なんのために・・・

新装テーブルデザインコースがスタートしました。
「公募」する前に満席になり、キャンセル待ちとなりました。

ありがたいかぎりです。

母の日も視野に、
小さい鉢植えと切り花のコラボレーション、
「園芸いけばな」の手法もご紹介しながら
あっというまのデザイン実習。

そして
超特急の、こおろぎ流ランチメニューに挑戦。



下準備ゼロ、という図々しいメニューですが
8名分くらい、あっというまに!というのが理想。

来客の少ない時代、
力を入れた、現実離れしたメニューやセッティングは
すでに時代には合いません。

招く側の、「りきみ」が際立つ食卓というのがときどきありますが
バブル時代の名残にみえます。



おもてなし、といえば聞こえがいいですが
いったい誰をもてなすのか、

そんなことをちゃんと考えながら
地に足のついた食卓作りを提案したいと思います。


そして
今回つくづく考えたことがあります。


どうして、私は、こんなに盛りつけにこだわるのか。

サンドイッチの切り方や
サラダの盛りつけなど


どうでもいいと言えばどうでもいいのに。


ハレとケ


その切り替えではないかと考えます。


普段ならどうでもいい。
どんな切り方でも盛り方でもいい。

食卓も衣装や住まいと同じで
ハレとケがある。

レッスンでは
ささやかなりにハレの場の演出です。


普段ではない。

学ぶのはハレ、です。


そのルールと気の使い方に
先人や、プロの心意気を感じたい。


満点はとれないまでも

ちょっと気合いを入れて時間と手間をかける。

その意識が
日常にもきっと生きると思うのです。


食の場、以外にもです。


「いつもではない」手法が
「いつも」を変える、
そこに意味を見いだしたいと思っています。


私は料理を教える教師ではありません。

料理がたどった道、食卓美学がめざすところ、
人が食の場に期待するもの
そこが焦点です。



新しい食材にも挑戦しながら
働く女性や、いそがしい現代人のために
生き生きとした食卓を提案したいと思っています。


デザートタイムには
ダッツのピンクの小さいながら重厚なガラスの器に一輪添える「大作」に挑戦。

「いいもの探し」もこのレッスンの目的です。


みなさんの、真摯な姿勢に負けないように
よい時間をご提案していきたいと思います。