煮詰まりこおろぎ

さすがのこおろぎ

・・・

なにが「さすが」かと言えば

ココロが強い、

ホントーに強いのですが

その、さすがに強いココロのこおろぎセンセーも

弱火のとろ火、
じっくり煮込みつつあるお鍋の中で
いわゆる
煮詰まっております。


〆切近い大仕事、
ここへきて目次の変更、内容の加筆案を
思い浮かんでしまい

(誰が悪いのでもなく
ワタシがひらめいてしまったためです・・・)


双六で言えば
ワタシの執筆個所、全部書き直し、
振り出しにもどる!
という
自らが選んだ現実。


これって

ココロ弱いヒトなら「イチ抜けた!」と叫ぶところ。


振り返れば
長い人生、
イチ抜けた!と
叫んでも誰も叱らなかっただろう現実を
幾度も幾度も
最後の一人になるまで抜けなかったなあ・・・
絶対に乗った船からおりなかったなあ・・・
たたかなかった石橋を渡る途中でおっこちても
川底の小石をひろって対岸まで泳いだっけなあ・・・・

あれこれの歴史を思い出せば
涙腺もゆるむ昼下がり。



今回は
自ら選んだ予定変更。

イチ抜けることは簡単ですが

「もっといい方法」を思いついたらやるべき。


ふーっとため息ついて
朝から何杯珈琲飲んだかわかりませんが

きっとできる、ワタシはできると
暗示暗示!


サルは木からおちてもこおろぎは落ちない
犬は歩けば棒にあたってもこおろぎは棒にあたらない
棚から落ちたぼたもちはきっとこおろぎにもおこぼれがくる


論理的に納得しようとしつつ

あら

犬が歩いて棒にあたる・・・・

これ
酷い目にあうからでしゃばるな、という格言のはずなのに
昨今は
あるいていたら、ラッキーもあるよ、という意味にも使われちゃってますね。


The dog that trots about finds a bone.
The waiking dog finds a done.

なるほど・・・・

格言も進化するか。




こんなこと考えたり書いたりしている時間はないのですが


煮詰まったこおろぎはブログを書く


これ
新しい格言。

どんなことがあってもイチ抜けたと言わなければいつか「骨」ひろえる、という・・



あまりにつらいので
先日いただいた
札幌は一力さんの和菓子の写真をながめて
また珈琲を。




ココロが強い
と書きましたが、

これ、遺伝的でも教育の結果でもなく
ココロは強いぞと
言い聞かせて生きているだけです。


お会いする方々の多くが
センセーはお丈夫なんですね、とおっしゃいます。
こおろぎは健康だからそんなに元気なのだと思うのでしょうが
まあここで
どれほど身体的にトラブル多いか、説明したところで仕方がないので
ヘラヘラ笑ってスルー。


お丈夫なのはココロです。



ときどき遭遇してしまうある女性は
ご立派なお仕事なさっているのに
常に愚痴から始まって愚痴に終わる。

ご自分の不幸を延々と切々とこんなワタシに訴えるのですが

ワタシからみれば、ご立派な学歴、ご経験、ご家庭
どこが不満だろうかと思うのですが
まあ、ある角度から見れば確かに不遇は不遇かも。


かりにMさんとしましょうか、

彼女に一度、
彼女がいうところの
「この上なくお幸せ」で?
「どなたにもご評価いただいている」??
「優秀なお子様をおもちで」???
「立派なご主人がいらっしゃる」?????
「裕福で」??????
「ご健康で」???????
「いつも笑顔」の
このマダムこおろぎの

東映映画にも朝ドラにもなりそうな
仰天大波乱万丈すぎて
今生きてるのが不思議なほどの
「実録・こおろぎ的人生とその切り抜け方」を
大演説してさしあげたいものです。


たぶん彼女は卒倒し、ふたたび起き上がれず
自分の「不幸」が星の砂より小さいことに気付くはずです。


が、まあ
そんな暇はないのですが

不思議なことに
彼女に遭遇すると
「さすが」のワタシもぐったりするのです。


なんらかのマイナスフェロモンがでてるのかなあと思うほど。


人間、強いモノのそばにいたほうがいい!
元気な色、元気な人、元気なモノに触れてたほうがいい。


そうそう

こんな古いお椀が今目の前にあります。


傷だらけで
おはずかしい品なのですが
絵がいい。

鋭い鷹の目が気に入って
道端の骨董市で5個買ったのですが

持ち帰って仰天。

こんなに情けない顔した鷹もいました・・・・



鷹だってねえ、
いつもハイテンションでがんばってばかりはいられないってことです!


こんなアホっぽい鷹の写真で終わったら
こちらの運気も下がってしまいそうなので
先日のおいしかった!お品をご紹介。

六本木のカフェ
エッグセレント。

イチオシのエッグベネディクト

朝7時からオープンという
都会派へのご提案。

お昼は長蛇の列。

先日、博報堂のKさんが先に行ってお席をとってくださっていたので
幸せにも待たずにいただけました。
教科書の打ち合わせ場所に、わざわざエッグセレントを選んでくださるセンスと
気配り、これもまた一流の広告マンなればこそ、と感謝。


このお店は、メユーの内容はもちろんですが

空間ののびやかさ、
サービスの安定感
のすばらしさを
ワタシは評価したいですね。


Kさんはじめ、今回の教科書にご執筆くださるみなさま
短い〆切にもかかわらず
ほとんどご提出くださいました。

〆切を守ることは
当然の上の当然ですが

この「業界」、平気で〆切をまもらないヒトも少なくなくもなくもない・・・
ので

驚異的感動です。

しかも内容がスゴイ。

夏の出版、どうぞご期待ください・・・


ただし、少々難しい箇所もございます
遺伝子組み換えなど
内容上、しかたのないお話もございますが
ワタシ的に咀嚼に咀嚼を重ねてご提案します。
こおろぎセンセーのテーブルセッティングのあれこれなど
チョー硬い内容から
チョー軟らかい内容まで
遺伝子から「よいウンチ、悪いウンチ」のお話まで
ありえない組み合わせで
「食事業界(?)」にご提案させていただきたく!



さて
長い休憩しちゃいました。
猛省して
パソコンに向かいます。


「きっとワタシは大丈夫」

これ、20代で北大追い出された頃からの
ワタシの呪文です。

これまで何万回、唱えたかしれません。


「きっとワタシは大丈夫」


苦境を切り抜ける魔法のことばです。


ぜひお試しを!