りきまる的日々

札幌国際大学 後期の授業が終わりました。
次回は試験です。

「人間と自然」という
いわゆる理系と文系を合わせた内容を・・・というご要望で講義を始めて何年かたちました。

文系の大学ですから
数学も物理も生物も大嫌いの学生さんがほとんどのはず。
しかも2年生から4年生までのほぼ100名。

試行錯誤、手探りの中
こおろぎは少しずつですが「見えてきたモノ」があります。

たとえば
「ヒト」と「人間」はどこが違うのか・・

まあそれがテーマでもあるのですが

生理的、物理的に身を守るための
衣食住ではなく


+αを手に入れてしまったのが「人間」。
技術であり、「欲」であり
他者との差異化の欲求であり
自己のアイデンティティへのこだわりであり・・・

それは衣食住すべてにあてはまります。

そして
そこに「消費社会」というキーワードが大きくクローズアップされてくるのです。



今日授業をしながら
実に
講義をしながら
突然・・・そんな感じで
なにかの回路がつながった気がしました。


生物の教師であるこおろぎが
食文化を教え
生活美学を語り、
服飾文化に通じようとし
しつらいや建築、造園に眼を配ること
さらに
荒井商店を復活させることの意味、


それが
実に明快に見えてきたのでした。

うまく書けませんが

こおろぎ
今夜は一人でお祝いをしたい気分です。


あのー

こおろぎの学生さんたちは
まだ若くてわからないかもしれませんが


こおろぎセンセー、なかなか深いところで
お話しているのかもしれません・・・
と、本日は、こおろぎ、自己評価高いです。



突然ですが・・
文系だの理系だのと
くだらない分け方、いい加減にやめてほしいと思いますが
どうにもむずかしいのが現状です。
何十年も昔、こおろぎは医学部には届かない学力だと自覚したとき
建築家が第二志望でした。でも化学を選択していなかったため
受験不可能。
ならば文学部だわ、とこおろぎ迷わず手をあげたのですが
時すでにおそし。
結局、誰一人想像だにしなかった農学部への進学になったのでした。


文系か理系かと問われれば、志望校は理系でしたが
こおろぎの能力はどちらかといえば文系だったかもしれませんが
数学と物理は好きで、化学と生物が大嫌いでした。
国語の成績はよくて英語はできませんでした。
どうなんです?こういう場合。


一浪で医学部に進んだキキは
二浪したら文系の学部に進んだかも・・・と言います。
今まさに受験まっただなかのコロ介は
高校時代毎年のクラス編成で理系か文系かと迫られ
こおろぎと同じタイプのため
毎年ウロウロ。予備校でも途中で進路変更。
センター試験は理系で受けましたが、文系大学にも手を伸ばせと母(こおろぎ)。

本当に
この分け方、おかしい。そもそも
数学ができないから文系だとか
英語がキライだから理系だとか
おかしいですから。

数学ができない法律家、いらない。
数学ができなければ経済学なんかできない。
英語と国語もできない医者はいらない。

当ホームページの管理人、みのりちゃんは天文学を学んで大学院まで行ったのに
意を決して難関不動産鑑定士に合格。
同じくホームページを支えてくれているエリーさんは
英文学からライターとして活躍後、イギリスでグラフィックデザインと宝石鑑定を修めた強者ですが
こおろぎ組においては実に強い「理系」頭脳です。
学校教育、秋入学だと騒ぐ前に
まだまだ問題あるのに!
グローバル?
こおろぎはおへそでお茶をわかしそうになっています。
国際的に打って出るため?
おへその上でお湯がにえたぎってしまいますわ。
ダメなのは春入学だからではございません。
優秀な人材はいつだってどっさりいます。
どっさり活躍しています。
何いってんでしょ。
東大が決めたらみんなそうするって?
アホじゃないかしら。
入学をいつにしたって
大学全入時代を作り、
少子化の未来も読まずに大学も大学院もつくりすぎた責任どうするの?

あ、
血圧あがってきたので
閑話休題

あら、なんの話だったかしら・・

この理系文系の分け方、なんとかしてほしいものです。


とにかく
今日ひらめいたいくつかのことを
来年度の授業に生かしていきたい
執筆中の教科書に上手にまとめていきたいと思います。



上の写真は和柄の珈琲カップ
こおろぎはこんな華美なカップも好きです。
これはカブトムシのママが大事にしていたものです。

このカップは頻繁に講義に使うのですが
これぞ日本の美意識です。


柄の「重なり」。

今週の函館新聞の暮らしのパレットに書きましたが
そうそう
ホームページのキレイ塾の報告記に
エリーさんが大伴家持の歌を挙げてくれていますが

つらつら椿・・という表現があります。


重なることを愛しんできた日本人。

葉が重なる椿は
列なる、連なる・・・しみじみと・・という多くの意味を込めて
愛されてきたようです。


それは
和服や食器にも
建築様式にも見られます。

どうして合わせたの?重ねたの?組み合わせたの?というものが
実に多い。

和服と帯、羽織の組み合わせがそうでしょう・・・


このカップの柄の組み合わせなど
実に見事です。


ここにも
美のひとつの形を発見できそうです。

厳寒の札幌で
ちょっとぴりりとしたこおろぎですが・・・


さて
りきまる情報です。

先日このブログで
「大嫌いだ!」と激白しましたが
ボク、りきまるの天敵、弟のシリュークンは、
まだボクの大事なお里のドッグステーションにホームステイしています。

ボクが行くと、
こんなにボクが大嫌いなのに
たぶん、ニコニコしてこうしてガラス越しに迎えてくれるのです。

実にいい奴で、いやになります。


この日は
なんと
ボクといっしょに生まれたお兄ちゃんと
リュークンといっしょに生まれた妹も
お里帰りしていました。

みんな
「いいおうち」にひきとられていったので
みんなものすごくキレイでした。


なんだか美人です・・・

今日本で
こんなにスタンダードプードルが
しかも
相当な美形のスタンダードプードルが
ウヨウヨといるショップってないかも・・・。
でも
なぜこんなにウヨウヨいるかというと
すべて
ボク・・が悪いのです。


ボクが、シリュークンやおにいさんワンコに
ワンワン吠えるので
ドッグステーションのみんなが
ボク以外のワンコたちをトリミングルームに集めてくれるからです。

すべてボクが吠えるからです。
「どうしてそんなに吠えるの?」と
ガラス越しに聞かれても
ボクにも理由がわかりません。
この写真の手前にいる、うすよごれた犬がボクです。

ボクは普段、全然吠えません。
どんなことがあっても吠えない立派な犬のはずなのに。
いつだって、りきまるくんは静かでいいこだと
みんな、絶対に言ってくれるのに。


お恥ずかしいかぎりです。

で、おかあさんはといえば

ドッグステーションのお孫さんが
遊びにきていて
吠え狂うボクなど忘れて
すっかり「オバーちゃん」顔。
1歳になったタクトクンは、ド派手な「オバーちゃん」に
固まっていました。

で、吠えるのに疲れたボクは
棚の上に隠されたおもちゃを探したのですが
そこを、おかあさんに撮られました。
おかあさんはドッグステーションのカウンタ―で
美味しい珈琲をのみながら論文を書くのが日課になって
真剣に書く・・・と宣言したはずなのに・・・



「ひゃっひゃっひゃっ!
二人とも おむつしてんのねえ!」



・・・って
そんなにおかしいことでしょうか・・・・

早く春がくればいいと思います。
そして
どうしてこんなに兄妹に合うと吠えてしまうのか
理由が知りたいです。