大事な風景・人

いっちねんせーになったーらっ
いっちねんせーになったーらっ

という歌があります。

その歌詞に

ともだち 百人  できるかなーっ

というところがあります。


こおろぎ、思うのですが

友達は多い方がいいです。

でも
「だれとでも仲良くしなさい」という
「教育」は
少々つらかったなあと
思うのです。



だれとでも仲良くなど
できないんじゃないでしょうか。



こんな年齢まで生きてくると

つくづくと
つくづくと

相性のいい人
悪い人

はっきりしてきます。


相性の悪い人とも
なんとかうまくやろうと努力して
相当、時間と気力を浪費したこともあったように思います。


なんとか理解しようとか
なんとか理解してもらおうとか


ああ
無駄だった、と思うこと、あるわけです。


それと同時に


何年も会わなくても
頻繁に行き来しなくても
ごく最近出会った人であっても


すぐに心打ち解ける相手というのがいるものです。


百人の友達はできなくてもよかったのではないかしら

だれとでも仲良くできなくてもよかったのではないかしら


そう思うことが
あるのです。




二日つづけて、あるカフェに出向きました。


こおろぎとシスターズが以前大好きだった小さいカフェがありました。
そのオーナーたちが、最近、ちょっと大きなカフェにヘッドハンティングされたのです。

なかなか行けなかったのですが
ちょっと雪の晴れたお昼、ころ介と訪ねたら



ああ懐かしいランチ!

ころ介のランチが上の写真!

そしてこおろぎのランチがこれ!

そして

やっぱりおいしいデザートが
これと

これ。



揺れないイメージと味。


おいしい珈琲をいただきながら
優しい風の流れるお店で
ころ介とひとときおしゃべりしたのでした。


「安心」。


人と人のかかわりの
一番大切なものは
「安心」かもしれません。



その翌日の夜、
ふたたび行ってみました。
夜のメニューの下見です。

やっぱりおいしかった。


近く、「ここ」でカフェセミナーを開きたいな、と
思ったこおろぎです。


なにかに
果敢に挑戦するのもいいですが


「安心」しておつきあいすること
「安心」してお任せできること

これが一番です。



さて
元気に明るく受験に臨み
あたって砕けた感のあるころ介さんは
その夜、ダウン。
胃腸が働かなくなったようで
激痛やらなにやらで大騒ぎ。


一睡もせず看病するなど
こおろぎの母親業にはかつてなかったかもしれません。
それが今、19歳のころ介を抱えて一睡もせず・・・
ココロ優しい母の気分を体験。
今までは
放っておけば治るわ・・・という
お気軽カアサンでしたから。

ところが
午前6時ころ
「苦しい・・・助けて・・・」ところ介。


ひやあっ、どうしましょっ。

ノーテンキなこおろぎもさすがにあわてて
夜間救急センターへ。


早朝の待合室はなんとも心細く・・・


太い注射を2本されて
おかげさまでころ介さん、徐々に復活。


飲まず喰わずで24時間。
脂肪の蓄えのある立派な体格なので
全く心配なし。


笑顔も戻りました。


ああ
天真爛漫、陽気なころ介さんも
浪人生活はそうとうつらかったのでしょうか
試験を終えて緊張がほどけたのかしら

お気の毒でした。



こおろぎも昨年秋、
自分で気づかないうちに
カラダがSOSでダウンしました。


若くても若くなくても
時々自分のカラダとかココロとかに
「大丈夫?」と
きいてみることが大事だと
痛感しました。



そして本日、
キキ帰省。


沖縄に就職して初めての帰省。
本人から
「夏休みいただいたから、帰るね!」
と電話。


夏休みって・・・・


札幌は猛吹雪。


研修医一年目は過酷な日々の様子。
やっといただいたお休みなのでしょう。


「おじいちゃまのお土産、迷ったんだけど・・」と電話の向こう。

「元気な顔だけでいいわ」と、大人らしい発言のこおろぎ。

「そうはいかないわ、働いてるから」と立派なキキ。

「そう?よろこぶわ、きっと」と、うるっときたこおろぎ。

「お味噌汁だから、喜ぶよね!」と、不思議な発言。

「お味噌汁?」ただただ不安なこおろぎ。

「お湯、入れるやつ!」

「おじいちゃまに?就職して初めてのプレゼント?お味噌汁?」

「そう、沖縄の乾燥した海藻入りっ!」

「きっとよろこぶ・・・と思う・・」


ギフトは価格ではありません。
絶対に違う。

でも
それにしてもキキのお土産は毎回スゴイ。

ギリシャから液体洗剤
ロッコから怖いスパイス
南米からトイレットペーパー
パリからメモ用紙


数えたらきりがありません。
初めての帰省には
おじいちゃまにはインスタントみそ汁で
こおろぎのママには久米島の元祖みそクッキー(たぶん百円)
妹には紅芋キットカット(たぶんこれも百円)
母(こおろぎ)と父(カブトムシ)には特にないそうです。



もう本当にあいかわらず「いい味」しているキキさんです。
そしてあんなにアクセサリーが欲しいと伝えてあったのに
キットカットを買ってきたおねーちゃんではありますが、
もうお医者さんだと気づいたころ介は
「おねえちゃん・・・具合わるかった・・」とホロっとひとこと。
すると
「は?下痢だの吐くだのって、病気じゃないよ。絶食して寝てなっ」とクール。


麗しい姉妹の再会でした。

そして不細工シスターズ、健在。

短い札幌滞在のようですが
不思議の国のキキと
病み上がりのころ介情報、お伝えできればと思います。


新しい一週間、2月も終わりです。

春は今、どこでしょうね・・・