考えてしまいます・・・

日本中夏なので
涼しげな写真を。

品川のホテルの庭。


さて
水耕栽培に興奮していたら
我が家の狭い狭い狭い庭の
一番の自慢のブラックベリーの葉が
「虫」に全部葉っぱを食べられました。


かつてない悲劇です。



犬の散歩の際
あちこちの庭の葉っぱを観察しているのですが

一気に、「だれか」に喰われているお宅があって
お気の毒だわ・・・と
思っていたら

まさか、わが家も。



昆虫の多くは
偏食。

限られたモノしか食べません。




しかしながら
驚いたのは
90歳の母の言葉です。


「ちゃんと雑草を取らないから
虫がわいたのねえ・・・」


「は?」


「虫、わいちゃったのね!」


えええええっ!


「ママ、虫、わかないよ!」


「あら、どこから来るの?」


「・・・・・」


「雑草だらけだからしかたないわね」


「違う違う!
昆虫の多くは、たとえばカイコはクワしか食べないし、
アゲハチョウは・・・
まあいい、とにかく
限られたものしか食べない。
今回は、ブラックベリーの葉に強い嗜好性のある昆虫が
一夜にして食尽したってこと。

親虫が卵を産んで、
その幼虫が一斉に発生したってこと!」


と、90歳相手に大演説。


「そこまでわかってるなら、対策練ればよかったのに」

ごもっともな反論。


哀しい。

実がみのりつつあるのに
光合成をしてくれる葉っぱがなくなった。


哀しい。


けれど


「虫がわく」

というママの発言にがっくり。



しかし
多くはそんなイメージなのかも。


がっくり。




あのサプリメントを飲んだら
膝がすぐに治るとか

足腰の痛みがとれるとか

シワがのびるとか


易々と信じてしまうのは当然かも。



ああ

コンドロイチン(註:商品名ではありません。成分の一般名称として)にしろ
グルコサミン(註:同上)にしろ、
ヒアルロン酸(註:同上)然り、
ウイキペディア見ただけでも

経口の摂取で
骨やら皮膚やらに届くはずがないこと
わかりそうなものだけれど


「虫がわく」

という程度の認識なら


絶対に信じるだろうと思うばかり。


確かに
あるドリンクを飲んだら

翌日肌の調子がいい

ということ、

実は私も経験したことがあります。


で?


で、やめました。

すぐにね。

なぜなら

皮膚に影響があるはずは理屈ではないはず。

それなのに


翌日確かに「なにかが違う」事実は


「何か」が含まれ、何かが女性ホルモン的な機能を働いたということで

そんな怖いものは飲めない。



この経験、実に不思議でした。


もう少し勉強したら
なにかまとめてみたいものです。


他の動物や植物の酵素を摂取しても
私たちが使えるはずもないのに



つまり

いったい私たちは
いつどこでなにをどう勉強してきたのでしょうか。



先日
温泉の話しをしていたとき

温泉の成分が肌から吸収されてつるつるになると
さらりと説明している方がいて
これまた仰天。


皮膚から成分、はいらない。

そんなことが起こったら
お風呂に入る度に、体積増えますから。

なんだろうなあ・・・
この不確かな表現や過信。




といいつつ

先日
マグネシウムの入ったボトルを買いました。


水道水を入れるだけでスプレイするもの。


携帯用の小さいスプレイボトルに簡単なしかけがあって
要するに水道水のPHが変わり
酸性水になる。

肌荒れ解消用。


水道水のpH変えるだけなら
自分でもできそうだけれど
小さいスプレイボトルで持ち歩けて水だけ補給という簡単さに
心動いたのですが


それを買うだけで
根掘り葉掘りの質問攻め。


実に手強い消費者でしたが
暑い日々、少々便利に使っています。


が、

この手の商品には
怪しすぎて困惑を越えるものもあり

今もテレビで
ある元素を含む何かが
カラダにいいというコマーシャルしてましたが


そんなはずない。

すいすいとある元素がカラダにしみるのがわかる、と
体験者が何人も。

どこの世界に、
消化管や血管から
物質が吸収されるのが分かる人間がいるものでしょうか。



あやしきは人間。



90歳の母に

昆虫の嗜好性を力説した私は

ひきつづき、

母が欲しい上手な宣伝のいくつかのサプリメント系が
母の足腰には絶対に効果がないことを
懲りず諦めず力説しつづけようと思います。



お肉も食べ、魚も食べ、ちゃんと食べているのだから
問題がないこと


ああ

どうしてそんなことを強調し、確認しなければならなくなったのでしょうか。


飽食の時代を超え

商業主義の大きなうねりのなかで



健康をはじめ、
たくさんの知識が揺れています。


小学校、中学校での
基礎教育、どうぞどうぞ
手を抜かず
教師のみなさん、生きる最低限の基礎知識を
正確に教えてください。


そして
疑う心もやしなってください。



今日載せた写真は
東京のtotoru  の店内。


さまざまなアーティストがアイディア出し合って
楽しく作り上げた店内。

床は一部、皮。

こんな自由な発想は本当に大切ですが


教養以前の知識の確保
これぞ
なにより大切だと思う
昼さがりです。