秋 です・・・

急に秋らしくなりました。


後期授業、某大学で「人間と自然」というわかりずらい科目がスタート。
もう数年やっているのですが
学生さんたちも学びずらいだろうなあ・・・と
考えに考えて
今年から方法を大きく変えることにしました。

初回、まずまずの手応え。
新しく100名の学生さん。

学年も2年生から4年生まで、学科、専攻もまちまちの選択授業ですが
。。
15回終えたとき、きっとよいテキストが、彼らの手元に残るよう、
私自身も楽しんでやっていこうと思います。


上の写真は宜野湾のホテルから。

みのりちゃんの「大人の力」でゲットしてくれたお部屋から。


懐かしい仲間3人で
期せず大人の修学旅行となりました。




台風が近づきましたが
なんとか保っていた空と海。


沖縄は遠い遠い土地でした。
でも

不細工シスターズのKIKIが
若い直感で選んだ新天地は
私にとっても予期せぬ探索、探訪の土地でした。


KIKIは次の春には沖縄を離れます。
彼女がいてもいなくても、
こおろぎは年に幾度も沖縄を訪ねるだろうと思います。


なぜなら
そこには
本当に優しい人間と
それをささえる文化があることを知ってしまったからです。



たくさんの神様がいて、
命に終わりがない、
そんな生命観、死生観に触れて
自然科学一辺倒だったこおろぎは
頭を殴られたようなショックを受けているのです。



そして
食文化のなんたるかを
深く考え始めています。




沖縄に魅せられるほどに
北海道の歴史が知りたくて
図書館にこもった先日、


ああ


アイヌの生活と文化を
なぜ学ばなかったのか、
なぜ、北海道の真の歴史を
今まで学ばなかったのか



猛暑酷暑の図書館で
猛省したのでした。


でも今からでも可能。



今期の「べこもち」の論文第二報は
丁寧に綴っていこうと思います。





さてさて

今回の沖縄で
センセー、どんな美味しいモノをたべましたか?
という質問も多々受けますが・・・・



観光と郷土料理にあまり関心がないこおろぎセンセー

今回のイチオシは
このキュウリの一本漬けかも。


冷たくて、じつにさっぱり。


そしてその前日食べたのが
KIKIおすすめのおしゃれな居酒屋さんの
なんと、キュウリの天ぷら。


なぜかキュウリがおいしかった沖縄です。


なんとか再現しようと思っています。


そうそうこおろぎが作る唯一の 沖縄料理は
「にんじんシリシリ」ですが
これは美味しいですよ。

今度、お教室でご披露しましょ。

さて


ごぶさたしてましたりきまるさん

こおろぎが帰宅した夜の笑顔。


秋ですよ、りきまるさん。
あと一ヶ月半くらいで雪ですよ、きっと。


短い秋を、堪能しましょうね。



先日の
N先生の、研究ができなかったことが悔やまれるという
重いことばが耳から離れず
その感慨を形にしようと考えています。
忙しさは何の言い訳にもならないでしょう。

世の中には
お病気のご家族や、介護が必要な高齢者をかかえて
それでも一生懸命働いているひとたちがどれほどいるでしょうか。



本当に手が必要な、そんなお子さんも
本当に時間をかけなればならない家族や
事情にもかかわらず
笑顔で前を向いている人たちが
どれほどいることか、



なんの不満があるかしら、と
思うのです。



・・・・・とね、

立派なこと書いていますが

不満で喉つまりしそうなこおろぎセンセー、
他人の幸せなど全く喜べず、
己の不幸に埋没しそうな小さい心・・・ですが、


にっこり笑ってがんばります。


ある学生に言われたのです。

「センセー、いつもそんな風に笑ってるんですか?」


もう本当に、どうして自分はこんなに不運なんだろう、
一生、研究に没頭できる環境などなく
生涯、非常勤で、あれこれ慌ただしいだけ、
大昔の多大な不幸の後始末にも追われ、
親の加齢と自分の加齢、
あれこれどっさり目の前にある不安と
どう闘うか・・・
と思っているのに


「センセーの笑った顔、わたし、すごいと思う!」と

言われて


こおろぎ
おもわず泣きそうになりました。


よかった!

不幸を拡大せず
不安を伝搬せず
不機嫌を伝えることなく
いられたのなら
本当によかった。


わずかに残っていた亡父の財産も
訳あり人生のため、すべて失ったこおろぎですが


ああ、こおろぎ自身が、周囲にご迷惑をかけずに生きていられることだけで
その命が財産なのだと
思った瞬間でした。

そんなふうに思えるようになったのも
沖縄の文化に触れる様になったからかもしれません。



なんくるないさーという

タクシーの運転手さんの声が
耳にのこっています。


悲しみのない人など
どこにもいないし
不安のない人間など
どこにもいません。


生まれた段階で
死ぬことが運命づけられているからです。



ああ
今日もいい日でした。


きっと明日も
いいことが
ひとつはある。


ちょいとセンチメンタルな
今宵のこおろぎです。