秋晴れ

北国の秋
恐ろしく短いので
こんな空の日は
精一杯謳歌すべし・・・・


とは言っても
優雅な散歩など時間はなく

この日は
義父と義父のお友達といっしょに
義父の昔の同僚の展覧会を見に
札幌資料館へ。

82歳と88歳をつれてのお昼ご飯も
なかなか楽しかったです。


「元部下」たちは
あくまでも88歳の「元上司」を敬ってくださり、
その所作も言動も本当に美しくて
感動するばかりでした。

そのことは
明日あたりの函館新聞暮らしのパレットに書きました。


上下関係、というのは
大変煩わしもので、時に不要ですが

モノゴトをスムーズに運ぶためには
必要なこともあるのだろうと
初めて(・・・)思いました。



とにかく足腰も悪く、あちこちに故障もある80代のひとたちが
88歳を思いやり
かつての「恩」や「感動」を
穏やかに語る口調は
本当に美しく。



なにがイヤだと言って
自分の職場や「元職場」の悪口雑言並べる大人です。


嫌なことがあって当然の社会
それを言わないのが大人。


言うなら堂々と言う。


それだけです。



昨今話題になったドラマの
「百倍返し」等のフレーズ、実に愉快ではありません。

え?
攻撃性が「売り」のこおろぎセンセーが
このフレーズ嫌い?

はい、イヤですね。


ハムラビ法典じゃあるまいし。


正当な仕事を繰り返すのが大人。

その結果、答えがでる。





もっとも
長い人生、私も相当酷い目にあってきています。


こおろぎの長い大学在籍中
「お世話になった」
A大学のB先生と
C大学のD先生には
ご存命のうちに、ぜひともお会いして
思い切り「あっかんべーっ」をしようと思っています。


丁寧にニコニコと敬意をこめて
エレガントに大抗議したいものだと
心から思っています!


それも「何倍返し」の一種かしら。






でも

義父とそのお友達といっしょに
秋晴れの公園を歩き、
蕎麦屋さんで
昼間っから熱燗お酌し合っているうちに


ああ
彼らにも苦悩があったのだろうと
彼らにもどれほどの我慢があったのだろうかと


そんなことを思って

穏やかな今の時間を
こうしてゆったりとすごすことができるのは
彼らの「人格」と「品位」だと気付きました。



人格も品位もないマダムこおろぎは
いつか「あっかんべーっ」をする日を楽しみに


今しばらくは
「あっかんべーっ」をしたい相手たちが
こおろぎからもぎ取った可能性と時間をとりもどすべく
ひたすら修業をようと思うばかりです。

まだまだ、なのです。

「あっかんべーっ」をするには
まだまだ未熟。





さてさて
話変って
ニッポンのジレンマという番組のファンでしたが
ここ数回は全く魅力がなく
未来を託したい若者以外に
猛烈に生意気な若者や
たまたま目立っているだろう若者の
傍若無人な発言にげんなりしていました。

今朝零時からのニッポンのジレンマ「救国」の大学論には
正座して耳を傾けました。



特に
究極の秀才である北川拓也という青年の
ストレートな発言には
多いに勇気をもらいました。


「興奮」なのだと

教育は「興奮」なのだと。


学者は、世のため人のためというより
結果に「興奮」しているだけだという指摘。

これ、実に見事な解説です。

その興奮が結果として役にたてばいい。
「直接」「今」役に立たなくても
なにかの基礎になればいい。

それが研究であり、

そんな風に「興奮」する師匠を見て
引き込まれていくのが大学教育だろうと

明確な答えの一つに出会いました。


私自身、なにより勉強が好きです。
その理由は

ご自身の研究を
実に楽しそうに語る師匠に出会ってきたからです。


「就職のための大学」の使い方、
もったいないですね・・・


けれど
「興奮」していない学者がウヨウヨいるのも事実。

大学教育に期待できないのも現実。


問題は山積みですが

久しぶりにすかっとする発言をする若者を見て
嬉しくなりました。





閑話休題
縁起のよい器を載っけておきます。


実にかわいい小鉢です。
義母はこの器に何を盛ったのでしょう・・・



山積みの資料をたぐりよせる作業は続いています。

そして
日曜日の朝、
マダムこおろぎは
またしいたけ!

肉厚のしいたけの使い道は
やっぱりマリネかと・・・

フライパンにびっしり敷き詰めて250グラム。
さっと焼いてマリネ液につけました。

確かに美味しい・・・・ですが
歯ごたえ、好き嫌いの分かれるところです。


最近気付いたのですが
干し椎茸は和風料理、
生椎茸は洋風料理、ですね。

干し椎茸は醤油との相性抜群
生椎茸は、なんと乳製品と相性抜群。


今朝のマリネにも白ワインと黒胡椒をたっぷりいれたら美味しくなりました。

ただただこの歯ごたえが問題。

しかたないなあ・・・
だって「菌類」ですからね・・・


そして
魔除けの一枚!

荒井商店営業係長補佐代理の
りきまるさん、
再び耳のトラブルで病院。
そこで若いメスの柴犬に遭遇。
「生まれて初めて、こんなに吠えてしまいました・・・」
というほどの半狂乱の大騒ぎ。
ひんしゅく
本人・・・いや、本犬としても反省はしたようですが
飼い主としては
実に恥ずかしく、申し訳なく、情けない時間でした。

帰宅後、すこし厳しく対応していたら
いやがらせ、でしょうか
マダムのストールとジャケットをわざわざ持ち出して
その上に座っての反省姿勢。

明確にいやがらせ、でしょう。
犬なりの
「2倍返し」ってやつでしょうか。


よい一週間でありますように。