ひととき

もう10年以上前、ある花関係の勉強会(神戸でした!
私は北海道から、彼女は九州からの参加でした)の席で
私はすてきな一人の女性に会いました。

親子ほど年が違うのに
そしてたった一度の出会いだったのに

それからずっと
お手紙やメールがつづいています。


この間、私は老犬ケンケンを亡くし
彼女も愛犬マルちゃんを亡くし

そのほかにも
たくさんのうれしいこと、悲しいことが
私たちにはありました。

昨年結婚した彼女のお相手の家は
かすみ草も育てる花農家。

最近は毎年
こんなにどっさり
九州からかすみ草が届きます。

部屋中に清楚な風が吹くようです。



パートナーといっしょに
教育者として意義深いお仕事をする彼女とのことを思う時


小さい小さい出会いでも
大きな深い関係を築くことが可能なこと


そして
ごく近くに居ても
心の通わない人もいること


すれ違ってしまえばそれまでの人と
目が合った瞬間、
何かの力で絆が生まれることがあること



だから人間っていいなと思うわけです。



その「何かの力」を
つかむことができるように
背中を伸ばしてキョロキョロ暮らさなければ!



さてさて
こんな写真を見ると
あら、センセー、引っ越し、落ち着いたんですね?
と思われそうですが
チャウチャウチャウチャウ!

これはA面。B面はゴッタゴタ。

どうしても行かなければならない仕事以外は
じっとこもって、ただひたすらの作業。
もちろん他の仕事も家事もあって
あいかわらず。


ちょっと目を離しているあいだに
家の外にはツタがからまりはじめ、窓がいい感じ、です。




誰にも、なんにも役に立たないブログでは申し訳ないので
ちょっとだけお役立ち情報を増やして行きたいのですが


もう終わったテレビですが
ETV特集 「ガタロさんが描く町」は秀逸でした。

お時間があれば
ぜひ検索してみてください。
いろいろ出てきます。


広島市の基町商店街を清掃しながら
絵を描き続ける画家です。


予告を見て是非みたいと思っていたのですが
多忙ではじめから見ることはできませんでしたが
後半、古いテレビの前で正座して見たこおろぎでした。


やさしい人間というのは彼のような人をいいます。
そして彼の奥様の
またやさしさ、深い愛情。
彼らのまわりの人たちのあたたかさ。

「見たかった番組」は期待以上でした。

再放送、あると思います。

ぜひぜひ!


そして本日の「ちょっとすてき」コーナー(?)は

O&CO.のオレンジ風味のオリーブオイル。


オリーブオイルによって、ちょっと苦手なモノもあるのですが
このボトルは別。

なによりデザインが最高。

小さい丸いボトルです。

プレゼントにもすてき。

大きなボトルは使い切るまで時間がかかりますからね。


美味しいお塩とこんなオイルがあれば
お魚もお肉も生野菜も全部おいしくいただけます。


この引っ越し騒ぎの日々
さすがのこおろぎセンセーも少々食欲が減ってましたが

おいしい食パンを見つけたこともあって
カリカリに焼いた食パンに
イタリアのハーブソルトとオリーブオイルをたらりとたらして
極上のあさごはん!
(パンなのに朝ご飯って・・・)


少量、ボトルのデザイン、価格・・・から
お料理好きのお友達への
ちょっとしたプレゼントにはすてきじゃないかと
思う次第です。


そして
今をときめく女子大生料理研究家ころすけさん
今回の渾身の一作は
おむすび。

彼女のつくるおむすびはふんわりして、実においしいです。

この日はグッチ裕三さんのレシピで一番好きな
たぬきおむすびですが
彼女の舌で調整した極上のお味と食感でした。


さらに
かるーい耳の疾患で
丸洗いされずにキタナイままのりきまるさんは
床に広がる食器や書籍を
ひとつも踏むことなく
(これ、すごい能力。ネコがなにも踏まずに歩くのは
知ってましたが、犬もすごい!)
この騒ぎの中、いっしょにウロウロしていますが

狭い狭い草ぼうぼうの庭での
ボール探しを一人黙々とする姿は
生きとし生けるものの宿命と
忍びよる秋の気配
男の哀愁さえ感じさせるものがあります。


そうです
秋の気配、あるんです!


さてさて
採点のあとは
評価。

心臓の奥の奥がキリキリする時間です。
今しばらく、そんな作業も加わります。


引っ越し第2弾、そして荒井商店、プルーンのご紹介など
「しんどい作業」ではなく
「ワクワクする作業」が待っています。


なんでも楽観!
ですっ!





*さきほど書いた「おおいしい食パン」は
八雲町の「シェルブールすがわら」さんの食パンです。
べこもち調査で先日うかがって、1斤買ってきたのものです。
食パンがすこし苦手なこおろぎセンセーなのに、
このパンはすぐに冷凍して毎日いただいても飽きません。
八雲町をお通りの方は、ぜひぜひぜひ!





<おまけの追伸:こおろぎ的備忘録>
今日は亡父の誕生日。
母がデイサービスの施設で
偶然父の同級生だった方とごいっしょになりました。
最近まで現役でお医者さんをしていたとのこと。
母の送迎バスにときどき同乗していらっしゃるのですが
その面立ちは父に少し似ていて
父も元気なら、こんなだったかしら、
こんな娘、こんな孫たち、こんな暮らしを
どんなにおもしろがったかしらと
思っては
ぐっと涙をこらえて
「みなさーん!いってらっしゃい!」と
デッカイ犬を抱き上げて
デイサービスのバスを見送るのです。

父は元気なら89歳です。
今夜は父を思って
久しぶりに(うそうそうそうそうそそそそそそそっ)
父の好物のウヰスキーの水割りを飲むことにします。