人日の節句

1月7日は江戸時代に定着した五節句の一つ、
人日の節句



七草を食べることでも知られます。

上の写真は今朝、おかゆを作る前に撮ったものです。

実に美しい野菜たちでした。


もちろん、わが家の七草がゆのお味は極上でした。
(と、コロ介が言いました)


冷凍庫にたまっていた余ったご飯たちを解凍して
全部合わせて、多めの水でグツグツ。

水は多すぎてはいけません。
かといって少なすぎてもいけません。

目も離してはいけません。
ずーっとかき混ぜ続けなければなりません。

粉末鰹だしを多めに入れます。

ご飯粒が自尊心を失くし(?)、
りりしさを捨て(??)
崩れ落ちる寸前までずーっとかき混ぜ続けますが

途中で薄く切った根菜類を入れて
いっしょに混ぜ、

ふわふわにできあがったら塩味で整えて
最後に小さく切った葉野菜を加えてさっとひと混ぜしてできあがり。


ここで誘惑にかられます。
ああ・・・バターを入れたい!
ああ・・・お醤油を一滴入れたい!
ああ・・・卵でとじたい!

だめなのです。

今回だけはだめ。

七草粥は塩味だけで。


今朝はこのおかゆ
丸干しイワシでした。

匂いがいやだとコロ介。

でもこの匂いが邪気払い。

少々節分と混同しながら
いただいたのでした。


実に
美味しい朝ご飯でした。


さて
りきまるさんですが
元気いっぱいですが
定期検診と予防注射でした。

いやあなんというだらしない姿。


体重は去年より2キロ増えて19.5キロ。
耳の掃除をされてこの顔。


美人の看護師さんにぎゅーっと押さえ込まれて
この顔。

元気がなによりです。


で、元気といえばこおろぎ、やはり少々風邪気味とアレルギーで
なんとなく勢いがありません。
昨日金曜は今年初のイチオシモーニングでしたが
4時に起きる自信がなくて
ずーっとウトウト状態で朝を迎えました。

番組では相変わらずみなさん明るく元気で
沢山のパワーをいただき
こおろぎも回復・復活傾向。


そして成人の日・・・
ですか?

冠婚葬祭と年中行事については
専門に研究したつもりですが

そして
成人の日に招かれて講演をしたこともありますが

こおろぎ自身は
この「新しい」記念日に、実はあまり関心がありません。

したがってこおろぎが20歳になったときの成人の行事に参加はせず、
帰省もせず、大学にいました。
ただ、20歳の記念に、友人と自費出版
少々文学少女でしたわ、ワタシ。
当時の新聞に紹介されたりした思い出で充分。


もちろん記念写真なども撮るつもりなどなかったのですが
父が吟味して選んでくれた振り袖があって
帰省したおり、着せられて写真。
後日、それが「見合い写真」として
母の管理下をはなれてとびまわり、
なんと、ごく最近、
ごく最近ですよ!
某市の某医院の待合室で発見されたという珍事。
あり得ない大事件です。
顔から火が出そうでした。


あり得ないといえば
もう10年以上前でしたか、
こおろぎは遠近両用のコンタクトレンズという、夢のような商品のCMを
依頼されました。
新聞の一面記事。
おもしろそうだったのでうっかり引き受けたら、さあ大変。
コンタクトレンズを実際に使わなければならないのは当然で
怖い怖い。使ったことのないこおろぎは怖い。


そもそも近くが見えないのが老眼ですから
指の先のコンタクトレンズの裏表など絶対に見えない。
老眼鏡をかけると見える。
でも老眼鏡をかけていたらコンタクトが入れられない。

それはそれは大騒ぎで、
眼科に通って検査をつづけ、こおろぎ用に作っていただき、
練習して・・

何日か体験してから本番。
東京の某眼科の専門の先生と対談。

それが全国紙何紙かに載ったのでしょう・・・(すっかり忘れました)


そのすっかりわすれていた新聞が
なんと先日、
関西のどこかの眼科の壁に貼ってあるのを
関西の大学の友人が発見したというのです!
再度、こおろぎ、顔から噴火。


本日の教訓。
何も捨てなくてもいいですから
せめて他人の古い写真は捨てましょう。
そして古い新聞を貼っておくのはやめましょう。


え?
で、遠近両用のコンタクトレンズはその後どうなったか?

