気合いの週末

1992年から7年半
私たち家族は広島県東広島市に住みました。


友人知人のいない生活
慣れない気候などで
当初はさみしさもありましたが


ほどなく出会ったのが
ゼロヒガシダさんと奥様。


郊外に
アナスタージャというカフェ兼彫刻のアトリエを運営。


広島とニューヨークを往復しながらの生活を
なさる
それはそれは美しく素敵なご夫妻。


ますますご活躍の噂はつねづね。



そのゼロさんからご案内。


東京の皆様、
そしてこの期間、東京にいらっしゃるみなさま

ぜひゼロさんの
壮大なスケールの作品をご覧いただきたく。



心優しいアーティストご夫妻に
出会い、
たくさんの「素敵」を見せていただき
私たち家族は
豊かな時間を過ごす事ができました。



わが家にいくつもある
銀のポットやトレイ、カトラリー、ガラス製品の
多くは
彼らがニューヨークから選んできた商品ばかり。

洗練された目を持つお二人です。


本当のセレクトショップ、というものの本質を
学んだ思いです。


荒井商店もがんばらなければ!


さて
本日の
おすすめ手みやげコーナー!(え?初めて登場?)


堂島ロールで有名なモンシェールの
バラのフィナンシェ。

先日、「超」の字のつく素敵なお友達から
いただいたのですが

エレガントな彼女のイメージそのもの。
そしてお味はもちろん
ブランド名にはじないものでした。


フィナンシェですから個別包装ですが
お客さまには
袋からださなきゃね!

ひゃーっ、素敵。

このところ
優雅とかエレガントとか
余裕とか、一切無縁の
全身棘だらけ、
満身創痍
攻撃性満載
闘志むき出し
被害妄想
加害妄想
焼き肉定食
美人薄命
ブタに真珠
安寿と厨子王
キキとララ・・



心、千々に乱れるばかりでしたから
本当にやさしいお茶をいただくことができました。


お手渡しする方も
いただく方も

あら?
と思う素敵な手みやげ、っていいものですね!


さて

りきまるさんの散歩シリーズ(?これも初?)

玄関フードのある某さんちのネコさん
今年初おめみえ。


一冬、ずーっと会えないのに
必ず立ち寄ってしばし待つのが日課だったりきまるさん、
ひさしぶりに会えたのでした。

このお宅には3匹ネコさんがいて
このガラス越しに毎回にらみ合い。


このあと
ガラスを挟んで
吠えあい怒鳴りあいの大騒ぎが勃発。

絶対に血を見ない争いは
それぞれストレス解消になるらしく
すくなくともりきまるさんは
しっぽをふりふりの大騒ぎ。
毎回、最後は「勝利宣言」風に
1吠えして踵を返して帰途につくのです。

まあ、ガラス戸はさんでのことで
実際のネコさんを前にしたら
いつだって
ネコ以上にネコ背になって
ネズミ以下に身を縮めるのですけれど・・・



さて
本日も朝の休憩時間は終わりです。
あと2日半のがんばりは必須。

とはいえ、
先ほどテレビで本の紹介があれこれされていて
たまには書いてみようかと思い立ったので
こおろぎの読書歴をすこし。


中学と高校は
本を読んで終ってしまったほど
あらゆる文学は網羅したかも。

その果てに
青春期、心踊り、心騒いだ本といえば

かわいいところで
「若い人」
「挽歌」

暗いところで
赤ずきんちゃん気をつけて」
「青春の蹉跌」


なんといっても
「されど我らが日々」


意外なところでは
「見る前に跳べ」。

これは大江健三郎。内容は全部わすれましたが
その一節に
Look if you like, but you will have to leap!


というフレーズがあり
瞬間震えました。


寺山修司
「書を捨てよ、町へ出よう」と同じ響き。


こおろぎの自立、人生の座右の銘になったのでした。


Look・・・は
「見たけりゃ見なさい、けれどもあなたは、とばなければならない」というような
説明もあったような。


愚痴るだけ、夢語るだけ、分析するだけ、評論するだけ
批判するだけ・・・

そんな生活はやめよう!
他人と比べるのもやめよう!
自分のできることをやろう!探そう!




そう思った若い日を


そして

弘前の古い街並や
北大の深い緑と池と並木、
札幌と京都の優しい日射しを

ふと思い出した朝でした。


さ、がんばろっと!