フランス語と白い食器と・・・

犬です。

クリスマスツリーが片付く日、おかあさんが
座れ、と命令したので伏せてみました。


意外と美形だと
親バカ飼い主が喜んだ一枚です。




今週始め仕事スタートした日、
おかあさんはキモノでした。


90歳のママさんと
カブトムシの亡くなったママさんが
熟慮せず買い集めたキモノがどっさりあるのに
おかあさんが気に入って着るものは限りがあります。


仕事始めのこの日着たのは
やっぱり市松模様。帯びも赤。


お気に入りの組み合わせです。

犬もおべんちゃら風に近づいて首を伸ばしたところ
おかあさんが自ら撮った写真がこの一枚。

りーちゃんのストレッチはうつくしいわねと
褒めてくれました。


ストレッチって・・・・。




このキモノの組み合わせ、好きなんでしょうね。
指輪はカブトムシのママが残した赤珊瑚。

おかあさんは、ママたちが大切にしてきたものを
生かして使おうとしているようです。


そうそうこの市松模様のキモノは90歳のママさんが
何年か前、縫ったもの。おかあさんが気に入って買って来た反物ですが
柄合わせが大変難しかったようです。
偉い!




前回、札幌のお通夜の受付で
お香典の熨斗ぶくろをいきなり電気カッターで開けて
領収書はいるか、と聞かれたこと
全部司会者がしゃべってしまう不思議な通夜など
おかあさんの怒りが爆発寸前になったことを書きましたが

それに刺激されたわけでもありませんが
今年も
荒井さんちは早々にお勉強モードです。


冠婚葬祭についてしっかり調査し直そうとおかあさんが決意したのは
当然ですが

ちょっとかわいいおべんきょうのことを密告すると



おかあさんはサラちゃんが短期間ホームステイしてくれたおかげで
すっかりフランス語熱に火がつき、
サラちゃんが選んでくれたかわいいご本で
基礎のキの字から復習開始。

25年前、おかあさんはかなりフランス語の勉強をしていたのですが
すっかり忘れてしまっています。
それを楽しく再開しました。


驚くことに
お正月、おとうさんの本の山にロシア語の本発見!

実はおとうさんは昨年後半からロシア語再開していたのです。

学生時代の第二外国語がロシア語だったおとうさんは
お仕事で東欧に通ううち、どうやらロシア語に目覚めてしまったようです。


この夫婦、なんとなく三流〜五流のイメージですが
やっぱりすこしフツーじゃないなあ・・・
と犬は思います。

60過ぎてやっぱり英語だけじゃだめだわ、と
突然のフランス語とロシア語。
二人で競い合って勉強しはじめました。

子育より自分育ての実践でしょうか。


三日坊主になっていないところが今のところ立派。
おとうさんはこの本をすでに復習終えたそうです。


ま、問題はおかあさんですが
雰囲気だけ上手にしゃべるから不思議です。




さてこれは、今日の「ありあわせ」。

甘酢漬けの赤かぶで作ったちらし寿司。

紅ショウガではありません。

キュウリとスクランブルエッグと
アナゴの佃煮入り。


お味ですか?


・・・・・・・


60てーん!と
おかあさんが言ってました。


なぜ60てーん程度の写真を載せるかというと
食器について言いたい事があるようです。


いつのころからか
真っ白い食器のブームが続いています。

縁、リムの広い、デッカイお皿や
いろいろな形のまっしろい食器たちが


レストランでも一般家庭でも
どんどん使われる様になっています。


無難、だからですね。

おしゃれ、だからとも。


確かにそうです。


けれど


日本が生んだ器たち、キモノにも通じる意味のある柄を
おかあさんは大切にしていきたいと切に切に思っているようです。


かつて白い器は
「病院みたい」だとして嫌われていたはず。


それがこれほどもてはやされるには
なにか背景があるはず。


1980年代、テーブルコーディネートがブームになるころ
骨董や古い日本の器は大切に注目されていました。
確かに、クニエダヤスエ先生は
白い食器に着目なさっていましたが
古今東西の意味のある絵付けの食器、上質の器があってこその「白」だったはず。


白い食器のブームの背景はなんだろう・・・


おかあさんはこの10年ずっと考えているようです。


この60てーん!のちらし寿司を
あえて柄物の四角いお皿に盛って

おかあさんは

「いいなあ・・・このお皿!」と大満足していました。


おかあさんは
「無難」が苦手ですからね・・・。



本当にあれこれ頭が動き続けているようですが
ご心配いただいているおかあさんの左手は
その後、小康状態でしたが
かなりかなりよくなっています。
まだ時々、ぎゃっと叫ぶことはありますが・・・


いったいなんだったんでしょうね、あの左手の
小指の付け根の激痛。


おかあさんは


「ぎっくり指」だったのではないかと言ってますが
なんだろ、それ。



今日は神戸のころすけねえさんが
全身ジンマシンでヒーヒーさわいでいるようですが
こちらも原因不明で病院に飛びこんだらしいです。



おかあさんはやっぱり思うようです。

「イキモノだからね!なんでも起こるわ!」


イキモノだから、というのは
本当に常に意識しているべきことでしょうね。


そして
文化をもった特殊なイキモノだからこそ
着るものや
食器、盛り付けなどを
学び、謳歌したいと、
おかあさんは考えているようです。






痛みも、ジンマシンも
生きていればこそ!

さ、自らを大切に
まさか、今日も酒盛り?なのでしょうか・・・・・


もう日が暮れました。
朝からずーっと原稿書きしているおかあさんですが、
犬の散歩を忘れないようにと
犬はただただ心配で

ただただじーっとブス顔で待っています。