ハキダメにツル風ライフ

大掃除続行中で
ゴタゴタのアトリエにもかかわらず

なでしこ倶楽部開催。

いつも以上にゴミのなかでの開催、
申し訳ありませんでした。



取締役の指揮よろしく
毎月なんとか開催。


今回から
座学増加。
一回目は漆器のお話。

実際に見ること、触ること。



1980年代から
日本に広まったテーブルコーディネートブームで
和食器と洋食器の組み合わせがもてはやされるようになりましたが


実際に
漆器そのものを
識別し、その特徴、美しさ、機能を
確認する機会は実に少ないのです。


そして
なんとなく知ってる・・・
使いにくい・・・
管理が大変
高価・・・
古くさいイメージ


など

マイナスの情報が多くなってきています。


日本人にとっての器を考えようと思います。


まずは漆器から。


今回のなでしこは
人数も少なかったので
序章として
あれこれ眺めて触ってみました。


「木」が大好きなこおろぎは

あらためて手元の器を手にして
そこに浮び上がる年輪や
木目に
心ふるえたのでした。



器の価値を知れば、
盛る料理も変ってきます。



つくづく思いますね。


丁寧な器には丁寧な食を


丁寧な食には
丁寧な装いで

丁寧な会話を・・・


それが可能になります。


木をくりぬいて食器にしていた
遠い祖先の思い、
そして漆を手にしてからの
技術と知恵


どれをとっても感動です。


今回はイントロでしたが
次回また、もう少し詳しく学ぼうと思います。



そうそう
業務連絡です。
緑の柄のハサミ、お忘れの方、お預かりしています。
ご一報ください。


「食」にまつわる学問領域は
実はもっと広いのに
大学の教科書も一般書も
今ひとつ手をかけていない部分があります。




「人間」です。


食べる人間が不在なのではないかと。


栄養があるかどうか
生理的にどうなのか



その前に
食べるということの意味

食べたくなる理由

その道具

背景
環境


そこから考えていきたいと
思っています。



大散らかりのアトリエでのレッスンでしたが
意味ある一歩だったかと思います。



そして
りきまるさんは


ものすごく汚くなっていますが
元気です。
ころちゃんの携帯に納められ、
ウサギ風に変身。


なにかと多忙ですが
新しい一週間です。



今日も和服を着ようかと思ったのですが
想像を超えて時間がないので
断念。


顔も洗えず午前中を終えそうです。



AKBのトップが脱退・卒業の場面を見ました。
残念ですわ、彼女、姿勢が悪い。
せっかくのドレスの良さが伝わらず。
胸元を気にして
デコルテを美しく見せられず
踵をつけて立たないから
洋服の裾も彼女の脚もキレイに見えない。
最後のお辞儀も
胸元気にしすぎて
しっかり腰も折れず、頭も下げられない。

ああこれだ・・・と
こおろぎは思ったのです。

洋服は洋服として存在し
人間も人間として存在し
靴も靴で
アクセサリーもそれだけで存在すると
こんな残念なことになるんだわと。


着こなすということ
コーディネートに負けないということ
使いこなす
モノを意識すること


要するに
人間は
それを取り巻く環境(衣服も含めて)を
背負っての存在なのだということです。


言ってみれば
時代もです。




どっさり反省材料をいただいた思いです。


山口百恵さんの引退のときとは違う。



演出優先、商業主義先行のイベントに見えました。


せっかくの「卒業コンサート」だったのに。
せっかくの衣装だったのに。


AKBのコンサートで
こんなに考えるんだから、朝からこおろぎ、
衣装論、服飾美学などの古い書籍を思い出しながら
ひどく考えこんでしまいました。


AKBを見ていると
日本社会の成熟の遅ればかり気になります。


いつまでたっても
大人になりたくない日本・・・。




こおろぎ組のみなさまにおかれましては
よい一日を
そして
よい一週間を・・・・