冬到来

札幌市内に初雪。
猛烈な寒さ到来。

長い長い2013年も、ようやく終盤。

どっさりトシをとった気分・・・・のはずが

還暦にダッシュ!・・・のはずが

その自覚はだんだん薄れ
ヒョウ柄の10センチヒールで周囲の顰蹙をかい、
snidel のジャケットで娘の顰蹙をかい、
若者御用達の化粧品で売り子さんの同情をかい、
張り切って走って、飼い犬に驚かれ・・・

まあ
年齢には個人差あり。
実年齢は偽りようもなく、
若く見えようが老けて見えようが
世間にご迷惑がかからなければいいと思うことにしました。


ただし
最も避けるべきは
「若作り」

塩辛なら「若作り」もいいですが

おばさんの「若作り」は痛い。

・・・・とすると
snidelのジャケットはNGということになりますが
娘以外、だれも気付かず、むしろ、どこのジャケットですか?と
お問い合わせあり。
痛々しい若作りに見えなかったのなら、ま、いいか。



さて
仕事の傍ら、いや
仕事の一環で、食器や花器の片付けもしている中で
すぐに手がとまるのが
「ガラス」。

貴金属にも
車にも
株にも
不動産にも関心も情熱もなかった人生ですが

ガラス、これ、マダムこおろぎの大道楽かも。

といっても
ガレのなにそれがいいとか、
だれそれのいつの作品が欲しいとか
そういうものではなく

無名のガラス工房、いや工房までいかない、工場で作られたもの
近代化の中で生まれたガラスの器、
これが猛烈にいい。


とはいえ
今日はコスタボダの器がどっさり出てきて
思わず撮影しました。


美しいなあ・・・と思う。


どこにでもありそうで
どこにもない。

それにしても重い。


大根でも白菜でも蕪でも
なんでもどっさり漬けられそうな充分な重さ。

結局、その形を生かそうと思えば
花器なのに
そこにどっさり花を入れることもできず

わがままな存在。

でもそれがいい。

ガラスはそこに在って
光を受けていればいいのではないかと

そう思います。


30年近く前にいただいたこの花器で
すっかり工房に魅せられました。

その後 こんなボールも手に入り、

なにも似合わないわがままな器ですが

ずっと大切にしています。


初雪の翌朝、思いもかけない陽が挿して
ちょっとだけいつもよりキレイなわが家の窓べで
どの器もキラキラ輝いています・・・・・



ハイソっぽい文章を書いてますが

実は今朝も、今朝も、です!
マダムこおろぎは散歩用のダウンジャケットのファスナーが開かなくなり
玄関で七転八倒の大苦戦でした。
長女の小さめのダウンジャケット、どこかの外国で買ったらしいものですが
ファスナーが粗悪。
粗悪なのを知りつつ
危険なのをしりつつ
あたたかいので最近着ています。

今日で何度目でしょうか・・・・
ファスナーが開かない。

少しずつ上には上がるのに下に下がらなくなる。
今朝はついに顎を隠して鼻の下まで登り詰めて動かなくなったファスナー!
それ以上上げることは、人間の腕の構造上、無理。
他人が上からひっぱればうまくいくかもしれないけれど
90歳のママは笑い転げるばかりだし・・・



ど、ど、どうしよう・・・・

午後から仕事!
明日は朝から夜まで大きなお仕事!

え?
私、一生このダウン着てるってこと?!


あまりに上まで上がってしまったファスナーのため、
しかも老眼の目にはトラブルが見えない!

涙もでない情けなさ。
犬はおもしろがって飛びつくし、
ああ人生、こんな落とし穴があったかと

午後はこのままでかけるか・・・
説明が難しいなあ・・・・


明日は昼はRENE(これも若作りの危険大ですが・・・)
夜はFERREかとドレスアップも考えていたのに
鼻の下までファスナーの上がったダウンジャケットで行くしかないかと

絶望した朝でした。


結局、30分くらいひっぱったりねじったりしてもダメ。
ハサミで切る決意をして
その前に
壊す覚悟で
50肩の痛い両腕を精一杯上に上げて
引き裂こうと力を入れたとたん、
スルスルするっと降りたのでした。



なんだ、これ!



ダウンジャケットで
朝から汗だくのこおろぎ先生でした。


思わぬ落とし穴から自力で脱出したせいで、
想定外の疲労困憊。


濃い珈琲で
優雅にガラスの器たちを愛でる予定も
肩で息する有様。



これが人生、現実です。



予定多々あふれる日が続きます。
落ち着いて暮らしたいと思います。

ふーっ。