「和」を考える


本日のブログに掲載した書の写真は
武藤省吾さんの写真集「花衣秋桜・花化粧」の中にある
羽毛蒼洲先生の書です。
歌は俵万智さん作です。





さて

和食とはなにか、


これ、定義がむずかしい・・と

今度は定義がむずかしいことをまた話題にしはじめるという


いずれであれ

日本はいいぞ、
出汁はいいぞ、
味噌、醤油、豆腐はいいぞ、


ついでに
野菜も魚も
肉だっていいぞ、


和食はいいぞ
という名のもとに


要するに

輸出を増やしたいのだとすれば


これもまた

庶民レベルでは
短期短命のブームに終わるのかもしれないと


相変わらず冷ややかなこおろぎ先生です。






クラシックバレエ
提案されて以来ずっと
クラシックバレエとして
同じ演目が演じられ続け、


モーツアルトはいつまでたっても
モーツアルトとして評価され続け、




オペラも
楽譜は同じでも
これだけ多くの演者によって
繰り返し繰り返し
演じられ続けていることを


冷静に冷静に考えて



流行とは無関係に存在するものにこそ
真に意味のある、人々に受け入れられる何かがあるにちがいないと
やっと分かってきました。



それなら
しっかりと目をむけようじゃないの、と
そういう結論に達しました。




そのひとつが
「漢字」です。



北海道文教大学
書を教えていらっしゃる羽毛先生にお会いして久しく、
いつかきっと
先生に文字の基礎を教えていただきたいと切望していました。


お習字、ではありません。


文字、漢字とはなにか、

そしてそれを
芸術にまで高めた先生の知識と技術の一端を
大学生と同じレベルで学びたいと
そう切望してきたのです。



それが実現します。







羽毛蒼洲書道塾 入門講座


ついに開講です。

北国のこの寒さの中、
せめて春からにしませんか、という声がなくもないのですが

思い立ったら吉日。

春からはまたあらためて。

1月吉日から第一期開始です。


以下、
先生の大学のシラバスにある
指導要綱です。


文字を書くことは、自分そのものを表現するといわれる。
書道は中国に生まれ、主として東洋の
漢字文化圏で発達してきた独自の芸術である。
その歴史に触れながら文字の発達にともなう書体の
変遷をふまえ、さまざまな書表現のたいけんを通し、
自らの創造性を高め、国際人としての教養を身につけることを
目的とする。





高校と大学での長いご指導の経験から
漢字とはなにか、文字となにか、
「知」として学び、書いてみよう、という試みです。




日程
基礎課程第1期全8回

2014年
①1月 30日 書道の基本
②2月6日 楷書表現
③  13日 楷書表現(孔子廟堂碑)
④  20日 楷書表現(孟法師碑)
⑤  27日 行書表現(蘭亭序)
⑥3月6日 行書表現(枯樹賦)
⑦  13日 行書表現(温泉銘)
⑧  20日 隷書表現(曹全碑)


各回 19時から20時30分+講評+ティータイムで21時終了予定

(進度によって内容に変更がある場合があります)


場所は荒井三津子生活文化塾札幌北18条教室です。



羽毛蒼洲先生プロフィール

1979  第20回 北海道書道展大賞 会員に推される
1982  第1回 北海道書人点審査員に推される
1992  個展(札幌大丸セントラルスカイホール)
1997  第38回北海道書道展運営委員長
2003  個展(札幌大丸セントラルスカイホール)
    「北海道の書」(道立近代美術館
2010  第50回北海道書道展運営委員長
2011〜2012 北海道書道展理事長
2012  個展(札幌 大丸セントラルスカイホール)


所属 北海道書道展会員
   北海道書人団展審査会員
   高樹会代表
   北海道文教大学非常勤講師


すでにお問い合わせはありますが
狭い教室ですので
所定の人数になり次第締め切ります。

ご興味のある方は、info@mitzuko.biz] まで
ご連絡ください。
詳細をお知らせします。


昨今、「流行」の美文字を学ぶ教室ではありません。

毎回、書の実技はありますが
実用かな文字など
お手紙や年賀状など
すぐに使える美しい文字、習字ではなく、
文化としての漢字、文字を学ぶ講座です。


この講座で学ぶうちに、きっと
先生がおっしゃるように、「書」は人であるという
そんな文字が書けるようになるのではないかと
私は確信しています。




当講座は文化教室風ではなく
大学の講義と同じ授業をお願いしています。


大人になった今だからこそ
本気で今一度
背中を伸ばして学んでみようと思う方を
お誘い申し上げます。






さてさて
本日も、こおろぎセンセーは
和服でした。

着付け・キモノイズムの村上先生にひさしぶりにお会いして
ちょちょっと着せていただいたキモノは
やはりとても楽で心地がよい、魔法の着付け。

こちらも本気で学び直すことにしました。






このままHTBイチオシにうかがいました。
短縮番組でしたが、
抱腹絶倒、子どもレポーターに笑い転げたこおろぎセンセーでした。



最近、また女性たちに黒い髪が流行ってきました。


茶色、金色にみんなが染め始めたころ、
みんながその理由を
「黒は重たく見えるから」
「重い」という言葉を使っていました。

黒が重い?


どうして
「ただやってみたいから」、という学生がいないのか不思議でした。

いつだって
「流行」の理由があります。
いや必要なのでしょう。


あんなに「重く見えて」だめだった黒髪が
また増え始めた今、

今度はどんな「流行」の理由が選択されるのでしょうか。


ゆめゆめ、日本人にはやっぱり黒が似合う、などでないことを!


瞳の黒い女性の黒髪は素敵です。
大切にしてほしいと心から思います。



茶色が似合えば、それもいい。
それだけのことでしょう。




そんな周期のある流行という波のなかで

クラシックバレエのように
モーツアルトのように
オペラのように

ずっと変らないもの


漢字と
そして和服。


今私はこの二つに到達しています。


気付いたからには、ちょと近づいてみようと思っています。


帰宅後、村上先生のさらりとした着付けをもう一度写真にのこそうと
汚い鏡に映った自分を撮ってみました。

犬が飛びつき、へんちくりんになりましたが

たった一人なのに
なんだか楽しそうなこおろぎセンセー、
おかしいっちゃおかしいっすよね。



実におめでたい人間だと
つくづく思います。


本当は寝る時間も
ましてや
こんな風にひとりでヘラヘラ鏡みながら笑ってる場合では
絶対にないのですけれど、

まあね、キリキリイライラしてもしかたないですからね。


どこから見ても楽しそうで
まずは
めでたしめでたし!


今宵もねじり鉢巻でがんばります!

追伸:
本日のキモノは旅先の古着屋で見つけた品。
帯はお気に入りの、こちらもどこかの古着屋だったかも。
そしてこの酷使している黄色いデジカメには
最近仲良くしてもらっている2歳のお友達がたくさんシールを貼ってくれたので
もうしばらく大切に使うことにしました。