やっとお正月

6日、ついにクリスマスツリーが片付きました。

土台を紛失して飾るのは不可能だったのに、
テーブルをひっくり返して、テーブルの足に木を固定するという荒技で、
おかあさんが強引に立てたクリスマスツリーでした。

そして
多くの御期待に応えて
見事に転倒し
本当に多くのご想像通り
見事におかあさんを直撃してくれた
凛々しいクリスマスツリーでした。


大勢のみなさんが
ぜひともどのように立っているか
どれほど危険か見たいとおっしゃってくださっていたのですが
関西方面からの見学希望もいただいていたのですが
さすがに危ないので6日、
片付け上手のお手伝いも得て

ついに2014年度のクリスマスツリーは片付きました。


やれやれ。

やっとあらいさんちの2014年が終った感じです。



遅っ。


なにかと遅いあらいさんちです。



今日も犬です。


年末のパーティーでは
ガレット・デ・ロワがいいお仕事してくれました。

フランスから来たサラちゃんのリクエストで買ったのですが

お菓子の中に潜んでいる陶器の人形を引き当てたのは
チェコから来たミロシュくんでした。

王様のお菓子と言われるガレット・デ・ロワ
こんな王冠がついています。

ミロシュくんはホンモノの王様のようでした。

で、御期待どおり、
おかあさんとおねえさんが
犬にかぶせて遊ぼうということに・・・




まあ、
飼い犬としては
何をされても
じっと耐えるだけでした。



さて
すらすら代筆していますが、

ご心配いただいている
おかあさんの左手の激痛は
なんと奇跡的(おおげさ!)に快方に向かっています。

一時は夜中に病院検索するほどの激痛で
洋服の脱ぎ着も、洗顔もできないほどだったのですが
年末年始と週末が重なり、病院に行けない時間、
ボルタレンと強力なシップで
激痛が去ったのでした。

ふ・し・ぎ!


まだ小指と薬指は自由にはならず
ちょっとした動きでイタタっと叫んでますが

どうやら外科的ななにかが快方に向かっているのは確かです。


ちょうど
KIKIねえさんが帰ってきているときに
痛みはじめたのですが


おかあさんはKIKIねえさんに
症状を訴えました。


「きーちゃん、飛び上がるほど痛いんだけど!」


すると
みなさん、KIKIねえさんはなんと答えたでしょうか!
ちなみにKIKIねえさんはゴクゴク若輩ながら人間のお医者さんです。


「飛び上がるほど痛いって・・・飛び上がったの?」


「え?」


「飛び上がった?」


「いや、飛び上がってない」


「じゃー大丈夫」


「ふーん」



なんだ、この会話。


しかしKIKIねえさんが東京に帰った直後から激痛が始まったのでした。


が、

大げさなおかあさんが
痛みに耐えたのは
たぶん
「飛び上がらなかった」からだろうと思います。


おかあさんは犬に言いました。


「きーちゃんは、いいお医者さんになったみたいね」
だってさ。



とにかく
このまま痛みがなくなればいいですが
それにしても
原因不明。
生物のセンセーでもあるおかあさんは

しみじみ左手をながめながら

「ま、イキモノだからね、神経も筋肉もあるわけで
何か起こるさね」


そのとおりなんだろうと思います。


ことしの厄払いを済ませた気分らしく

ピンクのかわいいプードルを犬に見せて


こんなふうにおもいきり馬鹿にする余裕も見せています。
このピンクのプードルさんは
おかあさんのお誕生日に小さいお友達からいただいた
大切なプードルさんで
犬は触ることもゆるされず
遠くからじーっと見続けていたのですが
こんなふうに
おちょくられて
情けないかぎりです。



