七夕

江戸時代に定着した五節句のひとつ
七夕祭り。

こおろぎは幸せな七夕を過ごしました。

木曜日から出向いていた関西の三日目は京都でした。

前夜の大雨と雷がウソのように晴れ、
こおろぎは大原の従姉妹のアトリエに向かいました。


従姉妹の長女、大谷敏子ちゃんは、木彫家だった父上と
画家としてミュージシャンとして、ジャンルを問わないアーティスト活動で
今や世界に活躍の場を広げている兄の大谷一生クンに負けない才能。



こおろぎがときどき持っている「すっごいかわいい」「すっごい手の込んだ」
「すっごいアーティフィシャル」なバッグの作者でもあります。
その彼女のアトリエのお話はあらためてすることにして


彼女、突然、夜、七夕のお茶会をすることにした!とのこと。


窓辺にはすでにこんな「しつらい」。



ああ、やっぱり京都はいい。
いや、京都がいいのではなく
こんな暮らし、こんなひとたちがいい。



七夕の由来をどんなに説いても
実際に墨をすって願い事を短冊に書くなど
五色の糸を飾ることなど
なかなかできるものではありません。


結婚する親友を祝う想いも込めて
懐石の準備もととのっていました。

でもトントン(敏子ちゃん)、
アーティスト魂が突然燃え上がり、
和菓子に挑戦!

えっ・・・
こ、これからですか・・


デザインが突然ひらめいたようで
いやあ、仰天の作業が始まりました。


えっ・・・
うそっ・・・

といいながら、
こおろぎはつい、手も口も出てしまったのですが、
あっぱれ、
トントンの熱意の勝利でした。

帰る時間が迫って
完成品は見られませんでしたが
葛で透明の皮もでき、
織姫、彦星に見立てた赤と青の短冊模様もでき、
あとは餡を包むだけ・・・のはず。



これぞ豊かさ。
これぞ文化です。



木曜、金曜と
大学にこもってお勉強したこおろぎは
短い時間でしたが
大好きな従姉妹のヨーコちゃんとトントンと
心ゆたかな時間をすごすことができました。


そして
二泊三日の関西の旅の終わりは
飛行機の中から眺めて星空。
七夕です、星空を・・・とのアナウンスで

美しいお星様を堪能しました。



そして

帰宅したこおろぎは
玄関に積まれた山ほどの箱を見て
現実にもどったのでした。


そうだわ、こおろぎセンセーは荒井商店の女将だったんですわっ。

さ、サマーギフトの箱詰めです!

大番頭さんたちががんばってくださったサマーギフト。
どうぞよろしく!

さっそく
ギフトの中のイチオシ(どれもイチオシなんですけど!)
北海道ソースドレッシング・キャロットでビール!
ホントーに美味しいです。

白身魚でも
カルパッチョでも
お野菜でも。


こおろぎは
今回の関西の3日間、
本当にいろいろ学びました。
そして考えました。


ひさしぶりに頭を使って
ちょっと頭、ちっちゃくなった気がします。


梅田の古本屋さんでは
3冊本を買い
大学でコピーして来た論文も4本、
本当に、学ぶことは限り無し。

命根性、うっかり汚くなりますわ。
長生きしたくなりますわ。



いったい、こおろぎセンセーの本職ってなんですか・・と

今回神戸で開催された某プロジェクトの懇親会の席でも
聞かれましたが

難しい・・です。

本職って
うううっ・・・


やっぱり「フリー・在野の研究者・教育者」かも。


そして
その指導する内容の具体的な指導の形が
お教室であり、
具体的なモノの形が
荒井商店なのだと
思います。



生命科学と生活美学、食文化・・・
理系と文系は矛盾せずにこおろぎの中で同居しています。


あれもこれも
なんだか忙しそうですが

ハイヒールで大地に踏ん張り、

まだまだしっかり歩いて行こうと思います。



学ぶことはどっさりあります。
伝えるころも山ほど。


イイモノはたくさんあります。
そして
素敵な人もたくさんいます。



元気でいなきゃ、と
心から思った二泊三日でした。



そして
荒井商店、どうぞごひいきに!
女将と番頭さん、みんな多忙につき、開店期間の短い弱小商店。
ご迷惑をおかけしますが
どうぞよろしくお願い申し上げます。