・・・・
普及したかどうかは不明ですが
こおろぎはギブアップ。
慣れれば楽だったかもしれませんが
装着が大騒ぎだったことと
遠方の視力が落ちるのが不便で、
それと、車の移動時など、景色の変化で酔うようになり
長期使用はできませんでした。
せっかくキャンペンガール(!)に選ばれたのですが・・・

どんどんよい製品が開発されているとよいのですが・・・


さて
成人式ですが
こおろぎはキキが二十歳になったとき、
記念の指輪を買ってやったかと思いますが
成人式への参加とか和服で記念撮影とか一切考えませんでした。
もちろん、キキも無関心。
こおろぎのママだけが大不満で、なんとか振り袖を着せて写真を、と
大学卒業まで言い続けましたが
こおろぎ、少々むきになって、いや、意地になって実行しませんでした。
もちろん、こおろぎの遺伝子を持つキキも断固として拒否しましたし。


コロ介は今年4月に二十歳になります。
やっぱり、記念に指輪を買ってやるかもしれませんが
同じように振り袖写真は撮らず、来年の成人式に参加することも
勧めません。


理由は・・・
あまりに形骸化しているからでしょうか。
戦前まで、女性には選挙権も与えられなかったのです。
今現在も、男女の「扱い」にこれほどの差があるなかで
男女同等に、なぜかこの日だけ「成人」とひとくくりにして
立派な大人になりなさいと
立派じゃない大人に言われるなど
なんとなく「違う」気がしなくもなくて。
二十歳になった誕生日に、家々で粛々と祝うのがいいかと
こおろぎは思うわけです。ただなぜ二十歳が「成人」か、
その議論も聞こえてきてはいません・・
お酒を飲んでもよい・・・程度では疑問。
選挙権?
なぜ二十歳まで待つのでしょうか・・
あるいは、二十歳で考えられるのでしょうか・・・
疑問は疑問のまま。


以前成人式の講演に招かれたときも
そんなお話をしてきました。
ただ、
大人には大人のルールがあるらしいこと、
そして日本には日本のルール
人間には人間のルールがあるらしいので
トラブルなく、快適に人生を謳歌するためには
そんなルールをしっておいたほうがいいわよ、という内容だったかと。


そしてなにより、
こおろぎは成人式の女の子たちの
あの白いふわふわの「えりまき」風ショールが
大大大嫌いです。
なんでしょ、あの没個性。
あの定番化。



新しい行事はすべて商業ベースで展開。
婚礼も葬儀もそうです。
それはそれで意味も機能もありますが
成人式のあの白いふわふわを
抵抗なくうけいれることに大抵抗があります。
残念ながら説明する時間がありません。
そのうち。

と、ここで
コロ介が登場。


「何書いてんの?」と
覗き込み、

「あ、成人式のこと?
何着ようかなあ!」

とまさかの発言。

「え?コロちゃん、成人式に興味ある?行くの?行きたいの?」

「え?だめ?」

「いや、別に・・」

「どうでもいいけど・・」

「何着ようかあ・・」

「行くなら一番似合うもの、着たらいいよ」


・・・・・・

そうです、いつもどおりがいい。
ハレの日ですが

うまく言えませんが、
そして時間もありませんが


昔の元服ではありません。
作られたハレの日ですから

コロ介さん、どうぞコロ介さんらしい「その日の装い」で。
来年かしらね、ご案内が来るとしたら。

わが家には和裁が得意なママが縫った振りそでも何枚もあって
貸衣装屋さんのように沢山。
でも、突然その日、大人になるのではないので
着なくてもいい。


大学進学とか
就職とか結婚とか
大人として扱われる転機が
人生には何度かあります。


そのつど、心あらたに
すこしずつ大人の道を歩けばいい。


母は大学のある町で
アルバイトをしながら静かにすごしました。
キキもそうでした。

コロちゃんはどこでどう過ごすのでしょうか。


もうすぐ入学試験です。
一年間の浪人生活でずいぶん強くなりました。
浪人生活にもかかわらず
家事労働の負担は変わらず
いや
浪人生活だからこそ
家事労働が増えました。
食事や掃除や買い物や
こおろぎの手伝いを実によくやってくれました。
立派でした。
貴重な一年でした。

いや、まだ続くかもしれませんが
どんな結果であれ、
コロ介さん、自分で進路を考えてください。
それこそ、4月には二十歳になるのですからね。


だれがどういう道に進もうと
コロ介の道はコロ介が選んで、コロ介が歩くのですから。


人生は思っているより長く
同時に
思っているよりは長くはありません。

だからこそ
「成人式」は
各自で・・・


もう成人式の講演依頼はこないかも・・・。


この時代、どんな顔をして
「大人たち」は「新成人」に演説ができるというのでしょうか・・・


思うところの多い最近のこおろぎです。

新しい一週間が
意味のあるものでありますように!


追伸:今、教育テレビでコロンビア大の白熱教室。
シーナ アイエンナーの講義。
「しあわせになるための選択を惑わす障害」


ほしいもの、を知ること・・・。

というような。自分がなにを求めているか、それを知っている人は少ないと。
自分が欲しいものが何かわからない・・・のだそうです・・・

ダニエル ギルバードの名前も出てきました・・・
ウオルター ミシェルのマシュマロテストも出て来た!

ううっ・・
こんな議論たたかわせる世界があるのに

日本全体の幼児性、稚拙さ・・・

こおろぎ、深夜の深い深いため息。
学ぶことがすべてです。