職人魂

ホテルの一角に、こんなドレスを発見。

心理学的には問題があるかもしれませんが

こおろぎセンセーは
トルソーというモノが大変すきです。

洋服を着せるボディー、です。

実に
たくさんの想像ができ、
顔がない分、自由に人間の動きも空想できて



洋服を作る人になってもよかったなあ・・・と
思う瞬間。



実は
ワタシは40代で大学院に戻り、学位を取得する前までの
最終学歴は某洋裁学校中退、という
あまり自慢できないモノでした。

ブライダルの仕事が増え、
巷に不可思議な貸衣装が増え始めた1980年代のはじめころでしたか

衣装のご相談も多くなり、
それならちゃんと学ぼうと
意欲は満々でしたが、


製図も
デザインも
褒めていただけましたが
手縫いも上手だったのに
ミシンがダメ。

不思議でなりませんが


とにかくミシンがダメ。


使うミシンがことごとく壊れるという珍事。



あなたから
なにか電波かなにか出て、機械が壊れるのかも、とまで
先生に言われ

すっかり意気消沈。



他の仕事をしながらの通学でしたから


これ以上、学校にご迷惑をかけてもいけないし・・・と


自ら退学。


ふーっ。


ワタシのミシン恐怖症は相当ヘビーです。



しかしながら


洋服が
どのような構造で
どのように作ればよいか

どこにどのような技があるか

素材のよしあし、
制作者のよしあしは
すぐに分かるようになりました。


だからこそ
荒井商店では
ゆきうさぎの寺山由紀子先生の洋服を
イチオシ!なのです!






ひさしぶりに
キレイなドレスを見て

しばしうっとり。


そうそう

来月は
なでしこ倶楽部のメンバーの結婚式!


本当に久しぶりの結婚式。


結婚しました!という報告は多いのですが

昨今、結婚式、すくないですから

ワクワクです。


花嫁さんのブーケ、ご本人といっしょに作ることになり、
これまたワクワク。



ご報告、ご期待ください!



さて
今回の3日間の旅で
食べたモノを少し書いておきます。



今回の仕事のアシスタントを務めた次女と待ち合わせた品川のカフェ、
大好きなフォーのランチですが

このスプーンと箸の置き方の不思議。


中華料理では箸を縦におきますが、
こんなふうにクロスさせられると
ドキっ。


雑貨風、といいましょうか、この盛り付け方。


こうして新しい盛り付け、セッティングが広まっていくことは
「あまりよくない」
とだけ、書いておこうと思います。




しいたけと昆布のレシピ本作りは
すでに終わっているのに
もうワタシの遺伝子が変ったんじゃないかしら、
しいたけと昆布という文字をみたらすぐに反応。



中華街の飲茶屋さんでも

こんなシューマイにトライ。


お味は
ま、ワタシの方が上!

お肉がすぐにしいたけから離れてしまったのも
マイナス点。

この点でもワタシの方が上!



でも、
そうか、こんなフープに入れてサービスするのもいいか、と
学んだのでした。



そして
デザートに

この揚げパンを選んでみました。


ストレートに練乳添え。

ふーん・・・・。

工夫があるような
ないような・・・・


でもストレートな甘さは
飲茶の〆として
けして悪くなく。


凝り過ぎ、やりすぎのスイーツブームに
一石投じられたような、不思議な新鮮さ、でした。





そして
品川駅直結の
アトレのフードコートのメキシカン
「エル カリエンテ」は
場所も便利で、楽しいお店。


お店のみなさんの「勢い」と「明るさ」は
旅人でなくても嬉しい。
いつもびっしり。
制服もかわいいし、お料理も
パフォーマンス系があって
新鮮度が確約。


大好物のアボカドは
お客が選んで、それを目の前でつぶしていただける幸せ。

普通、スーパーではみかけない大きなアボカドばかり。
感動のおいしさ。


フィッシュアンドチップスとて
白身魚と冷凍のポテトでしょ、と言ってしまえばそれまでですが


このフライ、美味しいですから!

ソースも絶妙。

マネ、できそうでできません・・・。

マネ、といえば
今夜作ってみようと思うのが
この「キタアカリとチョリソーのチーズなんとか」

不細工シスターズと感動して
「おかわり!」と叫んだ一品でした。


エル カリエンテとて
サービスの全員が明るく感じがよい、わけではありません。

しかし、
ひっぱっているリーダー、マネージャー風のかたがたの
安定感が店全体にひろがっているのが安心。


料理の味、価格、それこそ飲食業の要ではありますが
なんだかなあ・・・
というサービスの店は
絶対に絶対に絶対に短命。

人はいるけれど
人材はいない、

なるほどなあ・・・と。


ファストフード系の
接客マニュアルは批判の対象になることがありますが

人材の均一化のためには必要。


「マニュアルに頼るのではなく
心からのサービスを」

だとか、


「みずから学んでほしい・・・」


なんて言っていてはダメな時代。


時間の流れは早いですからね。
お客は厳しいですからね。


今、まさに
食の本を書いているので
なにもかも気になるところです。



さ、
今日も朝食前からあれこれ作業していますが
いましばらくは
「食事学」の執筆にたくさんの時間を使うことにします!




今日は蕗と大根を煮ることにします。
レトルトのおいしそうなあなごもみつけたので
これでも一品、作ってみましょうか。

うなぎは手がでませんが、
あなご、ならね!


つくづくと
ワタシは職人なんだなあ・・・と
思う昨今です。


それにしても寒い。

ストーブと反対側の右手が
冷たい!

いましばらくの辛抱ですね!

春は
本当にすぐそこです。