こおろぎの一日

どんな風に一日をすごすかと言うと

こんな風な、すてきなお教室・・・

生徒さんたちと
楽しく、優雅にお勉強したりする日もあるのですが



朝5時にカレイの煮付けを作り
椎茸レシピの撮影の試作のために
早朝から
食器を探したり、写真を撮ったり

おっといけない!時間切れ!

タクシーの運転手さんが玄関に立っていて、
それからゴミ出し、母のご飯、あれもこれもの大騒ぎで

運転手さんが

「なにかお手伝いしましょうか?!』と
こおろぎセンセーより慌てていたりして



なんとか飛び乗ったJRは、普通指定が売り切れていて
やむなくせっかくのグリーン車にもかかわらず

乗車3分後には
こんな風にこおろぎセンセーのまわりだけが散らかり、



それでもジャック バローの文化史を読み直して
食生活の変遷は
食の変化だけを追っていては絶対にだめだと痛感。

インスタント食品の登場には
あるいは
メニューの近代化には
人間の住生活がやはり密接に関連していたことを確認して


当然、べこもちの伝搬や
キャラ弁の浸透も

人々の、食以外の生活文化史を追わなければ
大切なことが見えてこないのだと納得。


授業の予習も車内でして

バタバタバタバタと
午後の講義を2つ終えて

ふーっと一息ついたところで

こんな嬉しい差し入れ。



畑井朝子大教授が
こおろぎセンセーのために
焼きたてのすばらしいたい焼きをわざわざ買いに行ってくださったのでした。


畑井先生曰く、
「今まで食べたたい焼きで、一番おいしい!」とのこと。

ほんとですか?


と疑いつつ、頬張ると

あらららららっ
なんです?このたい焼き!


抹茶味の生地に美味しい餡はよしとして

ギュウヒ?お餅?
いや違う・・・


ホントーに、あらら
世界で一番おいしいたいやきを
函館で見つけてしまいました!


あら、このキタナイ手はこおろぎセンセーですが

ちらりと写っている指輪、もう形が歪なのですが
こおろぎが、ホントーに気に入って買った、数少ない貴金属です。
スペインのヤーネスの指輪。

KIKIが小さいころでしたから
25年くらい前かなあ・・・

バブル経済、最後のころの「勘違い」でした・・・


そして
そのままサッポロにかえることは出来ず
なぜなら、迫り来る
椎茸と昆布の撮影の為に
函館の家の食器群から
食器選び・・・

昆布と椎茸・・・

どう調理しても地味。

こんな食器に盛れば
もっと地味・・・


とはいえ

なんでしょうか、この美しい器!

義母が残した器にしばしため息ついて
気がつけば
最終JRの時間が迫り
また大騒ぎ。

雨の五稜郭公園の
桜は終わっていましたが

なんとも風情があって

北国の桜は
散った直後がすてきだわと

一句浮かびそうになったのですが
なにも浮かばず。


あわてて回数券で改札を通ったため、
指定をとるのを忘れて自由席。
あら・・っ
だ、だ、だれもいない・・・


ミステリーゾーンのような車内。
JR北海道、経営大丈夫ですか・・・というさみしさのなか




あまりにさみしくて自ら窓に映った自分を
激写!

イイトシをして
「スコシワタシオカシイカモ・・」




それにしても
こおろぎセンセー、5月も20日をすぎてるのに
毛モノのコートです。
この冬、とても重宝したアンテプリマのニットのコート、
旅には特に楽でした。
こんな大げさなコートでも、それでも寒い車内でした。

北国の春はまだまだホンモノではありません。


車内でレシピ考案のための本を3冊よんだら爆睡したらしく


「お客さん、お客さん!
サッポロ終点、到着ですよ!」と
車掌さんに肩たたかれて、


「ヒャーッ!!」と飛び起きたのでした。


そのこおろぎのデッカイ声に
善良な車掌さんのほうが
「ひゃーっ!びっくりしたっ!」と大声。



深夜の誰もいない車内に響いた
アホな客と善良な車掌さんの
悲鳴は、本当に空しいものでした。





深夜帰宅したら
お里のドッグステーションでお泊りさせていただいていた
りきまるさんが
帰ってきていました。

(自力で帰ってきたのではなく、ドッグステーションのマダムが
送り届けてくださったのですが・・・)

あらら、どことなく表情がちがいます。
 
ヘアスタイル変りました?
なんとなく顎が上がってますが、
なにか言いたいこと、あるのでしょうか・・・


気がつけば日付が変っています。


あと何時間か後にはまた検査に病院。
いろんな検診をしっかり受けて、
なんとかカッコ良く129歳まで生きようと思います。

自宅までの
タクシーの運転手さんは
これ、かつてない、ホントーにすばらしくおもしろい人だったのですが
時間切れのため、このお話は後日きっと。




ふーっ

こおろぎセンセーの一日でした。