困った癖


思い切り散らかして、突然掃除を始める癖があります。
毎日コツコツやるのではなく
底なしに散らかしてからやるのです。

これは大昔からそうです。
学生時代、実験室を猛烈に散らかして、
先輩たちにどっさり叱られても
誰にしかられても散らかし続け、
ある日突然、コマネズミのように片付けて掃除をする。

本当に、困った癖は今も同じです。

そろそろ
その困った癖の、掃除バージョンのスイッチが入りそうです。

いいことには違いないのですが

このスイッチは
動物行動学的に
転移行動と呼ばれるもので

実は他にしなければならないことがあるのだけれど
それがしたくない、
できない
くるしい
つらい
やりたくない
わからない
そんなときに
他の行動に手をだす、ということです。

試験が近づいたら突然編み物がしたくなるとか
今まで開きもしなかった本を読みたくなるとか
それと同じです。


で、
こおろぎ、やらなければならないことが
どんどん迫ってきたので


つまりその・・・
なにより苦手な掃除でもしたくなるほど
緊迫した状況になったということです。


古い食器をながめては ため息。
それなのに
某店で
すぐれものの古道具をまたまた見つけてしまって
また財産…が増え、

ため息しかでないこおろぎ。

この写真、以前も載せたかも。
キレイ塾の風景。

こおろぎはやっぱり椿が好きです。


この茶器を乗せている板、
とても軽い漆器
捨てる板に漆を塗ってみた・・・という作家さんから
昔買ったのですが
いい仕事してくれます、やっぱり。


さて
19日、札幌キレイ塾の4回目。

23日はボルボライフデザイン塾。
とうとう3期12回目、最終回です。


大勢のみなさんにお会いしてきました。
感謝するばかり。

一区切りの時を迎えます。

次のステップは、さてどうなりますか。

生まれ変わる・・・かもしれないこおろぎのアトリエと
北大前のアトリエで
新しいスタートができたらうれしいです。



衣食住、しっかり網羅して
素敵なご提案をしたいと切望しています。

ファッションも
こおろぎは専門なので
なんとか形を作っていきたい・・・と思っていた
先日、
NHKの「仕事術」だったでしょうか
講師の伊藤真先生のファッションが気になりました。

長身で(187くらいおありらしいです)、なかなかダンディーな先生ですが
なぜか上着をお召しではないのです。

何度かお見かけしたとき、いつも上着をお召しでないような。

シャツはクレリック。衿と袖口が白いタイプです。
まあ、ドレスシャツと呼ばれたりする、華やかなタイプ。
お似合いです。
が、疑問その1
伊藤先生はサスペンダーというか、BRACES というか、要するにズボン吊りをご使用です。
これは男性にとって、ベルトより正式。本来こちらだった。
それはいいのです。
サスペンダーのおしゃれは実にすてきなことですが
あくまでも、他人に見せるものではない。

つまり
上着を脱いではいけない。

クレリックはその衿だけが目立ってはいけない。
サスペンダーに至っては絶対に見えてはいけない。

華やかな要素を2つ、ともに見せてしまうのが不思議。
さらに
それなのに
ネクタイがフツーなので

余計、きになるのです。
なんの意図か。
きっと理由があるはず。



疑問その2
伊藤先生はなぜ、上着をお召しにならないのか。
男性のワイシャツは、それがどんな素材でもデザインでも
「下着」です。
本当は(ホントーという言い方は大嫌いですが、この場合しかたないので・・)
ワイシャツは素肌に着るものです。
ゆめゆめ下に丸首シャツとかランニングシャツは着てはいけなかった・・・。
(過去形)

いい男というのは、
素肌にリネンのシャツですわ・・・。
まあいいです。


したがって
上着を着ないということは
下着のまま、ということです。


デスクでの仕事は上着なしでよし。
仲間うちの会議も上着なしでいい。
でも
改まった場面、
来客
正式な会議には上着必須。
ボタン必須。



こおろぎ、昔コンサルティングをさせていただいていた大手の会社の社長は
暑がりでいつも社長室では上着を脱いでいらっしゃいましたが
こおろぎごとき者がお部屋にうかがったときでさえ、
必ず上着をはおり、ボタンをかけられました。
その社長を思い出すたびに、そのシーンが浮かびます。
一流のビジネスマンの振る舞いでした。


お話をうかがいますよ、という姿勢を
そのボタンをかけるしぐさが
伝えてくれていました。


こおろぎも
その会社では
カーディガンを羽織ったり、
ましてやセーターやブラウスだけで仕事をすることはなかったです。
当然です。
上着には上着を、ですから。

逆に先方が全員ラフな格好なのに
こちらがスーツというのもおかしい。



したがって
海外生活の長い伊藤先生が
あえて上着をお召しにならないとすれば
それは受講生(視聴者)を緊張させないためか
親しさの表現か。



でも違和感ありますね。
インタビュアーである大学の先生が
背広上下ですから。



仕事の達人として
講義なさる先生の
上着なし、
華やかなクレリックにフツーのネクタイ
スマートな先生の割にごついサスペンダー
上記3点が
きっと意味がるだろうと
ひどく気になったこおろぎでした。


北山晴一先生は
衣服の機能を
1 体温調節機能
2 身体防護機能
3 運動性の保証、増進の機能
4 容儀機能(ちょっと難しい・・)
5 標識機能
6 心理的機能
7 美的表現機能
8 仮装や扮装の機能

と8つに分けています。(「現代モード論」2000年)
(上記1〜8、記憶をたどっているので書物では順番違います)

着ることって
大事なのです。

気崩すことも
着飾ることも
ともに大切なのです。


「出来る男」である伊藤真先生の
ファッションが
気になるこおろぎ、
改めて
ファッションを今年は見つめてみようかと思った次第です。

でも
正直に言いましょう。
ファッションの仕事も・・・と思うのは
今書いている「もてなし」と「自然との共生」という
むずかしーい本がつらいからです。

実に人間はむずかしい。

神経緊張気味なので
明日のイチオシには
ころ介が「もう派手かなあ・・」と言ってもってきた
ブルーの真冬のセーターを着てみようかと思います。
ものすごい寒さですし。
ふんわりしたセーターに、リムセのペンダント、
こおろぎ、やさしい気持ちで金曜日をすごせるかと・・
思うのですが・・・・
さて・・・

ほんとうに人間はおもしろい。
何を着るかで、
気持ち変わりますからね・・・

さ、お仕事お仕事!
逃げずにお仕事!