おかあさんの休日

今日も犬です。
立派にお留守番をしていた犬です。
お留守番をしていた、と言っても、
家族を守っていたのではなく
生まれた実家に預けられ、トリミングされていただけでした。
面目ないです。


当初の予定では
夏なので丸刈りにされるところでしたが
周囲の強い反対により
おかあさんの意向(高校球児のような丸刈り)は却下され
今回も凛々しいコンチネンタルカットになっています。


先週末
大きな講演に招かれて
ちょっと難しいお話をしてきたおかあさんでした。


時は6月。

ちょっとだけ一休み。



・・・
と言っても、おかあさんは18歳からずーっと休んだことがないので
OFF、という方法がわからないのです。


必ず「何か」が必要。




今回はまずは恵比寿の輸入雑貨屋さんで
テーブルクロスの新作を見てきたようです。

つまり、休息ではなく立派なお仕事でした。


型押しプリントの夏らしいテーブルクロス、近くご紹介します。

カジュアルでとても素敵です。




その恵比寿の街路に
キレイな紫陽花たち。



うっとりするような色。


犬の家にも
紫陽花だけはブッシュになってありますが

こんなエレガントではありません。



テーブルクロスや夏用の麻のストールなどを
幾つか選んで
おかあさんは一路広尾へ。





おかあさんの新しいお友達に、杉原たみさんという素敵な女性がいらっしゃいます。

一年前、やはり広尾のイベントでお会いした女性ですが
おかあさんの動物的な勘ではじまったおつきあい。


「国境という現場から―国連職員として難民支援に携わった日々」の著者です。


いろいろお考えの末、国連をおやめになって独自の活動を開始。
今は途上国の支援を、クラフトのデザインと販売でなさっています。

http://tammys-treats.com/


「現地の民芸品」というのは
それだけでは日常生活にとりいれずらい。

「かわいそうだから買う」のではなく
「かわいいから買う」
「素敵だから買う」
「使いたいから買う」


そうでなければならないですよね。


・・・・

というところが
おかあさんとたみさんの一致した意見。


おかあさんが時々つけているこの薔薇のモチーフのネックレス

これは「武器」を溶かして作った真鍮。

とても輝くのでみなさん18金ですか、とお聞きになるのですが
「元武器です」とお答えするたびに
平和への願いが伝わるのではないかと
おかあさんは思っているようです。


とにかく美しい。


使われなかった武器を
こんな風な形にして
手にすることに
きっと意味があるのではないかと。

手彫りの薔薇。


そして今回は
たみさんがご指導して作っていらっしゃった
アクセサリーを買ってきました。
どんなにかご苦労なさったことでしょう。



細い!





白いっ。


犬は近づくことが許されません。


シルクの細いループのネックレス。


美しい!
軽い!(重さないです!)
金属アレルギーさんたちには嬉しい!


大変ご苦労の上作られたようです。


何色かあったのですが
ここは白、だったのでしょうね、おかあさん。


留め金は水牛の角。

農耕で働き、
働き終えたら食用になる水牛たちの
最後の最後の角。
捨てられてはかわいそう。


丁寧に使ってあげようと
それも
本当に素敵につかってあげようと。


ああ素敵。
待ってました!とおかあさん。
紐もシルク。

めがねを引っ掛ける機能も意識したデザイン。


プラスチックに見える真っ黒ですが
軽い。
そしてなんとなく暖かいのです。


たみさんのお品は
この夏の荒井商店ギャラリーでご紹介したいなと
店主女将のおかあさんは考えているようですが
それはいつ?
ということにはお答えできないのがつらい犬です。


でもご期待ください。
そのときは犬も看板犬としてきっと
参加しますから。


・・・・ということで
おかあさんの休日は
ゼンゼン休日ではなく
難民支援の難しさ
フェアトレードとはなにか
エシカルとはなにか
などなど

たみさんのお店でも
お茶しながらも
なんだかとてもむずかしい会話だったらしいです。



そしてその夜はホテルでずーっとパソコンに向かっていたとのこと。

出ました!レオパード柄
荒井さんファミリーのお身内、トントンの作品(sikakui-coブランド)。

「みっちゃんのイメージ!」として完成した特注のパソコンケース。
もう何年も使ってるので
いい味でてきましたね。
いやあ、空港でも目立ちますよ、毎回。


そして今回
おかあさんらしい、というか
おかあさんらしくない、というか
スゴイ眼鏡ケースが増えました。

おかあさんは「かわいい」ものが苦手です。
が、
中原淳一は別。

広尾にショップ発見。
眼鏡ケース発見。


京都のがま口屋さんとコラボの作品、
ちょっとかわいすぎてはずかしい・・と言いつつ
うれしそうに使っています。


翌日は
出版社で次回作?のご相談など。

つまり全く休息ではありませんでしたね。


その上、帰りの羽田空港では
ポーランドから帰国したおとうさんに
ひさしぶりに「ばったり」会ったというからスゴイ。

おとうさんの短い乗り継ぎの時間、
空港のベンチで「次回作」(どうやら夫婦共著らしい・・・)の打ち合わせ。
おとうさんとその同僚、学生さんたちをそこでまた見送って(え?どこに行くの?)
一人元気に札幌に帰ってきました。


かなりかわった生活をしているおかあさんと
荒井さんちの人たちですが
KIKIねえさんもお仕事で忙しく
ころすけねえさんもお勉強が忙しく

それでいいんだわ、とおかあさんは言ってます。


犬だけヒマで
申し訳なく思っています。