おかあさんの短い旅その２

犬です。

３泊４日、犬が生まれた実家、ドッグステーションにホームステイしていました。

その間、おかあさんは
東京と神戸を
大急ぎで走り回ってお仕事をしたようです。

東京のKIKIねえさんと
神戸のころすけねえさんには
やっと会えたものの

あまりにバタバタで
会いたい人たちには連絡もできず
かなり残念だったようです。

それでも
予期せぬ素敵な出会いもあったようで
オイオイ聴こうと思います。

上の写真は
着膨れたおかあさんのシルエット。

おかあさんは最近、「広尾」と「西麻布」に心動いており、
「いつか大人になったら（・・？・・）、広尾・西麻布に住みたい！」という
アホなことを寝言のように言っています。

いつも満員のパン屋さん、SAWAMURAのカフェで
こんな朝ご飯、
やっと見つけたカウンターで一人でこれだけ食べようとしたらしい。

となりではどこかの広告会社の女性社長と若いデザイナーが
パソコン開いてあれこれ会話。

本を読むフリしながら聞き耳たてていたようです。

旅が多いおかあさんは
さぞかしおいしいものをあちこちで食べているように思われがちですが
実際はバタバタと移動するばかりなので
こんなおむすびを買ってはひょいと食べているようです。

今回の小さな贅沢は
ころすけねえさんと
やっと見つけた時間で行った神戸のお店で
１グラム12円、というローストビーフ。
１００グラム以上でお切りします、というお品を
１２００円分切っていただいたとのこと。

レストランの方が
「人手で切りますので多少多くなることがございますが
よろしいでしょうか」

とお聞きくださったとき、

「いえ、ぴったり１００グラム、１２００円分お願いします！」

と言いきったおっかあさん。

目に見えるようです。

当然
「多少、多めに切らせていただきましたが
ご予算通りとさせていただきます」

ということになったようです。

本当に、いつどこにいても「つよい」人です。

さて、前回のコートで撮った写真は
神戸のファッション美術館。
夕方遅く、あと一時間で閉館、というとき
飛び込んだのでした。

「ファッション史の愉しみ展」

おかあさんは生命科学や食文化の先生をしていますが

実は被服学で博士号を取得した
ファッションの専門家でもあります。
（ちょいとはずかしい・・・）

人はなぜ着飾るか、とか
なぜ装うかとか
化粧やらアクセサリーやらの
哲学っぽい研究をもう20年近くやっているのです。

ファッション美術館は
オープンの時、恩師であり、博士号取得のとき審査してくださった
動物行動学の日高敏隆先生が関わられました。
当時、まさにファッションの研究中だったおかあさんは
日高先生のビデオづくりの際
陰ながらお手伝いさせていただいた思い出深い美術館です。

・・・
でもまあ

１時間しかないのに

こんな写真撮っちゃうって・・・

そして
本日のメインフォト２枚

これ以上の魔除けはありません。

ひえーっ
ころすけねえさん！

試着ご自由に、というスカートですが・・・

ぎょぎょぎょっ！

なんだこれーっ！

人が少ない時間とはいえ
この母娘、どうなんでしょうか・・・・

ともあれ
展覧会で
どれほどおかあさんが興奮したかは想像ができます。
おかあさんは、
おとうさんのお仕事で広島から北海道に帰ってこなければ
関西でずーっとファッションの研究を続けただろうと思います。

いろいろなことを思い出して
かなり感傷的にもなっただろうと思いますが

・・・

いや、感傷的、な写真じゃないっすね、これ。

いつでもどこでも
限りなく陽気で本当にうらやましい母と娘（たち）です。

さて汚かった犬は

三日間預けられていた間に
こんなにキレイになりました。

おかあさんが
大喜びしてぎゅっと首をしめたので
やめてほしいと思いましたが
ウンともワンとも言えず

こんなときは寝たフリするに限ります。

今日はせっかくなので
犬の兄妹をご紹介します。

いっしょに預けられていた
お兄さんのジュピター君と
妹のひめちゃんです。

ジュピター君（青いバンダナ）は
犬といっしょに生まれた
つまり
おかあさん犬（すみれちゃん）と
おとうさん犬（サブローくん）ちの
兄妹です。
ほんとーによく似ているとみんなに言われます。

おかあさんは犬の遺伝に詳しくないですが

一卵性じゃないか、とか
同じ遺伝子型なんだわ、とか
あれこれいつも考え込みます。

こっちはひめちゃんです。
次の年、うまれたのですが
お父さんがちがうので
お顔がちょっと違います。

・・・・・

「わが家と同じだわ・・・」と
ちょっと説明を要することをつぶやくおかあさんです。

犬は

４日間、実家でちやほやされ、おかあさん犬や兄妹犬と
やりたい放題してしまったため
帰宅しても
ちょいといい気になっていました。

大好きな「靴下噛み」を
飽きずに繰り返し、

ゴミ箱をあさり、
お出汁をとった出汁パックを飲み込み
あれこれ
悪行三昧しました。

今回は犬が悪いです。

本当にチョーシに乗ってました。
猛省していますが

このころすけねえさんの写真みてください・・・・

この時も
おねえさんは
おかあさんに何かで猛烈にしかられた直後だったらしいです。

反省は反省。
すぐに楽しいことをみつけちゃうところは
やっぱり遺伝なのでしょうか。

確かに犬は悪いですが、
この母と娘（たち）も、どうかと思いますね、犬は。