに
とてもゆったりした時間を与えたのでした。

アクセク神社仏閣や
美味しいお店めぐりで
名所名店の「数」をこなすことは
今回は意味がありませんでした。


とはいえ、
四条河原町から烏丸までのんびり散策。
ぴょんぴょん堂でお懐紙を買っただけで大満足。




この写真は
3時から某ホテルで開かれた
日高敏隆先生を送る会の展示の1つ。
昆虫学者として
動物行動学者として
すばらしいお仕事を沢山残され、
多くのお弟子さんを育てた先生の
在りし日を思い出すには
あまりある
品々が並んでいました。
次回から
この場で少しお伝えしようと思います。



40歳を過ぎたこおろぎを再び大学に戻してくださったのが
日高先生でした。

あれからずいぶん年月が流れたのに
理系から文系へ、その変換は今でもうまくいきません。
でも
なんとか思考の回路を融通して
残る人生を模索して
次の世代に伝えたいと思っています。


そんな中、
刻々と
こおろぎの頭の中には

日本文化の形が
こおろぎ流に見えてきつつあります。
そして日本人の感情の表現についても
理解の方向に向きつつあります。


恵方巻を受容した私たちは
それ以前に
バレンタインデーを我がモノにしました。

それは
感情の発露として
とても有用だったからだと
そんなふうにこおろぎは思っています。


実証はむずかしいので
ひたすら勉強するしかないのですが

哲学者の山折哲雄先生が
「発酵食品をつくる文化圏はおおむね、人間の感情の処理についても
それをストレートに表現せず、ジワジワと少しずつ、
ブツブツと発酵させるような形で表現する方法を生み出したのではないか・・」

とお書きになっています。

「感情を率直に表現することをはしたないとする文化」とも

「生の感情を、生の直接的な姿で表現することにためらいを覚える文化」

ともお書きです。


発酵食品とつなげてのご発言は
実におもしろく、

なるほどね・・・と思いますが

チーズを産むイタリアやフランスは
さて
感情表現、豊かですから
その辺はどうしたものでしょう・・・と思いつつも


日本が生んだ華やかな料理文化や
文様は
相当な『表現力』。


感情が抑えられるからこその
雄弁な表現方法なのかもしれません。



ボルボのライフデザイン塾の第3回が昨日
開催されました。
知らない方がたが毎回集うはずなのに
いつのまにか素敵な連帯感のある塾に育っていました。
4回で終了するのは残念だと
主催者に申し出てくださる方がたがあり、
準備や片付けもお手伝いしましょうと
そんなお声も沢山あって
こおろぎは本当に嬉しかったです。


みなさん学ぶことに熱心です。

こおろぎも
ずーっと学び続け、
それを咀嚼して
お伝えしていきたいと思います。


「マダムこおろぎの京都でスタバ」シリーズ、
明日も続きます。

こおろぎ組に
素敵な週末でありますように!