春の準備

道具学会という学会があります。

その学会誌に投稿すべく
台所道具を調査開始した私ですのに


つまり
それほど
卒倒しそうな台所道具がわが家にあり、
棚3つ分くらい、山積みなのに

次女の新生活に
ぴったりのモノがないという不思議。


結局
「購入」したのです!

大問題ですっ。


長い長い主婦生活と
長い長い研究生活の経験の末
選んだのが
この「道具」。


なんだか美しくて撮影。

あきれるほどある食器なのに
これまた
どれを持たせるかで悩んだ末

2客ずつそろっている真っ白のセットを。


少々重いので扱いずらいですが
丈夫がとりえ。
何を盛っても、美味しそうに見える質感の器。
四角いお皿もそろっています。



カトラリーも
2組ずつと
ジャムスプーンとバターナイフ。

ご飯党の彼女の
ファーストご飯じゃ椀には
荒井商店の五輪窯さんのお茶碗を持たせよう・・・
と思ったのですが


ちょっともったいない気分になって
市販のお気軽茶碗を。

そしてみそ汁椀は
これはちょっとした遊びです。
電子レンジに使える漆器って?

これは実験的に、今度彼女の部屋で使ってみるもよし、
まあ、一人暮らしには便利かもしれないので
お試しに。



追々、古くて使い勝手のよいモノをセレクトして送ろうと思います。

ころ介とかあま(かあま、とは私のことです。
おかあさま、の省略形で、長女以来の通称です)
の ワンルームクッキング(仮)講座のスタートです。

さて
本日、ひさしぶりにイチオシモーニング。
新聞記事の一つは
最近のお弁当ブームなどについて。

フランスでもbento で通る時代とのことですが
すでにBENTOは世界で通用しています。

その美しさ、ワクワク感などが評価されていますが

さて
問題はありますね。

見た目の美しさや楽しさが重視されすぎ、
本来の機能が注目されていない。


汁物が漏れず
隣り合うおかずの味が混じり合わず
組み合わせたおかずたちによって
結果的に栄養のバランスが取れるなど

機能性抜群の携帯食なのです。

そのあたりのことを番組でお話しましたが伝わったかどうか。

今年こそ
お弁当について
もう少し深く考えて、ひとまずまとめてみようと思います。


そうそう
ランチ、そのものについても。

会社や学校で、ひとりで食べることを
「ぼっち飯」といいます。

私は
一人でいることが平気なので
それがさみしいとかかなしいことだとは
思えないのですが
どうやら大問題の様子。

いっしょに食べるひとがいなければ
トイレで食べる、という人が増えているという報告も。

これが何を意味するのか、

新しい懸案です。


次女ころ介の
新しい生活を通して
道具、食器、料理について
今までと違う側面から考えてみようと思います。


そうそう
食器を荷造りするとき、
全部2組にしなければ食卓の想像ができませんでした。

それこそ
家では「ぼっち飯」が普通のはずなのに
それが想像できない。
このコト自体にも
意味がありそうで

こんな春の煩雑な準備の中にも
たくさんの魅力的なテーマがあるのだと
ワクワクしている次第です。

連日、忙しく、疲れることが多いのに
なんだかんだとお祝い気分で乾杯を続けています。
が、
お仕事モードへの切り替えも徐々に進んでいます。

シンポジウム、
学会
講演と
初夏の予定も見えてきました。

荒井商店の品揃えも
なにやらワクワクの予感。

ご期待ください。