感動の夜

7月15日 札幌パリ祭 in RICCI
と題した歌とワインの夕べを企画しました。


今回は、オフィスリベリュールとの共同企画で
リッチ クチーナ イタリアーナの川崎シェフのご協力のもと
急遽開催が決定。


にもかかわらず
ご案内文ができる前に満席となりました。

噂、の段階で満席という
奇跡が起こったのです。


そして
その奇跡は
わずか27席のお店の
全員を

いえ、

川崎シェフはじめ、
お店のスタッフ全員も
巻きこんでの
大感動の波となったのでした。

もう30年も
いろいろな企画を立て、実行してきましたが


今夜のような

お客様も、ゲストも、お店も、主催者も


全員が
一つになる経験ははじめてかもしれません。




お席に限りがあり
空間に限りがあり

しかし
その歌声には
本当に心がこもっていて


誰もが心洗われたのでした。


今回は最高齢は80代。
60代、70代も大勢いらっしゃいましたが
年齢を超えたおしゃべりもまた
楽しく


時をわすれました。



私は、この空間にキャンドルを18個配置。

花は5カ所。

短い時間での作業でしたが
リハーサルを聞きながら、ワクワク、そして時に涙があふれた時間でした。


ピアノはオフィスリベリュール 奥出かおり
歌は札幌で活躍中の 若きバリトンの旗手 上田 哲さんと
下司 貴大さん。

かれらのファンもいらっしゃいましたが、
はじめて彼らの歌を聴いた方、全員が、その魅力の虜になりました。



見てください、瞬間、立ち上がっての拍手。

この、こころからの声援。


またゆっくり書きますが
お店のスタッフも身を乗りだすようなディナー会など
かつて経験がありません。

みなさんに
こんなコンサート、はじめてです、
いままでで一番、最高のコンサートでしたと
言っていただき、
こおろぎ、不覚にも涙があふれたのでした。


ぜひまた!
なんとか定期的に!
とのお声をたくさんいただきました。

今度は企画段階で満席になることのないよう
大勢のみなさまにご堪能いただけるよう
ご案内できれば、と思います。


感動さめやらぬ
深夜です。


長い企画屋稼業で
最高のお仕事でした。


感謝されてこその仕事だと

あらためて思いました。


上田哲、下司貴大、この二人に大きな拍手を今一度。

そして20数年前、私のお教室に通ってくださっていた
奥出かおりさんとのご縁に感謝。


オペラという世界を
生活文化塾のどこかに
気取ることなく、さりげなくそっと、
忍び込ませることにしました。

音楽は、いや舞踊もそうですね、
高い舞台で演じるのを楽しむのではなく
同じ地面に立って演じてもらってこそ、味わえる感動があります。
それこそが本来の楽しみ方ったはず。


若い彼らの
真摯でエネルギッシュな歌声に
今夜集った全員が
感動と笑顔、そして涙を思い出させていただきました。




長く生きていますが、
本当に今夜はすばらしい夜でした。




彼らの歌声と奥出かおりさんのピアノがしっかりと耳に残っているうちに
もう一杯ワイン(一杯ではないです。いっぱい!です)をいただいて、
明日のレッスンの準備をすることにします。