三日坊主・・・

うふっ

犬です。


おかあさんが意地になって本を読んでいます。
斜めに大急ぎで読んだりしています。


今年はブログに
本の紹介を書くと勝手に宣言して
はやくも2度目で挫折しそうになっていたのですが


そうはいかない!

2冊目は
やっぱり
佐野洋子さんの文庫本に決定。


家計簿をつける!という
絶対に絶対に不可能な宣言をHTBイチオシで言っちゃってましたが
そちらは
レシートを集めているだけで
家計簿らしい形にはなっていません。
でも本人は三日坊主を認めていません。




さて
おかあさんは
森瑶子さんは盲愛していましたが
他の女性の作家のご本をあまりよみません。


ですから
佐野洋子さんのご本があるのは
ちょっとめずらしいことなのです。



絵本を読まないおかあさんが
たった一冊(あ、「はらぺこあおむし」もあるから、たった2冊)
そばに置いているのが
佐野洋子さんの
「百万回生きたねこ」。


おかあさんは
何度読み返しても
涙うかべます。

鬼のくせに泣くのです・・・。
それほど名作なのです。




実は
おかあさんと童話、これはありえないくみあわせなのです。
なにがどうしたものか
おかあさんは童話が苦手です。
したがって
わが家の不細工シスターズさん二人も
童話とは無縁の育ち方をしています。


その話しは別にして

百万回・・・の作者としての佐野さんのファンだったのですが
佐野さんが実母との確執等をお書きになった
「シズコさん」のいきさつですっかり感動し、
軽やかなエッセイも読む様になったらしいです。



内容は当然ながら
「がんばりません」
というこのタイトルが秀逸です。


おかあさんは
がんばるという言葉が
本当に苦手なので
できるだけ使わないようにしています。



このエッセイは昭和60年刊行の単行本をもとにした文庫なので
まだバリバリお仕事なさっていた佐野さんの
元気なお声が聞こえてきそうです。


ダメでいいじゃないの・・・
がんばらなくていいじゃないの・・・


おかあさんは
それを毎日念仏のように唱えて暮らしています。


そんなおかあさんの大宣言が「がんばりません!」。

同じタイトルの文庫の
短いエッセイが
きっと働く女性たちには
効き目のあるドリンク剤のように機能するんじゃないかと
おかあさんは思ってご紹介しました。


そしてお弁当づくり!

こちらも三日坊主になりそうでしたが
ちゃんと作っています。
(ちゃんと、でもありませんが・・・)



ただ
荒井三津子さんの数多い問題点の一つが
「おもいたったら今すぐ!」という異常な行動力。

23時といえば
フツーはかなりの深夜です。

「そうだ!じゃがいもとタラをいっしょに煮よう!」


ああ
この夜も真夜中突然、
おもいついてしまったレシピの試作開始。


泡立てた卵白の力でフワフワの揚げ物完成。

まるで理科の実験状態のメモ。

なでしこ倶楽部のみなさま、
近いレッスンにきっと登場するはずですよ・・・


23時30分、眠くてぼーっとしていたおとうさんに
無理やり試食させ

「うまいっ!」
と言わせて満足。


だからおとうさんはひたすら太るのに・・・。


冷めたらどうなるか・・という実験で
翌日のお弁当に入れたのでした。


アツアツではあまりタラの味がわからないのですが
不思議なことに冷めるとまるでタラのフライのようでした。


これはこれで「大発見」。


犬はそのカケラもごちそうしてもらえないのですが

この家に常識的な時間、というのはないんだなと
あらためて思いました。



常識と言えば


このアホっぽい「お道具」はなんでしょうか?


ゴミの日
捨てるかと思ったら
「今度また詰まったら使える!」とおかあさん。


え?
また詰まる?


大人なら同じ「過ち」を繰り返さないはずなんですけど



実は先日、お仕事でキモノを着た日
めずらしく時間に余裕があり(これが大問題)、
帯じめやら帯揚げを、ゆったりと広げて選んでいたおかあさん、


ああ危険!

おかあさんが余裕を見せると
必ずなにか起きて、結局は大騒ぎになるのは
お決まりの流れなのです。


キモノ着るには床が汚れている・・・と気付いてしまったおかあさん

ドキドキっ

床が汚れているのは28年前からずっとです。


「そうだ、まだ時間あるからお掃除しよう!」

犬はもしモノが言えたら
「やめてやめて!」と言ったのに!


ご想像通り、
おかあさんの掃除機は
帯じめと帯揚げをビューンと吸い取り
当然、つまりました。


そもそも
帯じめと帯あげを
100円ショップのファイル入れに並べているのはおかしいのですが
おかあさんなりの浅知恵では
まあ上出来な整理の仕方でした。




が、常にひっくりかえる危険はあり
犬なりに気をもんでいました。




色別に分けたりして
ちょいといい気になっていたおかあさんでしたが
そのファイルケースの山にぶつかった瞬間、
ビューンと掃除機が吸い込むという大事件が勃発したのでした。



余裕シャクシャクのはずが
大騒ぎになったのは想定内でしたが


見ていて気の毒なほどの慌て方でした。


結局
掃除機抱えて
「今日使う」いや「もうすぐ使う」帯じめと帯揚げを
ホースから救出しなければならなくなったのです。





あれこれやっても詰まってしまってどうにもならず


そのうち
「いいこと考えた!」


とまたいつもの目の輝き。


針がねハンガーを幾つもつぶして
連結できるお道具を作ったのでした。



結局30分くらいかけて
すべてを救出したときは
おかあさんの焼け石に水風の化粧はすっかりはげ落ち、
疲労困憊でぐったりでした。



まあ
こんなことは日常茶飯事。
驚くことでもありません。


おかあさんの悲鳴は聞き飽きました。

「いいこと考えた!」

というのが、絶対にいいことではないことも知っています。




ああ
他の家の飼い犬さんたちは
どんな生活しているんでしょうね・・・




さて
犬の飼い主は
ちょっと時間をかけて
書いていた原稿を終えて
一息つきましたが、
今月中にまとめなければならない次の
原稿にとりかかっています。
こちらは武庫川女子大のプロジェクトで
調査も同時進行なので
大仕事ですが
楽しそうにやっているので
このブログでも結果は報告できると思います。



忙しそうですが
犬の恥ずかしい写真を激写する時間はあるようです。

これは
ふてくされた犬が
椅子カバーもクッションも全部放り出して寝ていた時のものです。
カシャカシャ前足で布を蹴って寝場所を作るのですが
毎回叱られます。

それなのに
この日は
おかあさんも少し弱っていたらしく、
いつもどおり
ソファーの上で
カシャカシャしていたのに叱りもせず


「土に穴を掘る習性が、遺伝的に残っているんだわ・・・」

とじーっと犬を観察していて
ものすごく気持ちわるかったです。


では
平和な日々が続くよう祈りながら
今日も犬は昼寝をむさぼることにします。