週末のすてき・・

お天気に恵まれない週末でした。

が、
マダムこおろぎは
関西に飛び、母校のミュージアムサロンに参加。

ミュージアムサロン・・・というのは
説明が難しいですが
今回は
前年度から継続している、ある女性の生活財のすべてを調査して
時代や価値観など、いろいろなことを考えるプロジェクトの一環。

武庫川女子大の近隣にお住まいのかたもお招きして
自由な討論など、興味深い試みですが

今回は武庫川女子大の学術交流会館で開催。

なんという美しい建物ですこと!

なんと美しい坪庭!


時間とともにコンクリートの壁に揺れる影。

ここまで計算しているすごさ。

これぞ生活美学です。


このすばらしい空間に
こおろぎとお仲間たちが広げたのは
前回同様、「粗品」。


センセー、粗品で何を語るのですか・・・


まだまだ語るところまで到達していませんが

お金を出してまでは絶対に買わないモノたちなのに
大切に保管されていたこの山ほどのグッズが語るものはなにか。


興味は尽きないのです。

そして粗品を前にしたとき、
60代以上の女性達の
なんと饒舌であることか。


若い学生さんたちにも
多いに刺激的だったはず。

サロンのあと
横川先生のゼミのみなさんたちがミーティング。


聞き取り調査の方法を学び、その感想などを順次話したり、
今後の研究について語ったり、
美しい空間に
美しい学生さんたち。


わけもわからず、適当に大学を選び
入れる大学に進学して
とにかく就活・・・という
大多数の流れとは
全く違う時間が流れていて
しばし息をのむような時間でした。


なかなか北海道ではむずかしい場面のような気がして
うらやましくなりました。


かつて
多田道太郎先生が生活美学研究所(旧甲子園ホテル)を運営なさっていたころは
こんな風が吹いていたっけ・・・と
思い出したりして

でも
とにかく
大学は大学らしくあらねばならないと痛感したのでした。
学生がどうであれ
教える側は
常に学び、指導方法も考えていかねばと
心あらたにしたのでした。

さてこのキモノ美人・・・

武庫川女子大の大学院の学生さん。
高校卒業以来、キモノで通しているとのこと。
当然、キモノの着装の変化を研究中。

通学も日常もキモノ。
こんなコトが通るのも、武庫女ならでは・・・と感激。

私の武庫女での大学院時代も
同期には二人、和服で通っている友人がいました。
彼女たちは今でも
大学の講義にはキモノです。


ソロソロ、マダムこおろぎも
大学にもキモノ、でしょうか・・・。


彼女の足元は、カジュアルでしたが
古今の柄を若者らしく遊ぶ様子は
圧巻でした。



そして関西に出向いたからには
神戸暮らしも板についたか・・・
ころすけさんと遭遇。


彼女の足元は
このような花柄。

早くも始まった彼女の抱腹絶倒のご学友達との生活は
筆舌に尽くし難いものがあります。

内容は追々、神戸通信で報告があると思います。


人にはそれぞれ
似合う衣装、似合う靴、似合う暮らし、というのがあるようです。

寄り道、遠回りした彼女は
なんと彼女にぴったりした学舎と学友、学問に到達したことか。

このために遠回りしたのではなかったかと思うほど。

彼女の学友の半分は第一志望ではないといいます。
けれどそれは当然で、
昔とて
国立一期校と二期校があった時代、
二期校の方が断然多いわけで、
二期校が始めから第一志望の学生など実に少なかった。


今だって、
旧帝国大以外、なんらかの「第二志望」ではないかと。

私が卒業した弘前大学は昔の二期校。

私は 北大を落っこちて敗者復活戦で合格。
友人の多くは北大、岩手大、東北大、名大・・・・いろんな一期校を落っこちたり、
届かなかったり。
もちろん、一期校を蹴って来た強者もいましたし
始めから第一志望の学生もいましたが
実に少数。

これが現実です。


人生
第一志望通り、の人がいかに少ないか、
当然すぎるほど当然なのです。




彼女の経済学部の授業のレジメなど
見せてもらいましたが
時間を忘れて読みふけるほど興味深いものばかり。
そのなかの幾つかはコピーして持ち帰りました。


すばらしい授業、すばらしいテキスト、レジメです。


一流と二流、三流と四流・・・
それは、ネットや世論や噂が決めるものでは断じてありません。

教師の質であり、大学の良心です。

なんとか、そこを書いてみたいものです。

彼女とその学友達の幸せをうらやましく思った次第です。


さて今回もマダムこおろぎ
バタバタの旅となったのですが
千歳空港に向かう時気がついたのです・・・

なんという色使い・・・!

もう間に合いません・・・
今回はこの「色合い」での旅となるのです・・・


赤いキャリーケースに
緑のバッグ。
クリスマスですわ、すっかり。
そこに
なにがどうしたものか、
このピンクの靴。
しかも、いかに雪が降っていたからといって
黒いタイツ。

コートはあまりの寒さで
ANTEPRIMAの柄モノのニット。
ド派手を通り越した色とデザイン。

せめて靴は黒でしょ。
この靴、ヒールは

金。

終わってるでしょ・・・・。


いかに急いでいたとはいえ、
大反省の旅でありました。