餃子熱・芸術熱

荒井さんちの犬です。

先日、飼い主のおかあさんが
餃子探検隊を結成したと報告しました。


パタパタと
女性実用家
医者
学者
管理栄養士
学生
という
隊員申し出がありました。

あ、
そのうち3名はおかあさんの身内ですが・・・。


そんなしょぼいスタートにもかかわらず
おかあさんの夢は一気にふくらみ
膨大な計画に発展しました。

そしてついに

International Society of Gyoza/Dampling Foods

国際餃子学会!
という
組織作りの準備委員会結成にまで至ってしまいました。

現在のところ仮称ですが

本気っぽい・・・


ダンプリング

というのは
餃子とは違うのでは?
というお気持ちの方もあろうかと思いますが
そこが「みそ」。


ただ餃子のつくり方とおいしいお店探しに終ってはもったいない。


食としての餃子と
その類似品
粉と水による皮と

その中身

加熱法


調味料


制作過程


それらすべてを考えるところに意味を見いだそうと思い至ったようです。


ああ


犬はあきれるばかりですが

荒井三津子先生は
かなり本気です。


問題は
その配偶者であるところの
遺伝学者、犬にとってはおとうさんですが、
そのおとうさんもなんだか乗り気だということです。


ポーランドチェコに頻繁に出向くおとうさんにとっても
興味のあるところのようです。


類似のダンプリングは世界中にありそうなのです。



そんなこんなで、ワクワクがとまらないおかあさんは、やっぱり強運。

楽天市場で餃子トップの 株式会社テンジョイ 
創業昭和55年の創始者である元社長さんに遭遇。




焼き方を伝授していただいて
早速焼いたのが上の写真2枚です。


万歳!
すごいぞ!


ただし

フライパンの材質とサイズは
研究の対象です。


とにかく

おかあさんは本気です。


ただの探検隊にしておくのはもったいない。

食育・・・とか
高齢者の食事とか
あれこれいろんな角度から見ても餃子は万能。

粉食文化
小麦文化
稲作文化
包む文化
ひき肉文化
香辛料文化

どこから考えても
パーフェクトな対象らしいです。


近く
設立委員会で
何かを決めて

この指とーまれ

と言いだすと思います。

どうぞ
ご賛同ください。

会合の一部は食に関するチャリティーにする決意も固まっているようです。




そんなおかあさんは
そのバタバタの中、
野幌の北海道博物館で
すばらしい展覧会にも飛んで行ったようです。
夷酋列像展。



松前藩が、アイヌの偉大な12名の勇者に助けられた・・・・ことから
描いた12枚の肖像画
その模写や持ち主、歴史的背景を探る雄大な展覧会。


衣食住の研究家として
そして北海道に住む生活研究家として
馳せ参じたおかあさんの興奮は大きかったようです。


ただし、

なにかが
どこかが
不完全燃焼らしく
分厚い図録をながめてため息。

どんな疑問と答えがでるのでしょうか。



さて
犬は
どなたからもお見舞いをいただかないうちに
抜糸となりました。

抜糸の日、犬は紙袋のプラスチックの持ち手をどっさり飲み込み
またまた大騒ぎを起こしてしまいました。
おかあさんにひどく叱られて
予定より早く病院に連れていかれましたが
何度か吐いて落ち着きました。
反省しています。


そして
犬は
ただ去勢されたのではなく
前立腺嚢胞かなにか、はっきりしない陰の原因究明のために
まずは去勢してみましょう、という第一弾だったので
完治、ということではありません。

ですから
おかあさんは、頻繁に犬を病院につれていくことがスケジュールに組み込まれてしまいました。
申し訳なく思います。

したがって
お見舞いはまだまだ
受付けます。
どうぞお気遣いください。


情けないことが続いていますが
家族が元気でなによりです。

国際餃子ダンプリング学会設立をめざし
(早くもアメリカ支局とフランス支局がうごきだしたという噂・・・)
元気になったおかあさんと
それをあきれながらもサポートしているおとうさん
アメリカでの生活に少しずつ慣れてきたころすけねえさん
(ミント通信更新されていますから見てください)
そして
今月からお仕事でタイに長期出張するKIKIねえさん

犬はなにも協力できませんが
応援しようと思っています。

追伸
去勢後、行動が幼くなり、わがままが強くなったと
動物行動学者のおかあさんは言っています。
もしかしたらそうかもしれません。
ホルモンのバランスが狂ってきたんだ!
生物学者夫婦は
犬の観察をおもしろがっていて
少しいやです。