敬老の日

敬老の日でした。

敬老されたい日でもありますが

まだ敬ってもらえる老いの域ではなさそうなので
気持ちだけ
老父母を労うひとときを持ちました。
(支払いは老父です!)


縁起を研究する中で
いつもいつも思うのは
日本の意匠の力です。


漆の器たちの美しいデザインには
思わず言葉をのむばかり。



そして料理もです。


これらは
お正月のお料理ですが


美味しいどうか
新しいお味かどうか

そんなことよりなにより

伝統の形、縁起が盛り込まれた料理に

なんの不満があるでしょうか。



包丁ひとつで
食材を丁寧にあつかう
その真摯な姿勢は
世界中の料理人の手本であるべき姿でしょう。


私たちは
「目で食べる」国民です。


さて
しばらくブログが書けなかったのは
いくつも理由がありますが
ひとつは
疲労やらなにやら重なって
イイトシをして歯を痛めました。
歯が痛いのはつらく
すぐに治る・・・はずがそうではなく
重篤になったのです(実際はそうではなかったのですが)。


長年の主治医の魔法の手で
治していただき、徐々に回復。
台風一過、マダムの歯痛も一過となりました。

そんな週末、長女KIKIさん、お友達の婚礼で
台風を背中に背負っての嵐の帰省。
激務で寸暇もない中、やっといただいた一泊二日。
その彼女が祖母に買ってきたのが
小さい羊羹。

世界中を旅した彼女ですが
いつもおみやげが不可思議。
(たとえば、ギリシャから液体洗剤とトイレットペーパーとか
どこかの国からは日本のどこのスーパーでも売ってるパスタとか
クビを長くして待ってる妹に中国製の真っ白地のノートとか・・・)

その彼女も大人になりました。
小ぶりの羊羹ですが
老舗の季節モノ。

贈答にはいろんな方法がありますが
私は和菓子系の季節モノが大好きです。


いただいても嬉しいですから。

折しも、菊の節句で連日菊菊菊・・・と言い続けて
歯まで痛めた私としては
素敵なお土産だわと満足でした。


さてさて
今年も後半のスタートです。
大学の後期が始まります。

ちょっと休憩していた
しいたけ料理、昆布料理研究も
やる気になりました。

レシピの詳細を確認するために
何度もつくらなければなりません。

しいたけ料理のアラカルトも
必要。

このしいたけの肉詰め、まあだれでもつくれるものですが
所要時間10分で
完全に火も通る簡単さ。
しかも基本ができたらソースやアレンジでいかようにも・・・
という「発見」。
マダムこおろぎ、久しぶりに
「私、天才かも・・・・」とニンマリ。

電子レンジを使います。

ケチャップやウスターソースにオリーブオイルとスパイス加えたソースを添えて
いただくといくつでも!
生姜醤油でも柚子胡椒でも。

小さいしいたけに詰めるとどんなお料理の添えにもお弁当にも。

この秋、また元気に
「働く女性」のための簡単料理考えます。


すでに「働く女性」として歩き始めたKIKIも
へーっ、簡単だわね、と褒めてくれたのが
カボチャの煮付け(のように見えるレンジカボチャ)
ホタテとブロッコリーのバター醤油炒め
かに玉
鮭のムニエルの焼き浸し
スコーン
しいたけの簡単肉詰め
豚肉の赤ワイン蒸し焼き
・・・・・
とにかくあっという間、じゃなきゃ意味がないですからね。

いつまでたっても
「働く女性」に世の中はやさしくはなりませんから
何の期待もせず
楽しく働き、楽しく暮らす、しかありません。


後期はどんな学生さんに会えるでしょうか。


体調管理してがんばろうと思います。


よい秋の日々でありますように・・・