でもまあ

ま、パソコンも
なんとか打てるようになって
めでたしめでたし。

大学の講義もスタートですから
本当によかったです。


痛い手なのに
3日の夜、おかあさんはころすけさんに
浴衣のような早さでテキトーに
振り袖を着せました。

実に適当な着せ方ですが
着せる理由がありました。


90歳のママさんの
大切なお友達が92歳で亡くなったのです。

デイサービスでお知り合いになった、それはそれは素敵な女性で
そんな高齢になってから出会ったのに
親友と呼びあえるほどの仲良しでした。


持病の心臓が悪くなり
あっけないお別れとなりました。

その悲しみは深く、
どうしましょ、と思ったおかあさんは
サラちゃんに着せるために出したキモノを
片付けるまえに
ころすけねえさんさんにあれこれ着せて
家庭内ファッションショー開催。


成人式にも行かなかったころすけねえさんでしたので
一度は振り袖を着せたいと
ママさんはいつも言っていたので。



おかあさんの未熟な技術で
バタバタと着せて
90歳のママさんの部屋で3着お披露目。


案の定、ママさんは笑顔。


「ねー、ママ、まだまだいいこともたくさあるからね!」

「Tさんも、ママが泣いていても喜ばないよ!」


にぎやかな時間となったのでした。





ところが・・・

その翌日のお通夜に行ったおかあさんとママさんは
愕然としたのでした。


受付でお香典を出した瞬間
担当者(葬儀社)が、片手で受け取ってすぐ
電動カッターでのし袋の上をスッと切ったのでした。


「領収書は?」

・・・・


「けっこうです!」


おかあさんの声は大きかったと思います。


香典に領収書を出すのは北海道の悪しき習慣。

それはあらためて考えるとして
片手でうけとって
そのまま電動カッターで開けるという


これ、どうなんでしょうか・・・



帰宅したおかあさんの怒りは
それはそれは
それはそれは
それはそれは
大きく
犬は正直、びびりました。



冠婚葬祭の近代史も調査していたおかあさんにとって
ひさびさに出たお通夜で
その研究熱に火がついてしまったようです。


お返しの中に入っていた葬儀社のアンケート用紙を
じーっと見つめるおかあさんのお顔は
とてもとても
とてもとっても怖かったです。




ドキドキっ


近くきっと
この会社になんらかの質問状を出すのではないでしょうか・・・・


ドキドキっ・・・・



本来、このブログは
マダムこおろぎ戦闘記というタイトルです。


戦闘モードでいいのかも。


故人のプロフィールだけではたりず
喪主にかわって、全部挨拶してしまう司会者・・・

最後まで喪主の声さえ聞けない通夜。

かつて
町内会会長とか
上司とか
下手でも朴訥でも
せいいっぱい故人をしのんで経歴を振り返り、
悲しみをこらえて集まってくれた知人友人に礼を言った喪主

ああ
日本はえらいことになったと
おかあさんは思ったようです。

時代が変わるのもいい。


ドライでいい。

あれもこれもドライでクールでいい。


でも無礼はだめでしょう。


犬もそう思います。



あ、痛いっ。
調子にのって
勢いついてスラスラ代筆していたら
不思議なことに
どうやらまた痛みがでてきたようなので(左手)、

今日はこのへんで・・。


それにしても
おかあさんの
冠婚葬祭論、
はじまりそうな予感・・ですね・・・・。


十数年前、婚礼衣装と結婚披露宴について
博士論文を書いたおかあさんですが
それを今一度見直して出版の予定もあるとかないとか。

ドキドキ・・・・



おかあさんは婚礼衣装や結婚式についても
ものすごーくたくさんいいたいことがあるようです。


ちなみにこの振り袖は
おかあさんが一回目の結婚式のお色直しに着たものですが
なんとずーずーしく、2回目の結婚のときの結納でも着たという
(年末の番組の演歌歌手さんのようだったらしいです・・)
前代未聞の振り袖です!
おかあさんの勇気に乾杯!


でも
この振り袖は
おかあさんのお父さんが、おかあさんが二十歳になったときに
迷って迷って、一生懸命選んでくれた本当に素敵な振り袖なので
おかあさんは何度も何度も着たようです。


手が痛いわりに長くなってますが
蛇足ながら
犬のおとうさん(人間)がノーベルショー取ったら
この振り袖を絶対に着るぞと
おかあさんは密かに思っているらしいです・・・


ひえーっ!


あ、これ
ナイショです。