清浄と間を考える

ミステリーツアーの行き先は
まずは神戸空港に降り立って
西宮。
武庫川女子大学生活美学研究所での
定例セミナーに参加。
その前に
春の学会発表に関するご指導を
Y先生にお願いしました。

学位取得時、大変お世話になった先生は
相変わらずご多忙なのに
チャーミングで明るく
お手本にしたい女性でした。

翌日はご自宅で法事とのこと、
そのお花を買わなくちゃ、お掃除しなきゃと
それはこおろぎと同じ勢いでした。

女性で仕事をしながら研究を続けるということは
こういうことです。


でも本当に適確なご指導、
感謝しました。

さて本日の写真は
前回お話した
お寺。
雪に光る
それはそれは美しいお寺でした。

日本の美しさを語るときは
庭を語るのが一番早いのではないかと
いつも思います。

ファッションも
部屋も
料理の盛り付けも
設いも

同じ法則です。

空間の作り方が
秀逸。
他に類のない仕組みです。



相撲の土俵のあの間合いも
結界としての
「間」の取り方も
独特の
「美」なのです。

内館牧子さんが
土俵の結界について力説なさっていましたが
全くそのとおりで

だから横綱に求められるものがあるのだと

同感。
そこのところを
作家が力説するのではなく
相撲協会が努めて日本人に知らしめ
続けるべきでした。
協会の努力不足。
無口無表情がいいのではなく

その空間に意味があるからだと

「そういう」教育が必要だった。


大学のセミナーで
奥村彪夫先生がお弁当の盛り付け等について
お話されたのですが
その中で
日本の料理が
美味しい水ゆえのものであること
「清浄」がベースにあることを
お話されていましたが



「清め」
「浄」が基本。

これは日本のなにもかにも当てはまります。

白い半襟
白い足袋も
刺し身を作る桧のまな板も

その流に
今話題の「相撲の土俵」もある。


それら全部を
日本の庭に見ることができそうです。




こおろぎは短い京都の滞在で
深く深く考えてしまいました。


すっかり学問モードになって
チョー真面目なセンセー風になった
こおろぎも

旅を終えて
自宅にもどると・・・・







こんなに現実的な家族が待っていました。

これ、なんというイキモノでしょうか・・・


このデッカイ態度のデッカイイキモノの
このノーテンキな姿こそ

しかしながら
実に大切なのです。

これぞ「安心」の姿。
「平和」の姿であります。

「留守中なにしてました?」
とデッカイイキモノに聞いてみたら


「え?今テレビ観てますから・・」と
デッカイイキモノが答えました。

「散らかし放題で態度デカクないですか?」と
さらに聞くと

「今、ワンワン物語のいいところなんですから・・」
と無視されました。



知性とも品位とも無縁の
こおろぎさんの日常ですが


心やさしく春を待とうと思います。


それにしても
このイキモノ・・・

その名をりきまると申します・・・。


旅日記は続きます。