反省の日々

さてさて
美味しそうなボトル。


コロ介の受験にあたり
全く親らしいことなどせず
いつも通りにすごしていたこおろぎでしたが

周囲のみなさまから
「お嬢様、お受験で大変ですね・・」的な激励のような
お声掛けをいただき、
突如意を決した禁酒宣言でしたが


その翌日が試験だったため、
甚だ不本意ながら実行は5時間で終了したのでした。



まあ
受験で大変なのは
本人ですし、

大変なのがいやならやらなければいいわけで・・

あくまでも本人主義のこおろぎでした。

あ、過去形は間違い。
まだ何も終わってはいない我が家でした。



そのセンター試験の前日から
当ページの管理人みのりちゃんが本業のお仕事で来札。


みのりちゃんはキキの受験の時もわが家に「同席」。
正しくは現役不合格発表の日の同席でしたが、
なにもかも懐かしく、合否はともあれ
わが家の不細工シスターズの成長を
いっしょに見守ってくださって感謝です。


そのみのりちゃんとこおろぎは

いろいろな仕事を終えた14日の夕方
どちらからともなく時計を眺め

「いまごろ、コロちゃん、初日試験終えたでしょうか・・」

「そうねえ・・・もうそろそろ終わるころかしら・・」

「じゃ、そろそろ始めますか・・・・」

「そうしましょ、そうしましょ」


何を始めたかというと

こおろぎ、年末いただいた3本の素敵なボトルの試飲会。

え?
娘が受験の最中にですか?
まあ
母親とその仲間にできることといえば
それぞれがしっかりと有効に時間をすごすことなわけですから。



山口県のお酒です。

本来日本酒は飲まなかったこおろぎですが
絶対に熱燗しかのまない義父と10年間毎週末酒宴を開き、
おつきあいしているうちに
日本酒にも開眼。

辛口は実にいいです。

バターにもオリーブオイルにも
肉にも魚にも野菜にも
醤油にもソースにも合うことを確認。


さて
この3本、どこが違うでしょうか?

お米の磨き方が違うとのこと。
お米の歩留まりが50%
39%
23%
その違いをたしかめましょ、というセットをいただいたこおろぎでした。


これは、大酒豪のみのりちゃんと試さなければ・・・と
虎視眈々とご来札をお待ち申し上げていたのでした。



満を持しての試飲開始。
小さいリキュールグラスを6つ並べて
いざ乾杯。

50%を口に含んだ段階で「美味しい!」

つぎに39%で、「これも美味しい!」

23%で「これは美味しい!」


結局どれもそれぞれ「おいしい」としか言えない
情けない試飲会になったのでした。



ただ
旭酒造様のご自慢の二割三分(23%)は
サラサラサラとしていて
こおろぎやみのりちゃんのように
アルコール漬け状態の味覚には上品すぎたかもしれません。


それにしても
正しい試飲の仕方を学ぼうと思います。
ちょっとじゃわからん・・グビっ・・
いや、まだわからん、グビッという飲み方では
どうやらダメなようです。


こおろぎは利き酒師には絶対になれないと知りました。

なんでもやりたいこおろぎですが
絶対に苦手なことがいくつかあります。


化学の勉強
ミシン
手編み
ギター
自転車
インスタントラーメンのお湯加減
など

それに利き酒、が加わることになりました。


それにしてもです、
世の中には本当にいろいろなお酒があります。
絶対に長生きしようと思ったこおろぎでした。



なにかと
理解に苦しむことやら
不本意なこと
残念なことやら
逆鱗がこぼれおちそうになることもある日々ですが
そして今夜は
久しぶりに作った激ウマのはずのカレーを
ちょいと怒りが爆発しそうなことがあって
キーキーして眼を離したせいで
どっさり焦がしてしまいましたが


どれもこれも
修業修業。
いや
修練です。

こおろぎの農学部応用昆虫学教室時代の恩師 正木進三教授は
「修練です!」という言葉が口癖でした。

あ、毎日言われていたのはこおろぎだけかもしれませんが
その言葉の重みが最近わかってきました。

恩師正木先生はご退官後、研究を続行。
もちろん今もです。
一昨年お会いしましたが
あいかわらずすべてが明晰すぎて
大感激でした。
御年は80代の中頃にさしかかられるのかと。

すべて修練の結果でしょう。

さ、
マダムこおろぎも
修練あるのみ。


ふーっと深呼吸して
美味しいお酒でもお茶でもグビっとやって
大人らしい日々をすごしたいと思います。