絶不調からの脱出

こおろぎ、当然のことですが
不調です。

微熱が続き、元気なし。

まあ
当たり前です。


大嵐の西宮と神戸は
おそろしく寒く、
薄いダウンコートでも寒かったわけで

沖縄さえ
夕方から冷えて

さらに
歩いた時間の長さ、飛んだ距離・・


旅の前後のスケジュールも
かなりハードでした。



が、休養につとめがら調整中で
目下回復の兆し。

本日中に復活予定。



大嵐の神戸で見つけたホテルは
なんだか素敵で、
一枚目の写真が小さいながら秀逸なロビー。

ロビー横のカフェが
なんとも素敵で
その奥には上の写真のような
空間も。


期せずして出会った空間は
新鮮な時間を作ってくれました。



これがそこのコーヒーといっしょに出てきたミルクとお砂糖。

なぜわざわざ写真を撮ったかというと

これぞ、こおろぎがずーっとずーっと主張している
もてなしの「形」の一つだからです。


ある日本料亭で、食事の最後にでてくるコーヒーは
美味しくなくはないのですが
簡易包装のミルクとスティックの砂糖。
高い料理のあと、この「仕打ち」かと
いつも思うのです。


ここで手を抜くなら
コーヒーは出さないべきだということです。


簡易包装のお一人様用のミルクは便利な商品で
スティックの砂糖も便利です。

それはいい。
「そんな場面」で使うにはベストチョイスであり得る。


ここがこおろぎの
食品流通とフードコーディネート論、食生活論で
力説しているところです。

そして
それは
生活美学でも
生命科学でも
力説している
「人間」にしかできない
「気遣い」と「知恵」なのです。
遺伝子も生態系も関係ない
人間としての「部分」なのです。


「技術」を越えた気遣いと知恵です。


場面を考えることができるかどうか
そして
「価格」をどう考えるかも。


ああ
たかがコーヒーのサービスの仕方で
人類を考え
経済を考え

こおろぎが疲労するのは当然かも。


そして
この母と娘の嵐の中の旅は
無事終わったのですが
この旅は
この一冊の雑誌とともにありました。

こおろぎは
若い人に相当期待しています。
それは、驚くほどの期待です。

こおろぎが若い頃、
そんなに若くなくなってからも
こおろぎごときをぶっつぶそうと思う大人たちがどっさりいたことが
悲しかったからです。

あとから来る若い人に
手を貸し、知恵を貸し、応援するのが大人だと思っていましたが
どうやらそうではない大人が沢山いました。


いつだって
どの時代だって
「今の若い人たちは・・」と愚痴を言う。

大人になるとことはそういう感覚になるということだと
学ばなければなりません。

それが「時代」の流れです。
「時」というのはそうやって流れるのです。

ローリングストーンズ。ころがる石です。

止まらない。


常に、若い人たちの声を広い集めることができたら、と
大人達にぶっつぶされそうになるたびに思ってきました。


だから、ニッポンのジレンマに登場する若きリーダーたちに
感動もし、期待もしている(していた)わけですが


さらにこの雑誌で
平成生まれのたくましい人たちの記事を読んで

こおろぎは、昭和の前半で生まれた者として
背中を延ばしたのでした。
そして平成生まれのころ介もまた
多くの勇気をもらったのでした。

ただし、
この雑誌に登場する若者のような思いの人たちは
全体の5%にも満たないはず。
いや1%以下かもしれない。


でも

たくましくあろうじゃないですか。


既成の概念にとらわれず、
ゆるやかに考えていきたいと
心から思います。


井戸の中から出よ
その壷の中から出よ
旅に出よ
人に会え
空を見よ
海を見よ

とにかく
井戸の中からは出よ、



そんな思いで今はいっぱいです。

それはこおろぎ、自分自身にも言い聞かせたことなのです。


微熱ゆえ、少々演説口調ですが
これも一つの病状かも。


熱に浮かされて、調子にのってるのです。


次の春、キキは沖縄を離れるかもしれない。
ころ介は大学生になっているかもしれない。
さてこおろぎは・・・

まずは
体調回復します。
今週は授業開始。
400名か500名か
新しい学生さんと会うわけです。

パワーアップしてますよ、今年のこおろぎ先生。
あなどるなかれ、マダムこおろぎ!


どなたさまにも
よい一週間でありますように!




(注:下から2枚目の 不細工シスターズ(略してBUS)の一人の写真は
親として少々不本意です。
これは本人が手を伸ばして撮ったいわゆる
自分撮り写真のため、魚眼効果が出て、顔がでっかく写っています・・
つまりその、彼女の顔はもっともっと小さいこと、
ちょっとだけ申し添えさせていただきたく存じます・・・
ささやかなささやかな親ごころでありますウ・・・)