重陽の節句

九月九日、重陽節句


節句にもかかわらず
こおろぎセンセーは朝5時から
ガタガタゴトゴト、仕事とも懺悔とも
禊とも罰ともつかない、怪しい動き。


頭を整理するには
身辺整理が先決。


食器と書類、書籍を整理するプロセスで

事実

たくさんの発見と
新しいアイディアが生まれます。



上の写真は
この夏、わが家の食卓にずっと使っている竹の花器。
レッスンでご覧になった方もあるかと思いますが
食卓には秀逸のサイズ。


花はアスター
枝分かれしていて日持ちもして
可憐です。


アスターの別名はエゾギク。




最近、富みに攻撃性を増しているこおろぎセンセーは
前回、花束の空しさについて
書きました。


正しくは
空しい花束がある、ということです。



COCO塾の伊勢谷友介さんが
贈る赤い花束は
なにがなんでも赤いバラでなければならない。


そういう花束を選ぶべきだということです。


価格や義理や
なんでもいいから、花なら無難だろう、という
そういう贈り方はやめたほうがいい。


そして
きっちりお花屋さんを選ぶことです。


どんな方に、どんな理由で贈るかを
伝えて、
それを理解して形にできる
すばらしいお花屋さんが
ちゃんとありますから。



包装もリボンも含めて



時には
包装もリボンも不要、という決断ができるほどの

そんなお花屋さんを
しっかり選んで、


花でなければならない場面を
しっかり演出できるようになりたい、と
いつも思っています。




花は主役になってはならないのです。



主役はいつも人。



脇役として
凛と存在できる
役割を心得た花を作れるお花屋さんを選んでください。




しっかり衣食住を理解した
お花屋さんなら
きっと価格にみあった最高の花束を作ってくれるはずです。






さて、太り気味のこおろぎセンセーは大反省をしたにもかかわらず
昨夜、黒豆がどっさり入った粒あんの大福を食べました。


こころから反省する次第です。
どうぞ許してください・・・



でも
こおろぎは餡が好きです。


写真のこのデザートは
どこだったかなあ・・・おもわず写真を撮りましたわ。


思い出しました、すすきの某所です。
このお店には



こんな丼もありました。
価格はおどろくほどお安かったと思います。
が、1つ頼んで、ころすけさんと二人で食べたのでした。
それで充分満足でした。


そうそう
食空間論等を指導する立場上、どこに行っても、サービスが気になるのですが

「武士の情け」で写真は今、カットしたのですが
ご飯の蓋(不要)、杉の蓋ですが、この使い方がぞんざいなお店は
ダメ、ですね。

上の2枚の写真のお店ではありません。
上の写真のお店は満点です。


こおろぎが最近気になったのは
杉目や、取っての向きに無頓着なお店でした。
そのお店で、最後に出て来たデザートは、スプーンの置き方も、
お皿の向きも、全く考えていないサービスでした。
がっかり。
大学の食生活論やフードコーディネート論の授業では、写真を見せようと思います。


どうでもいいこと


これができるか、できないかが
プロかどうか、です。



それと


「つけ刃」もはがれます。
すぐにばれます。



料理も花もファッションも
なんでもそうです。
学んだこととできることは違います。



そこが長い年月と修業の力です。



自宅に他人を招くことを絶対にしないのに
おもてなし料理を教えていた先生にあったことがあります。
ご自身が学んだことを丁寧に教えていらっしゃるのですが
どこか臨場感がない。


ほんとうにそこに人がいる感じがしないのです。
そこでご飯食べて美味しいかなあ・・・

実際に大勢に食べてもらっていないお料理、それ、おいしいのかなあ・・という印象でした。



食器の扱いも、サービスの仕方やタイミングも
実際に、知識を得て、技術をみがいて、経験したお店がいい。



つけ刃ははがれます。
メッキもはがれる。



この年齢になって、そのことを常に肝に銘じて
プロとはどういうことか、を考えつづけようと思います。



そうそう

こおろぎは
伊勢谷友介さんを、目下 イチオシ していますが
やはり、高倉健さんをトップにすることにします。


昨日、プロフェッショナルで拝見して
背中が伸びました。


いままで
映画以外でお声を聞くことがなかったのですが
今回の映画がらみで
いろいろな場面で、普段のご様子が流れます。


180センチで67キロ。

70キロになってはプロとしてダメだと。


カブトムシさんに
この場を借りて伝えておきます。

反省してください。
高倉健サンが二人いる・・・と思えば
その体重には価値がありますが

ダメダメ。1931年生まれの高倉健さんの
この意識。
これは美意識でもあります。


朝はナッツ入りのシリアルにヨーグルト。
朝からがっつり丼ご飯たべていては、関取道まっしぐらです。


そしてなにより
高倉健さんの日本語の美しさ。


若い人にもタメグチなし。
ですます口調を通す。


そして謙虚。


監督のめざすところをつくっていくという
その姿勢。

そして彼が
ほぼ毎日行くという床屋さんが出ていましたが

高倉健さんの髪型を何十年も作り続けていらっしゃるのに
「教わりながら」という一言。


教わりながら、健さんの髪を切らせていただいている、というのです。


その「教わりながら」というフレーズを
しっかり受け止めたのも高倉健という俳優でした。


「すごいでしょう、教わりながら、とこの人はいうんです」


この評価。



謙虚たれ。



こおろぎ


こころに叩き込んで


今朝も5時からバタバタやってます。


新しいクラスをきっと開設します。

この山ほどの食器と花器、和服類を
なんとしても
使いましょう。


そして
つけ刃、と指さされないように
しっかり頭の中を整理して
堂々とあるけるよう
学びながら歩いていこうと思います。




日曜日の朝、ちょいと真摯なこおろぎです。


札幌は大雨。
雷も鳴っています。


でも
きっとよい一週間です。



追伸
今朝のりきまるさんです。
彼は納戸で発掘された仏壇用の立派なお座布団を
こおろぎさんからプレゼントされました。
キラキラでピカピカで
どうもお好みではなさそうでしたが
ふと振り返ったら
こんな風に座ってみていました。
チャレンジャーですわっ。
招き犬風のりきまるさんでした。