台風の夜

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日本中が台風に襲われて
つらい夜です。

あんなにひどい地震津波
あんなにひどい被害がそのままなのに
再び、三たびの嵐。

ふーっとため息。

片付かない仕事の合間に
目に入った古い写真、

こおろぎはむねがいっぱいになりました。


26年前、お教室を開いた直後、
周囲からのいろいろな圧力で
小さいこおろぎは
押しぶるされそうになってしまったのですが、


ふと開いたアートの本で
パリの花の学校のことを知り、
いきなり電話で入門お願いしたのでした。

今と違って
インターネットがあるわけでなく、
何もかも不自由だったのに

若い・・・といっても
生物の教師をしながら
お教室も開き、
小さいキキもいたのに、

こおろぎは
パリに飛び、
寸暇を惜しみ、
お金をためてはパリに通ったのでした。


通算何度訪ねたかは忘れましたが、
キキを預けての旅ですから
10日程度の滞在を
何度か繰り返したのでした。


ああ、あのワンピース、レノマのニットのワンピース。
こおろぎの大好きなブルーのワンピース。
まだ、どこかのタンスの奥にあるかもしれません。
そして当時のトレードマークだった
大きなエプロン。
みんなに笑われながら
平気だった若い日のこおろぎでした。


校長のモニク ゴーチェ先生は
いつも素敵なファッションで
午前中は講義、午後は実技。
ランチはピザの出前でみんなでワインをガブガブのみながら
おしゃべり。
遠いところから来たのだから
なんでも質問しなさいと
惜しみなくアドバイスをくださいました。


こおろぎは
すでに生け花もアレンジメントも教える側でしたから
新しい技術を発見することは無かったのですが

指導する人間の
豊かさがいかに大切か、
痛感したのでした。


それは
パリ通いの前後、ロンドンで
学ぶ機会を得たときも
感じたことでした。



ロンドンのお花屋さんでは
とことん厳しい指導をうけました。


「あなたはプロなんだから」と
何度も言われて
「だからやりなおし!」という指導。

お花をどっさりかかえて
涙をこらえて地下鉄に乗った日が何日かありました。

でも
それは
けして当時の日本では
学び得なかったことだと
今でも思っています。


嵐が近づいている静かな夜

古い写真を見て


あのころの情熱を
思い出して
ちょっとだけ勇気を得たこおろぎです。



古いノートもでてきました。
昔から悪筆です。

でも
いつだって
こおろぎは
そうとうまじめに学んでいたのだと

あらためて思って
再び胸があつくなったのでした。






さて
ごぶさたしてました!
りきまるです。

ところんよごれて
外見が汚くなると、態度も悪くなって
でも、不良好きのおかあさんも家族も
そんなボクのほうがいいと言ってくれましたが
やっぱり限度というものがあったらしく
おかあさんが旅に出ている間に
ドッグステーションにお泊まりに行って
きれいにカットしていただきました。




・・・・・・

こんな風になってしまって・・・・



という写真を
おかあさんが沖縄のお店で撮ってきましたが
これは沖縄の雑貨屋さんのアルパカだっちゅーにっ。




実際のボクは
ものすごくハンサムになってしまい、
猛烈に照れています。
所詮犬なので
野山を走れ!地を這え!獲物を獲れ!

おかあさんはいいますが
今更それもできますまい・・・
面目ないスタンダードプードルです。


「忙しい」と言わない
「腕を組まない」という
不思議な宣言をしたおかあさんですが
さらに
「毎日掃除をする」という
普通のひとが普通にすることを
あえてここで「宣言」して
立派だなあ・・・・と思っていたら
宣言の翌日
元気よく「撤回」していました。


なにはともあれ、
平和に暮らしたいと思っています。


中身のないブログですみませんでした・・・
本日のパーソナリティーはりきまるでした。