本気

花塾開催。

こおろぎセンセー、本気の指導。

まずは宿題の提出。
前回指導したコサージュ何種類かを完成させて持参せよ、という難題。

せっかく苦労して作ってきてくださったのに
全部分解して作り直し。


間違いを全部直していただかなければ
修業の意味なし。


なんとなく・・・
こんなかんじ・・・?
本当は・・・なんだけど、いろいろあって・・・
本当は知ってるんですけど・・・
時間があればできるんですけど・・・



そういうことは一切なしで。


これまでの長い長い大学生活で
研究に言い訳など通じないことをいやというほど知りましたし、

仕事でも
結果しか必要ないわけで


もちろん受験とて
合格か不合格しかない。


努力は努力で努力として意味があり
努力として認めましょう。
努力として評価はしましょう。

しかし
完成形がある場合、
完成していなければ不合格なのです。




なんとしてもすこしでも成長しようという努力
真摯な真剣さ、本気さ、大真面目さというのが
私は本当に好きです。



そんなに厳しくやらなくてもいいという方々には
つらいかもしれませんが、



ええええっ、きびしい!というクラスで
本気の生徒さんの指導がしたくなりました。


きびしくないクラスも必要ですが
今しばらくはその余裕がありません。



この大作を作る前に
宿題で作っていらしたコサージュをことごとく分解して
バラの花びらを全部散らせての大分解。

植物を知りましょう。
使える形に作り直しましょう。
どんなことをしても
欲しいモノに作りなおしましょう。


欲しい形を美しく作りましょう。
ごまかさずに作りましょう。


そんな思いで
かなりの時間を使いました。


クリスマスパーティーが決まりました。

その会場に
今年は塾生が花を飾ってくれそうです。

力をつけた数名が
きっとその場にふさわしいデザインをつくりあげてくれるはずです。


どこからどう手をつけてよいかわからない・・・

それは当然。

本当に当然なのです。


こおろぎは40年、花を相手にしています。
いろんな場面で、いろんな人たちと、いろんな材料を
見て扱ってきました。

目の前に出された素材と器と空間で
絶対に迷わず形をつくる自信があります。


即興で曲をつくれる音楽家と同じです。

料理も同じ。


あれがなきゃ、これがなきゃ、あれがあれば、これがあれば、と
そんなこと言っている暇などなく

目の前のものでやる。それが職人です。


こおろぎセンセーは
アーティストではありません。
根っからの職人です。


お役にたってこそ、存在に意味がある、そう思ってやっています。



小さい作業も
大きな作業も
使う神経は同じです。

達成感も同じ。

時間を区切り、真剣に。


スタートだけお手伝いしました。
全体のサイズだけ、示させていただき、あとは
塾生の力。



ふーっ。

本当はそこで解散、という予定でしたが
あまりの真剣さでヘトヘトの師匠と弟子だったので
コンビニに走ってこんなランチをごいっしょしました。
600円会費で大満足。

コンビニの商品研究家としてのこおろぎ先生、チョイスは合格だったかも。


さてさて
今日も、最近使っているリムセのネックレスについてお問い合わせがありました。
寺山先生のお洋服も、着ているとみなさんご興味を持ってくださいます。

見て、触れて、やはり商品はネットだけではわかりませんね。

手にしたことがあるものはネットで買えばいい。

そうでないものは
むずかしいですね。

でもそれでこそ、探す醍醐味、考える、悩む醍醐味、人としての喜びというものでしょう。


あたたかくて軽い洋服と
軽くて素敵なアクセサリーと
見事に咲き誇る花たち。

幸せな午後でした。