バービーからトラック・盗み聞きまで
東北、北海道では
イチイの木をオンコと呼びます。
この赤い実のなんとかわいいことでしょう。
この木のことを
今回の函館新聞の連載に書きました。
かつては高官の笏（しゃく）にも用いられた高貴な木。
くるいがなく、強く、ツヤのある美しい木。
実は甘く、昔は子供たちが食べたといいます。
焼酎につける人もいます。
けれど
種には毒がある。
鳥たちは赤い実をついばんでも
種だけは吐き出すというからスゴイ！
そして
驚くなかれ（・・・驚かないか・・）
雌雄異株。
つまり
オスの木とメスの木があって
メスの木に赤い実がなる。
なんとなく素敵。
・・・・
ということを書き終えたところです。
突然犬に筆は変ります。
犬の飼い主であるおかあさんのパソコンには
いろんな種類の写真がびっしり入っていますが
最近増えたのがバービーの写真です。
ひえーっ
お顔、怖くないっすか？
ホント、怖いお顔です。
このどこがいいのかというと・・・・
おかあさん自身もよくわからないようですが
1959年、販売になった時
当時、ネットもなにもなかったはずなのに
一年生か、そのくらいの幼い子だったはずのおかあさんは
「どうしても」欲しいと思ったようです。
どこで見たのか・・・・
キューピーさんが大好きだったはずなのに
突如、この怖い顔のお人形に心移ってしまったようです。
カツラ、そう、ウイッグが３つついた
バービーを
おかあさんはお年玉をためて、つまり全財産を費やして買ったのでした。
もちろん今も持っています。
そのバービーの展覧会を
先日東京で観てきたようです。
関西の大学院時代、服飾や美学、「かわいい」をキーワードに
研究していたのですが
今は「食」が中心なので
深く考える時間がないようですが
ずいぶん長い時間をかけて観てきました。
バービーの顔は途中で変わってしまい
新しい顔のバービーは
おかあさんは
偉そうに、認めていないとのこと。
あくまでも
つり上がった
はれぼったい目と
真っ青なアイシャドー
口角の下がった意地悪そうな口元
その無表情さこそ真髄のようです。
どうしてかなあ・・・・
ホント、怖い顔なんですけど
いろんな洋服、いろんなシチュエーションが想像できるからなんじゃないでしょうか
おかあさんは６歳からずーっと
バービーが着そうな洋服を探して生きてきたのかもしれません。
そう遠くない日、バービー論を書くかもしれないので
御期待ください。
さて犬は洋服を一着も持っていません。
犬の兄妹やお友達はみんな何着も持っていますが
犬はありません。
おかあさんは
「りきまるは犬だからね！」
と言うので
まあ、そのとおりだなと思っています。
でもこのあいだ
５日間、お向かえのマンションの一階に
こんなかわいい靴下が並んでいました。
だれかかわいいお友達が落としたんでしょうね。
管理人さんが拾って挿してありました。
落とし主がいなかったら
犬の足にぴったりだなあ・・・と思っていました。
ついに落とし主がいなくて
もしかしたらいただけるかしら、とワクワクしていたら
「あら、りーちゃんは４個必要だわ」
とおかあさんは気がついて
犬のものにはなりませんでした。
でも犬は
このあいだ生まれて初めて
大きな大きなトラックに乗せていただきました。
おかあさんのお友達が
お野菜を積んで来てくれたのです。
MASARUさんは強面ですけどとてもとてもやさしく
おくさんのMIYAKOちゃんは
とても美人でもっとやさしいので大好きです。
犬は車がすきなので
いっしょに乗ってお二人のお家についていきたかったです。
というように
食べるコトから
着るコト、
あれやらこれやら
犬の家と家族はいつも騒々しく
犬は飽きることなく暮らしています。
もうすぐ雪です。
今年、おかあさんは
フラワーショップフェリスさんとジョイントして
クリスマスリースを作りながら
小さいパーティーの楽しみ方をごいっしょする小さい小さいお教室を何度か開こうとしているようです。
犬はデッカイ耳をそばだてて
お電話の盗み聞きをしてしまいました！
追伸
２歳のとき、トナカイの角をつけられて
テレビに出たことがあります。
もしかしたら今年も
トナカイになれ！
とまたおかあさんに言われるかもしれません。
ホントはトナカイの角をつけるなんて
とてもイヤですが
犬は断る術がないので
「茶色だったらよかったのに！」
と
どうしようもないことを言われながら、
おとなしく角をつけて参加するのだと思います。
よかったら見にきてください。
