やさしい時間

急に思い立って
日帰り手術というのを経験して
一週間。

術後一週間目の検診、無事通過。


その足で三越へ。

REUGE社のオルゴールフェア。


私の数少ない大切な宝物の一つが
スイス・リュージュ社のオルゴール。


欲しいなあ・・・
いつかきっと・・・

と思っていたオルゴールを
数年前、ある方からお礼にといただいたのでした。


念ずれば通ず・・・かと
本当に嬉しく、
以来大切にしてきました。


そのリュージュ社のオルゴール、

その後手にすることはできずにいたのですが

今回、札幌三越でのフェアで眼も耳も大満足。



どれもこれも
仰天するお値段ですが

その音色とメカニクス自体の美しさは


「いつかきっと・・・」と思わせるに足る価値。

めずらしいお品もたくさんあって
病み上がりの心身には
幸せな時間でした。



大勢のみなさんが
その音色と
装飾性豊かな外見にうっとり。



バブル経済花盛りのころ
日本のあちこちのにわか作りの観光地に
オルゴールを扱う店が並びました。

なんとも不思議な現象だと思ってきました。


日本人はオルゴールが好きなのかしらどうなのかしら・・・


その答えはわかりません。

けれど

スイス・リュージュ社のオルゴールの音色は
本当に心にしみます。


今日も

涙を浮かべていらっしゃる方がありました。

私も
はじめてその音色に触れたとき


これはなんだろう・・・という感動に震えたことを
はっきりと覚えています。


高級車が買えるほど高価なもの、
ピアノが何台も変えそうな価格のものもありますが


クリスマスのイアープレイトのように
1970年代から毎年
かわいいベル型の年号を刻んだオルゴールも販売されています。
このベルは
ちょっとがんばれば買える価格です。
どこそこのブランドバッグやアクセサリーなどと比べればはるかにはるかにお安いし
永遠に家族に残ります。




裏面に年号、
表面には
聖書の場面のプリント柄。

毎年異なる色。

曲も毎年ちがって

いいなあ、こんなコレクションがしたいなあ・・・

いつか大人になったら・・・

と思っていたのですが


今年はじめて
マダムこおろぎ、このイアーベル、買いました。

今年は緑。
こおろぎが大好きな色です。
柄も素敵。

あれこれ本当にいろんなことがあった今年、
それなりにがんばって来たかもしれない私への
プレゼントに
この緑色のベルを買いました。
2013年
長女は沖縄から東京に移動し、研修医3年目を無事に歩き始めました。
次女はつらい受験生活を終え、神戸で自ら選んだ大学生活を始めました。
配偶者も義父も母も元気で
そして私は
不本意なことも多かったものの
無事還暦を迎えようとしています。

たくさんの幸せに感謝して
リュージュ社のオルゴール、買いました。


札幌三越9階、三越ギャラリーで25日まで(25日は4時まで)。
毎日2時からオルゴールのコンサート。


札幌のみなさま、お時間があればぜひ。

全国で展開するリュージュのフェア、
ぜひ見かけたときは足をとめてみてください。


心身にしみる
ホンモノの音を!



営業トーク風になってしまうほど

音にやさしさを教えられる
不思議なオルゴール。

癒しの効果も医学的に検証されつつあるようです。
ホンモノ、とはなにか、
そんなことも考えさせられる
貴重な時間でした。

この週末も
移動が続きます。
急な動きはまだ難しいので
休養しながら
よい時間をすごそうと思います。



ちょっと大人らしい大人になった気分の
今夜のマダムこおろぎです。