定年宣言・その後

こんなお茶の時間は、いまはお預け状態のあらいさんちです。

これは去年の今ごろでしたかしら・・・・



ふーっ

犬です。

あらいさんちの大掃除は、おどろくほど「本気」で進行しています。


と言っても、右にあったモノが左に移動したり
上の棚の本が下に移動したり、という作業が多いのですが

それでも
今現在、玄関には40ℓ入りのゴミ袋が8個と20ℓ入りがどっさり。
ほとんど引っ越し状態です。


でも
おかあさんは
定年宣言をしたと言っても、
元気がないのではなく
かっこいい高齢者になる決意をしたらしいのです。



ついに学者として
大学に生きる道を得ることができなかった自分と
真正面から向き合ったのは確かです。

若い日、
何度も挑戦して
そのつど破れたこと
その場を得ることが出来なかった理由を
振り返って憂いてもなにも生まないと悟ったのも事実です。



問題はこれから。


「定年」後だという、小さい宣言のようです。


悲しいばかりではなく
40代からスタートした「本気」の学究が
時代や地理的な条件など
ちょっとずつずれただけであって
だからこそ
あれもこれもいろいろなことを見たり聞いたり考えたりできたわけですからね・・・

思っているのだろうと犬は思います。



とにかく
おかあさんは元気すぎるほど元気に
大学の仕事をしながら
大掃除も続行しています。


今年も

余市のエルカンポ田中さんのさくらんぼを
大勢のみなさまにご紹介して


今年こそ、エルカンポ田中さんの極上のプルーンを
早めにアナウンスできるよう
がんばります。


そして

去年のように今年もまた
あ・うん の呼吸のお仕事仲間たちと
いいご本を作るらしいです。

去年出版になったご本は
海外で翻訳されるらしいという噂も聞きました。




おかあさんは
おかあさんに「まだ」できることをちゃんとやろうと
思っているようです。


でも・・・・



犬は
おかあさんの探究心は
すこし縮小してもよいのではないかと思っています。


大掃除の一環で
古い洋服の「仕分け」も進んでいるのですが


「あ!いいこと考えた!」


と、いつもの「いいこと!」の大声が聞こえるやいなや

大きなTシャツの前身頃が半分に切られました。

そして
いやな予感!



「りーちゃんっ!来てーっ!!」とご指名。


行かないわけにはいかず・・・




有無を言わさず、着せられたのでした・・・・・

情けないったりゃありゃしない・・・・

穴があったら入りたい・・・

そんな気持ちでした。


91歳のおかあさんのママさんも
ママさんのお手伝いに来ていたKさんも
爆笑のあと

じゃー、あれを着たらどうだ、これをかぶったらどうだと
次々に犬にいろんなものを着せようとしました。

これ、一種のギャクタイ、ちゃいますか・・・・



ま、あちこちピンでとめられて
窮屈でしたが
飼い犬なので
ワンともスンとも言えず、
しばし、みなさんの笑い者になった午後でした。