松花堂弁当研究

再開したテーブルデザインコース
今回は「松花堂弁当を考える」。

しかも
そうとう「真剣に」考える結果になりました。

「ま、いいか」は、なし。


ただし、
「正解」はない。


でも
絶対にこうしなければならないというルールは
基本的にはなくても、


「それならどうでもいい」のであれば

学ぶ意味はないことになります。


すぐれた料理人達が考え、伝えてきた手法を
分析できるかぎり分析し、
共通の法則性や、技術をよみとることが
私の仕事だと思っています。



本当に力のあった料理研究家、とりわけ懐石については
第一人者であった義母のメモや、残した資料を
丁寧に読み解く作業は
楽ではありませんが、



教室の生徒さんが、その古い知恵を
必要としてくださり、
日々の暮らしにいかしてくださるなら


義母の時代から、長い時間をかけてあるいてきた
日々が報われそうな気がします。



松花堂弁当自体、日本の伝統的な・・・というものではありません。

しかし
限られた枠、しかも4部屋に分かれた中に
盛りつける作業には
なんとも不思議なときめきがあり、


日本人が好んで来た、意匠の法則性や
季節、自然観を盛り込む美意識には感動せざるを得ません。


知らないのは損。

できないのも損。





みなさん、大変熱心に、そして楽しそうに挑戦してくださり、
見ているこおろぎセンセーの目に涙・・・



なかったですが、



さ、次回は「夏のおもてなし」。
今回の復習を軸に、日本のもてなしについて、一歩踏み出そうと思います。



あらら、本日のこおろセンセー、なんだか「ちゃんとした」センセーのような
そうでないような。


新生 生活文化塾、小さいラッパ、小さい笛を吹きながら、
歩き始めた実感あり。



キャンセル待ちしていただける幸せを大切に
よい仕事をしていこうと思います。




本当にすてきな「皐月のおもてなし」が完成しました。



ただし、こおろぎセンセー、最後はちょっと甘かったですね・・・
全員満点合格・・・のはずが、

結果的に満点はゼロ。80点平均でしょうか。

20点のマイナスの理由は
お弁当の蓋ができないことです。

お弁当であれば蓋は必須。


盛りつけに熱中して、
蓋まで考えるよう強く言わなかったのは、
当方の指導のミス。


本来ならば「やりなおし!」令を出すところですが

あまりに美しい食卓でしたので
「蓋なし」を前提にした盛りつけの授業に変えさせていただき、
80点を90点に修正したのでした。



日本の器は美しい・・


つくづく思った午後でした。