春キタル

2013年4月1日

沖縄での2年間の研修医生活を終えた長女は
本日から東京の新しい病院に勤務。
辞令をもらったそうです。

おなじく2年間の浪人生活を送った次女は
本日めでたく神戸の大学に入学。

そして私は
朝からバタバタゴミを7つ捨て
でっかい犬と格闘しながら散歩
あれこれたまっている仕事片付けながら
母の福祉関係の手続きなど
午後は午後で、寸暇なく・・・


キラキラの不細工シスターズに告ぐ!

母は母で
今まで通り
落ち着きのない
そそっかしい
要領の悪い、バタバタ生活を続けます。
どうぞ
不細工シスターズはそれぞれの道を
ルンルンと
ランランと
胸を張って進んでください。


頼りないダメ母は
ダメ母なりに
遠く蝦夷地で
今朝はどっさりのお赤飯を炊いて
お祝いしました。


いやあ、お赤飯っていいわね、やっぱり。

あちこち片付けていたら
こんな「ゴミ」がでてきました。
私の仕事と重なって受験時期、いっしょに泊まった激安ホテルのフロントで
次女に手渡された受験生応援グッズの中の入浴剤に入っていたカード。

胸いっぱいになりましたっけ。


次女は
国公立大前期試験も当然受けたわけですが(落ちましたけど)
関空から一人で帰る飛行機が
着陸するとき、

キャビンアテンダントさんのアナウンスで
号泣しそうになって
あふれる涙をどうすることもできなかったと言ってました。


「本日、国立大学の試験を受けたみなさま、お疲れさまでした・・・
どうぞみなさまの未来が明るいものでありますように・・・」という
内容だったようです。


本当に

受験期には
ビジネスだけでなく
細やかな優しさがあるものです。


同時に
心細い学生たちには
心ない言葉や
悲しい応対など
心に突き刺さるものもたくさんあり、


悲喜こもごも。


いつかきっと
そんな季節の
受験のいろいろなこと
まとめて書きましょう。

今あらためてそう思っています。


さて
本日は盛りだくさんです。
京都の従姉妹の長男、大谷一生クンの展覧会のおしらせです。
才能があふれすぎている青年。
今回は昨今話題の、才色兼備の村上萌さんとのコラボ。




東京です。
私も期間中、行こうと思っています。
ピカピカの感性に触れられることは間違いありません。

ぜひお運びください!




さて
当ホームページ、表紙の写真が変りました。
マダムこおろぎと次女ころすけの、簡単クッキング講座も
開始したいのですが
どう展開するかはこれから編集長のエリーさんと相談。
まずは初日の一品は
神戸に出発する前日、あわてた次女ころすけがリクエストした
「にんじんシリシリ」。
作れなきゃ、困る!そうです。

沖縄で私自身が感動したお惣菜です。
私流に簡単にアレンジ。

人参一人一本。
料理時間5分程度。

丼ご飯やお弁当にのせて。



ころ介さんのイチオシメニューが
「にんじんシリシリ」ということでしょうか。

一人でもせっせと作って、栄養管理してほしいです。


そして

書評書く!という宣言も
初日にやらないと・・・
と選んだのが
「これ」。


ころ介が、七転八倒でニンマリしながら読んでいた本。
「こんな若い作家!」と
少々「距離」をおいていたのですが

彼女がでかけたあと開いたらやめられない。


なんでしょうか、この筆力。

軽い軽い軽いエッセイですが
軽やかさ、映像や音楽が聞こえてきそうな鮮やかな文章力。


私は、ノーベル賞の声の高い作家が世に出たころから
日本の作家の作品には大きな期待をするのをやめていました。


けれど

このエッセイ集はスゴイ。


私は
医学部志望だったにもかかわらず
ただただ小説を読みあさる高校生でした。
いわゆる仮面受験生だった大学入学後も
ただただ小説に明け暮れたのですが

そんな日々、
五木寛之
遠藤周作
吉行淳之介
山口瞳
森瑶子
・・・・

かれらの軽いエッセイが
どれほど心地よいものだったか

そしてどれほど
今の私の考え方や感性に影響を与えたか
今あらためて思い直しています。

かろやかに
「どうでもいいこと」を綴る、この若い作家が
その目で見た
今の時代の若者像は
けしてこんな大人になってしまった私を絶望などさせず

「ああ、全く、1970年代と同じだ」という
大きな安心感を与えてくれました。

彼の描く「あほらしい」世界の中に

「あほらしい私」が、同居して見えてくるのですから。


美味しい珈琲がのみたい方は
ぜひ、この若い作家の
「どうでもいいエッセイ集」を。

そして
こんな「すごい」筆力の若者がいることに
安心して

そして
「わかかった日々」をしっかり思い出して
美味しい珈琲をぐいっと飲み干したら
背中のばして、「これから」を考えてみてはいかがでしょうか。


「学生時代にやらなくてもいい20のこと」を基礎に

「おばさんになったらやらなくてもいい20のこと」と
「おばさんになったらやらなくてはいけない20のこと」を
考えてみようと思いっています。


4月、万歳!

午後は、桜の柄のキモノで仕事に行こうと思います。