教室スタート

まずはご無沙汰、りきまるさん、
桜の写真を撮ったら
後ろにちゃっかり映っていました・・・・。


さて


羽毛蒼洲先生の
書道塾、第2期6回がスタート。

今回は8名で開催。

それぞれがお忙しいお仕事をかかえながら

先生のお人柄と
作品
そして指導法のすばらしさに魅せられて
経験者と
未経験、混じってのスタートです。

途中からのご参加や
一回ずつのご参加も
可能なこともありますので

ご興味のあるかたはお問い合わせください。




さて

テーブルデザインコース
新しいスタートを切りました。



北国の八重桜も
散りはじめましたが


その一枝をいただき、
華やかなお茶の時間となりました。


ティーマットとコースターの選び方
つくり方
使い方


古いものもお見せできました。



グラス類は昭和のガラス。

やっぱりいい。

八重桜の濃い色と
ティーマットの赤を合わせるのは
ある意味で危険。

白と藍色でなんとかバランスがとれたかもしれません。




この桜のテーブルは
1枝が手に入ったため
急遽作った、イントロとしてのテーブル。


今回の実習は
ボリュームのあるキャンドルのアレンジメント。



まずは合同で
大きなテーブル用のデザイン。



基本を確認しながら
短時間で完成。




その後
各自が
小さな作品に挑戦。
いつもどおり
所要時間は10分以内で。



えええっ

短い!

無理!

というお声は無視。



時間がたっぷりあれば出来るというものではありません。

今回の
目標とするサイズには
10分で充分。


キャンドルのとなりに花を添える、とか

キャンドル+花、という作品はいけません。


そして
食卓の花は
そこに集う人たちの表情を想定して作らなければなりません。


花をアレンジした人の「作品」であってはならないのです。



長く、本当に長く
花に関わってきて
つくづく思うことは

私は根っからの職人です。



形を考えること
色を考えること
個性を形にすることに

興味はなくはありませんが


なにより
得意とすることは


必要な花をいけられることです。



だれかのため、とか
どこかのため、
そういう花が得意です。



昨今この思いを強くしていたのですが
昨日、カンブリア宮殿
ダイソンの社長のお話を聞いて
思わず笑顔になってしまいました。


ジェームズ・ダイソン氏、え?創業者がそんなに若いの?と
モノを知らない私は仰天。


あのダイソンですから
かなり古い歴史があるのかと。


1947年生まれの、はつらつとした社長の
明解なことばはどれも本当に新鮮でした。



ダイソンにはデザイナーがいないと聞いて
思わず膝をたたいた私。


やっぱりね!
と。


優れた技術が作ったものには
優れた形があるからです。


用の美、といういい方を日本ではしますが


デザイナーがいなくても
優れた技術で作り出されるものには
備わった美があるということ、


そうでなければダメです。





花を
目的的に、表現手段としてとらえたり、

なにかストーリー性を強調しすぎた作品に出会う時に感じる違和感は
「デザイン」先行型ゆえの作品の未熟さや不自然さだったのだと
気付きました。



本当にデザインできる能力をもつ人など
どんな領域でもほんの少ししかいないはず。


多くの凡人は
その領域でプロの技術を目指すことが大切。


その果てに
個性的な何かが生まれたり、
予期せぬ「新しさ」が生まれたりするのが理想。


始めからデザイン、と言うのは
やはり胡散臭い。



ダイソンの商品の
ゴツイデザイン性は
えも言われぬ魅力があるといつも思っていました。

安心感、とも言えそうな
そのゴツさは

安心感にふさわしい技術の証しだったのだと確信。



それにしても
ジェームズ・ダイソン氏、創業者でここまで柔和。
大感激のインタビューでした。



いつか
ダイソンの掃除機を買おう、
そうだ
きっと買おう!


久しぶりに「欲しいモノ」を見つけました。


「結果的にいいデザイン」


優れた作品のそばにいることは幸せですからね・・・




さて今回のレッスンは
実習に時間をとりましたので
お料理はできず
市販のスイーツを集めました。


「かわいいもの」が不得意な私ですが

おもわず「かわいい」と言ってしまうような食卓となりました。


小さいベトナム製の器のなんと
「かわいい」ことでしょう!

さすが、私、「見る目」「選ぶ目」あるかも・・・



・・・というレッスンのバックミュージックは
珍しいところでボブディラン。


そうそう
先日突然、どこかで
ジョルジュ ムスタキの『Ma Solitude』がながれていて
しばし手がとまりました。
邦名「私の孤独」


私の青春期のテーマソングでした。

ムスタキのレコード(CDではなく!)を
傷がついてすり減るほど聞いたのでした。


ぜひぜひ
YouTubeででも聞いてみてください!(誰にいってるのでしょ?)


優しい優しい音楽です。


でも

「そうだわ、ムスタキってどんなおじいさんになってるのかしら」


その日調べてしょんぼり。
2013年に他界。


同じ日、ジャンルイシェレル(Jean-Louis Scherrer)の洋服のことを
思い出していて

「そうだわ、シェレルってどんなおじいさんになってるのかしら」


とこれまた調べてまたまたしょんぼり。

やはり2013年に他界。


ああ
時代は変ったのだと。


シェレルはサンローラン、ディオール
高く評価されたデザイナー。

彼自身のブティックの洋服は
サンローランともディオールとも違う
シャープさがあって


若い私には
本当に魅力的。
大人のブランドでした。


カクテルドレス
マニッシュなスーツなど
形が古くなっていますが
処分できずに大切にしています。


洋服など古くなったら処分するのが当然ですが


フランス製、イタリア製の
「当時」のデザイナーの作品は
どれも処分などできない素材と縫製。

保管する価値があると判断して
大切にもっています。


持っててどうするのか?


どうもしませんが・・・


そのうち考えましょう・・・


時代は変りました。



ダイソンの掃除機はすぐには買えないので



ムスタキのCDを
近く買うことに決めました。