りきまる通信

おかあさん(こおろぎさん)は
まだ完全に復活できず、
喘息と微熱と闘っています。

それで
本日は
ボクが代筆。

りきまるです。


このお財布は
こおろぎセンセーが
昨年から大切に使っているものですが

外側の完成度の高さに負けない
内側のデザインと機能の確かさ。


お財布の裏は

こんな風で・・・


作者は
大谷敏子。

京都在住の新進気鋭のデザイナーです。

こおろぎセンセーのお身内。


PAINTING
という文字は
話題の若手画家、大谷一生氏によるもの。

兄妹合作の作品。



こおろぎセンセーは2ヶ月も待って
やっと手にいれて
大切に使っています。



先月は
京都で
こんな素晴らしい作品を発表して
話題になりました。


この大谷敏子さん・・・

あの・・
みんながトントンと呼ぶので
ボクもトントンと呼ぶことにしますが


このトントンが

おばあさんの葬儀で来札。
ボクも
「親戚」のおうちに連れていってもらいました。

このおうちには、モップちゃんという
猛烈にかわいい13歳のワンコがいるのですが
ボクに怯えて
テーブルの下から出てきませんでした。

ボクは
大きいし、きたないので
どこのお家にも入れていただけません。
だれにも歓迎されないさみしさをいつも味わっているので

りきまるくんも 入っていいよと言われたときは
信じられなくて、一瞬後ずさりしたのですが
あまりの嬉しさに
すぐにこんな笑顔になってしまいました。



トントンとトントンのおかあさんは
無類の犬好きで
ピカソとミロというビーグルを大切にしていました。

ピカソは残念ながら
天国に行ってしまいましたが
残ったミロは
今回も京都から車でやってきました。


が、

このミロも
ボクのことは大嫌いらしく

でっかいおじさんのそばから離れませんでした。


ミロちゃんは
小柄なのに、ずっしりと重くて
なんだかとても品があり、
知的ですらあります。



まあ
名前も
芸術家一家らしく
ピカソとミロですから
ボクのように
焼き肉屋と同じ「りきまる」という軽い名前とは
根本から違うのかもしれません。


とにかく
ミロちゃんに
相手にされない
というさみしさを
いやというほど味わいました。


が、
今日、京都に帰る前に
トントンがミロを連れて寄ってくれました。


ボクは本当にうれしくて

犬なのに
「中腰」で座ってしまうほどでした。



でも
ミロは
あいかわらず、
ボクなど存在しないかのように
完全に無視。

実に堂々していました。


それを「クールビューティー」と人はよぶのかもしれないのですが

喜びを隠しきれないのはボクは
ホットすぎるアホっぽさ。
これは遺伝子のせいでしょうか。
すみれお母さんは、スタンダードプードルとしては
完璧に「クールビューティー」ですから・・・
もしかしたら
めったに会わないお父さんプードルさんの遺伝子かもしれません・・・。

ちなみに
ボクのおとうさんの名前は
「サブロー」といいます。
どんな理由でサブローさんなのか
聞いてみたところでしかたありません。
すばらしく美しいスタンダードプードルさんで
美男美女カップルの子のはずなのに
ボクには今ひとつ、美しさと
なにより落ち着きがありません。



そうだ・・・
「さくらと一郎」というデュエット演歌歌手さんがいましたっけ・・・
「すみれと三郎」・・・・犬に芸能界があれば、確実に演歌路線です。




まあ
少なくとも
名前に関しては
ピカソとミロ・・には
やっぱり負けてる感じは否めません。



とにかくボクは
まただらしなくソワソワしてしまいました。

なんとかミロの隣で写真を撮って欲しかったのですが
トントンの説得にも
絶対にクビを縦に振らなかったミロ。
信念のある犬だと思います。


ボクは情けないほど
信念のない犬です。


嫌われても嫌われても
しつこくつきまとい

これからお船で京都に帰る、長旅前のミロに
いやがられ、無視されても
なんとか視野に入ろうと
最大の努力をしてみましたが


結局無駄でした。


こおろぎセンセーは

ミロは足の裏まで知的だわっと
褒めていました。


そんなもんでしょうか・・・。


ボクのうちに
犬のお友達が来たのは初めてなので
有頂天になってしまいました。

本当にうれしくて
部屋中を走り回って浮かれた午後でした。




ミロが、赤い車で京都に向かって出発したときは
不覚にも
犬らしく吠えるのを忘れて
ヒーヒーという
自分でも驚くほど悲しい声で泣いてしまいました。


よそのお家の中に入れていただいたり、
お友達が来たり、
本当に夢のような日々でした。




さて
こおろぎセンセーは
抗生物質も抗アレルギー剤も
咳止めも沈痛解熱剤も
あれもこれもほとんど効かず、
かなり苦戦した10日間をすごしましたが

先日から
「薬はやめた!」と宣言して
ワインに切り替えたところ
みるみる元気になりつつあります。


先週は大学にも行けず
苦しそうに寝ていましたが
今は元気に
呼吸を breath ではなく respirationとして教えるにはどうしたらいいか
とか
好気呼吸と酵素をどこまで教えるかとか
パソコンの前で頭をかかえ、
せっせとプリントを作っています。

もちろん、冷えた白ワインのみながらです。


食生活論の方は
食の外部化という一般の見方ではなく
実は食の「内部化」も確実に進んでいるのではないか、
という
新しい見解にたどり着いたらしく
嬉々としています。


腐ってもこおろぎ
転んでもただでは起きないこおろぎセンセー、



ゴロゴロころがりながら
八代亜紀さんのポニーテールはなぜあんなに高い位置に結ぶのか、という
ことを真剣に語っていたときはどうなることかと思いましたが



やっと正気にもどったようです。

ちょっとホッとしています。


苦手とする作家村上某氏が何年ぶりかで講演をしたというニュースもまた
多いにこおろぎセンセーを刺激したのかもしれません。



そしてなにより
昨日のNHKのプロフェッショナルに
こおろぎセンセーの大学の同級生、コバヤシ君が出ていたことも
大きな刺激になったのではないでしょうか。
劣等生だったこおろぎセンセーと違い、コバヤシ君は植物の専門家として
農学部でしっかり学び、今は弘前城の桜を守る仕事をしているとのこと。
その真摯な仕事ぶり、そして倒れたしだれ桜を復活させる、その姿を見て
こおろぎセンセーはずっと泣いていました。


きっと近く
その話をこの欄に書くと思います。


さ、
トントンの小銭入れが近く荒井商店に並ぶという噂!
ボクの首輪も
トントンに作っていただけるかもしれないというすごい噂もあります。


5月7日なのに
気温が低すぎて震えていますが
きっとこれからはよい日が続くと思います。


本日の担当は
りきまるでした。

ご清聴ありがとうございました。