こおろぎ走る師走

一生、赤鼻のまま生きるのかと
一時は覚悟しましたが

神様がいた、というか
いや、たぶん、近代医学のおかげで
そして
時間というなによりのお薬のおかげで

こおろぎ、復活。

でも・・・

もうすこし
赤み、なかったのじゃないかと
もうすこし、私、きれいだったんじゃないかと

お医者様(複数)に直訴したところ



「いや、これ、はじめっから」

「いや、これ、元々のシミですよ・・・」

「いや、前よりよくなったんじゃない?」


・・・・・



な、る、ほ、ど・・・・。
不本意ながら納得。


いろいろな方々の応援を得て
少しは楽に仕事をするようになったものの
私でなければならないことは
家事を含めて減るわけはなく、

それなりの日々です。


昨今、いろいろな書物に埋もれていますが

やはり学ぶこと、考えること以上の喜び、ないですね。


あと数日、食卓における礼儀作法、マナーについて考えることにしていますが
実用マナー本を何十冊もながめて
こんなに発行されているのに
2013年、まだ発行される不思議をあらためて思っています。


近年発行された食卓のマナー本を、いろいろ分析していみて
苦笑。

「知らないと恥をかく・・・」

「今さら、人に聞けない・・・」

「これだけ知っていれば・・」

「もう恥ずかしくない・・・」

などなど、そのタイトルには苦笑どころか
大声で笑いたくなるものが少なくないのです。



マナーは
正しいとか間違いとか
そういうものでは断じてなく、

美醜
そして
安全か危険か、
そういう問題だと私は考えています。


それをどう書くか、伝えるか。


もう手遅れかも・・・と
日本の近代のこの脅迫めいたマナー本のタイトルに悲観的になりそうですが


そんな風になった原因をさぐるのも
今回の私の調査のひとつです。


明治時代に発行された書物に
西洋料理を紹介する連載記事があり、
そのころ、作法やマナーが
詳細に語られ始めます。

あらためて書かれると、
読まなければならず
覚えなければならず
間違ってはならず、
恥をかいてもいけない・・・


そうなったのでしょうね・・・・


それにしても

戦争が終わって、こんなに年月がたち
明治はこんなに遠くなったのに


ナイフとフォークの使い方やら
食卓のマナーやら

今もこんな状態なのかと思うと不思議です。




要するに

知らなければ知らなくていい。

知らなければ、その場で聞けばいい。

恥ずかしくなどない。

ときどき不思議なカトラリーに遭遇することはありますし、
どうやって食べたらよいのかわからない料理もたくさんあります。


問題は
「恥ずかしい」という意識にあるようです。


食の道具や器の使い方など

土地によって、時代によって違って当然なのに


スタンダードを作り
型をつくるのが
人間なのでしょう。


そして
それを使いこなせるかどうかで
他者との差異を際立たせる。


そのための詳細な作法、ルールだと思えば

知らなくてもいい
そんなことで差異が際立っても
美味しいものを美味しくいただけたらそれでいいのに・・・と


そう思えばいいのに・・・。


マナーの起源は
食物の分配にあるという説もありますが、


二足歩行をする様になった人間は
大型の獲物をとるのも複数で行い、
その場で食さず、持ち帰り、
さらに
要求されなくても分配するという
そういう行為ができる動物に進化したようです。

動物学的視野から観ると

分からなかったことがちょっとだけ見えてきそうで
ワクワクします。


今日のヤフーニュースで
古代の人類のDNAが解読されたと記事を読み、興奮しています。

縄文時代に食べていたものも、
どの時代の食べ物も、
科学の進歩でどんどん分析されてきました。


文理の壁を越えて

新しい知見が次々に明らかになること
期待するばかりです。


いろいろなテーマを目下かかえているのですが

数年前からこだわっている「縁起」も
そろそろまとめの時期です。


長崎の桃カステラ

私、これ、好き、です。


しっかり甘い砂糖がのったカステラ、
カステラと砂糖の相性がいいか悪いかはどうもよくわかりませんが

カステラに、こんな桃をのっけようと思った発想と
それを受け入れた人々の気持ちが素敵。


教科書のどこかに登場させたくて
長崎に出向いた配偶者に買ってきてもらいました。


でも撮影用に無傷なものは少なく、貴重な一枚です。




さてさて
学業第一のマダムこおろぎですが
贈答文化の研究から派生した贈答屋荒井商店の女将としても
ホリデーシーズンのご提案を吟味。

先日神戸で選びに選んだギフト!
そして
北海道が生んだ最高のギフト
ノースファームストックさんの限定商品で組み合わせたオリジナルセット。

近く、当ホームページの商店の店頭に並びます。
お楽しみに。



ふーっ。


あれこれ考えるのが、走るのが
やっぱり一番です。

休む時間もしっかりとるようになりました。

また赤鼻のこおろぎになっては困りますからね!


いそがしい、という言葉を使わないのが
幸せのひとつのコツだと
私、気がつきました。

時間が少々足りなくなることはありますが
それはやり方が悪いだけですからね。

今日は
さいとうギャラリーで開催されている
イラストレータ
佐々木小世里さんの展覧会に
なんとか行こう、と
それを目標に朝からがんばっています!


札幌の皆様

南1条西3丁目ガレリア5階
さいとうギャラリー
佐々木小世里イラストレーション展
8日まで。最終日17時まで。
佐々木さんは10時半から15時までいらっしゃるそうです。

新聞やいろいろな媒体でご活躍の
やさしい画風の佐々木さんの展覧会で
ひととき、あたたかい気持ちに!

こおろぎの
本日のイチオシ!でした。