文化の重さ <2>


「カマド探しの旅」報告 その2です。


滋賀の旅の興奮はさめません。

それは
豊かな土地の
豊かな人々の
豪華な住まいと暮らし方への感動


というのとは少し違います。


「なにかを大切にする思い」


への感動と敬意かもしれません。



この住居の御主人が
日本画家で
表装もご指導なさるという


「だからできる」


のかと思ったのですが
それも違う。



モノを観る目の確かさはもちろん必要ですが



再び得ることができないモノを
残す力の確かさこそ
感動に値するのではないかと。



古いから

使わないから

なくてもいいから



そんな声に背中を押され
手も引かれて


バブル経済以降
私たちは
「収納」とか「合理性」などという
言葉と


不可思議な「思想」めいた主義にも感化されて


「捨てる」ことに「素敵」を感じてはこなかったか。





長く違和感を持ってきましたが


ふーっとため息のでる暮らしの中で


やっと答えが出たような気がしました。





二度と使わなくても


なくてもこまらなくても


再び手に入らないモノは


正しく残し
それを生かすことに
豊かさの形があるということ。



それには

それを見極める目と

守る力が必要です。


狭い住居では無理。


大きな問題が立ちはだかります。


「厳選して残す」

それができることこそ
豊かな人間の力だと


そして
「使う」ということに
意味があると




Kさんのお宅で
つくづくと思ったのでした。






目下札幌の自宅は
ずーっとずーっと片付け続けていますが


所詮北海道の事、
古いキモノも食器も
中途半端な古さのため
捨てたほうがいいものばかり。


けれど
それとて
明治大正昭和を生きた
祖父母たちの息づかいと苦労、それなりの豊かさの
結晶であることを考えると


捨てる前に
今一度吟味しようと思います。




さて

今朝は久しぶりの快晴。


3泊4日で生家のドッグステーションに
ホームステイしていたりきまるさんは
キレイに丸洗いされて
久々に美しいスタンダードプードルです。

さてさて
チャーミングな2匹をご紹介しておきます。


りきまるさんの
伯父様と大叔母様・・・かなあ
とにかく近い血縁の
2匹。


ああ遺伝ってすごい!と思う2匹。


夏が近く、くりっと短い毛もかわいい2匹でした。



さ、これから朝の散歩。


予定のつまった一日です。


よい一日でありますように!