いましばらくのお正月

いましばらく
お正月気分でいたい。


餅菓子を調査するなかで

サガニチ
カニチということばに出会った。


三が日
五か日

として正月を祝っていたのだ。


1月7日は
五節句の一つ、人日の節句


今は七草粥の日として残っているだけ。



バレンタインデーも
怪しい恵方巻きも
あっさり受容した「わたしたち」は

すでに失った行事に未練はなさそうだが



経済効果がありさえすれば

新しい文化がどんどん生まれて定着することは
危険ではないのだろか。





次女に成人式の案内。


この一年間
キモノや写真の案内がどれほど来ただろうか。



幸い(?)再びの受験生のため、
出席はしない。


だが

受験生でなくても私は母親として出席は勧めなかったと思う。



私自身も成人の日は大学の研究室にいた。

長女は、アルバイトしながらフラフラしていたと思うが
私も本人も、全く関心がなかった。


私が二十歳になった時、両親は
高価な振り袖と帯を仕立ててくれて
記念撮影をした。
これは親孝行なのだと思ってキモノができあがったとき
写真館で撮影した。

これが後日、見合い写真となり、
北海道、津々浦々とは言わないまでも

そうとうあちこちに
本人と親の意向を無視して
見合い写真として廻ってあるいたらしく、

なん枚か回収されないままだったようだ。

それが
数年前、

数年前ですよ、数年前!

某病院の待合室の古い雑誌の間から発見された。


見つけたのは私の古い友人で
大爆笑したという。



セピア色の三津子を見つけた!と電話があった。


まあ
そんな機能が成人式の写真にはあったようだが
それは大昔のことだ。



とにかく
いろいろあって
私は現代の成人式に関心がない。




成人の日は
戦後、「美しい風習を育て」
「よい社会」「豊かな生活」のために生まれた国民の祝日のひとつとしてできた。

元気のない若者たちを激励するための
集いだったはずだ。1946年の地方都市の行事がルーツだとう説もある。

だとすれば
どう考えても
昔の元服の延長線上にある
伝統的な行事であるはずはない。


とはいえ

成人式に講演に呼ばれたことが何度かあるが
それは断じてお断りしない。


若いひとたちに
直接伝えたいことがたくさんあるからだ。


立派な大人になれ、ということではなく

こんなこと知ってたら
ちょっと楽ですよ
とか
ちょっと楽しいですよ
という
そんな事を伝えたいからである。



ふわふわの襟巻きをした成人式の女の子たちに
また告げましょう。

襟巻きは外用なので
室内でははずしましょう。


冬草履は外用なので
室内では履き替えましょう。



不可思議な羽織袴の青年に告げましょう。

白い和服に金銀のストライプの袴は
一部演歌歌手の衣装であって
日本の衣装にはありません。

今後は自分の着るものは
しっかり選びましょう。



偉そうなことを言うことも
そろそろ許されるのではないかと思い始めました。


なぜなら
 周囲に偉そうな人がとても増えたからです。

「こんなトシ」に
せっかくなったのだから


ちょっとだけ
偉そうなこと

今年は言ってもいいかなあ・・・と思っています。

そのうち、歯もガタガタになって
耳も遠くなって
言いたいこと、言えなくなるかもしれませんからね。


年明けのイチオシモーニングに次ぎ、夕方のイチオシでも
キモノを着てみました。
普段着です。
勢い、平成キモノ塾を立ち上げました。

りきまるさんも応援体制です。

今少し、休養が必要ですが
気合いを蓄えて
再起動したいと思います。