時代

なんとも落ち着かない日々が続いています。

受験が終わったとたん、
ころ介さんが原因不明のダウン。
七転八倒の胃腸炎で、不眠不休で看病した立派なこおろぎでした。
(少し大げさです)

そこへ、不思議の国のキキさんが帰省。
ふしぎなお土産と不思議なファッションで
不思議なお化粧と不思議なマイペース。

でもまあ、久しぶりに会ったキキさんはmac air と強力なiPadを駆使して
チョーダラダラしているかと思うと、寸暇を惜しんで猛勉強。
研修医でこんなに勉強している人はいるのかしら、と思うほどの勉強量。
受験時代よりはるかに真剣です。
それと同時に、はじける遊び方・・・
このあたり、こおろぎのバランスの悪い遺伝子を多分に引き継いでいるのが
透けて見える感じです。
生涯、彼女は
こおろぎのように
落ち着くことなく、ゴールも先延ばしにして
ずーっとこのまま、なにかにワクワクしながら
生きて行くんだろうな、と思います。


それにしても

着々とサクサクと
パソコンとiPadをあやつって効率よく勉強する様子は
あっぱれで素敵。


「おかあちゃまも、このくらいやらなきゃだめよ、
時代に置いて行かれたらだめ!」と叱咤激励。


ガッテンですわ、キキさん。


こおろぎも
マシン駆使してがんばりますわ。



実に、
時代に置いて行かれる・・・


この感じがよくわかる昨今です。



ファッションもお化粧も
話し方も暮らし方も
気がつかないうちに
なんだかずれてしまっていることがあります。


誰にも迷惑がかからないことならどうでもいいのですが


生物の教師として思うのです。

せっかくこんなに
脳が発達しているのですもの

記憶は記憶として時間軸で整理して


新しい情報は充分に生かして
新しい時間軸に映る時代を
上手に取り入れていったほうが
ずっと楽しいのだと。


いやあ、私たちはもう、ついていけないわ
とか
もう無理
とか
知らなくてもいい
とか
できなくてもいい
とか


できればそうではなくて


できそうなことにはアンテナを広くはっていたほうが
絶対に楽しい。


異なる時代の人とできるだけ接したほうがいい。


なにがまずいといって

同世代の同性の集いの
慰め合いと愚痴の言い合いですからね。



どの時代だって


若い世代など
理解できないわけで


お年寄りも理解できない人種で

子供には腹がたつものなのだと

理屈抜きに今思っています。


ただただ繰り返しているだけなのです。



最近、ちょっと「外」に出ることを
意識しています。


「煮詰まる」ことが危険だと思うからです。


気が滅入るのは
「煮詰まる」からです。


いつも言うことですが

寺山修司の言うところの
「書を捨てよ、町へ出よ」です。

窓を開けるだけでもいい、
外の空気に触れること


いつもと違う人に会うこと


それだけでいい。



気がついたら
こんなに年をとっていて
驚愕した今年のお正月から
ずっと
考えることが多いのですが


できることをしよう
必要とされることをしよう


それにつきるという
当たり前の結論を
今両手に抱えています。


「そのうち」という言葉を使わず

「今」やる。

実に難しいことですが

時間の流れの速さに気づいた以上、
取捨選択の目を養って
丁寧に歩きたいと思います。


なんだか本日も
偉そーなこおろぎですが

もしかしたら
本当に立派なのかもしれない・・・と
思いたい夜でもあります。

それほどシンドイ課題が山積みです。



そんなチョーまじめなこおろぎの前を
不思議なイキモノが通りました。




・・・・・

そこを行くのはりきまるさんではありませんか・・・




100円ショップで300円もした高価なサンダルを
軽快に履きこなして、

どちらにお出かけですか・・・・



犬だって
時代に遅れまいと、
颯爽とサンダルを履きこなす時代ですもの




人間ならばもう少し
ワクワクドキドキしながら
時間を上手につかって
挑戦的な日々を過ごすべきではないのかと
痛感した一瞬でした。