近代化計画・暗礁・・・

うううううううっ

新しいパソコンと格闘するも、苦戦が続いています・・。



正しくは、格闘の仕方もわからないというべきかも。


要するに、
驚くことに、
マニュアル、という冊子がないのです。


すでに「デキル」人なら、なんとか検索しながら
やってみなさいよ・・・という、アップル社の強気の姿勢の前で
チビクロこおろぎはぶるぶる震えながら・・・・と言うのはウソですが


手も足も出ず、
同じ作業を繰り返しています。



と言っても、
実際は、大学の試験の採点と他の仕事に追われ、
パソコン克服タイムを捻出できずにいますので

ちょっと落ち着いたら、またがんばります。


つまりその・・・

今日のブログは、新しい写真を添付したいばっかりに
古いパソコンからの更新です。
めんぼくない。



さて
本論です。

野菜は美しいですね。

先日、高校の後輩達が何人かで作っている畑から
新鮮な収穫物をいただきました。
インゲンや、ナス、キュウリ、サヤエンドウ・・
とれたての贅沢を味わいました。

そんな素朴なホンモノの味の野菜のほかに、



最近、新しい品種の野菜が増えています。


美味しいものもありますが、
さて、いかがなものかしら・・・
というものもあったりなかったり。



白いナスもいろいろな形状のものが増え、
縞模様のナスは炒めても色がのこってキレイではありますが

さて上の写真の黒い野菜は「黒いピーマン」です。

育種の匠たちにはおどろかされますが


なんともいえない気持ちもなくはありません。



お米を見ても、
迷うばかり。

こおろぎは
北海道産の「ふっくりんこ」がイチオシ。
実に美味しい。


でも、ほかにもたくさん、美味しい品種があって
どうしてこんなに増えたのか、
だれか教えてくれませんか?



こおろぎは
農学部出身なので
育種などに詳しくなくはありません。
現在、食品流通等に関しても教えているので
農業経済関係がわからなくもないのですが


それにしても

次々に生まれる新品種、
その向こう側で消えてゆく品種、
そしてどんどん新しく生まれる品種への期待等

なぜか不安になることがあります。


学生時代、キャベツと白菜の交配で
新しい品種の野菜を作る試みがありました。
授業で学んだとき、


「なぜ、それを作る必要があるのですか」

と質問した大学院生の若いこおろぎに

担当の先生は

「無駄な質問だね」

の一言でした。


そのせいかしら・・

新しい品種作りへの
えもいわれぬ不安感が
ずっとどこかに渦巻いたままなのです。


あんなに美味しかった「国光」というりんご
「紅玉」
「インド」
レッドゴールド
「ゴールデンデリシャス」
「デリシャス」


完全に消えたもの、
ほとんどなくなったもの

そのかわり、どんどん甘さと大きさを増した日本のりんご。

みかんも同じでしょう。

海外のフルーツの、なんと素朴で酸味の強いことか。
そして
それこそが、自然のフルーツでしたのに・・・


葡萄からタネを取り去ったあたりから、
あの手、この手の改良が進んできたのですが


フルーツも野菜も
こんなに改良されましたが
それを食の豊かさと
そのまま言えない気がするのです。



どこかに「哲学」がなければ

なんだか怖い。


白米が失った栄養分に気づきつつ、
無洗米をさらに生んだ私たちです。


素朴なみずみずしい、懐かしい野菜を食べると
ほっとします。
手の届くところにあるものだけで
よかったのではないでしょうか・・・


電気だって
なければなかったでよかったかもしれない。


原発が必要だと
声高に叫んだ人たちと
品種改良に邁進した科学者たちには
共通の「科学者」としての
「なにか」があったのでしょう。


けれど
科学は、人類のためであるべきものですが、
同時に
危険を伴う宿命からのがれられないのです。


キャベツと白菜の雑種がなぜ必要かという
若い日のこおろぎの質問を抹殺した先生の
あの冷たい眼差しを、こおろぎは生涯わすれない。



せめて、
「君はどう思う?」と
問われたかったなあ・・・

そうすれば
もうすこし、大学院時代が楽しめたし、
勉強しただろうなあ・・・



まあ、とにかく今こうして
考える機会を得ているのですから
良しとしましょう。




さて話変わって
「お盆」。


どんな宗教の人も
みんな「お盆」を理由になんだか忙しそう。


こおろぎはちょっと「この件(お盆休暇)」についても
疑問がありますが
それはまたいずれ。


日本人の働き方に多くの問題が見えそうです。


「お盆」を理由にしなければ休めない。
そろそろ「夏季休暇」を堂々と
みんないっしょにではなく、労働者として堂々と
取れる時代になったらいいのにね・・・。




こおろぎも今朝早く、お墓参りに行きました。

こおろぎは
父や義母や祖父母のことを
ことあるごとに思いだしているので
ことさら
お盆だからといって改めて、お墓をお掃除したり、
センチメンタルにお墓に話しかけるママには
ちょっと抵抗があるのですが
(うまく説明できません・・)


「そこ」に眠っているかどうかは別として
灯ったろうそくの灯りと
上るお線香の煙に
先に逝った人たちのことを
改めて深く深く思い出したこおろぎでした。



それにしても
日本人の宗教観はむずかしい。
興味深いこと限りがありません。
学ぶことは尽きません・・・


[

さて
りきまるさんも元気です。
彼は、ペットボトルを両手ではさんで上手に開けることができます。
開けるのは口ですが、手で挟んで、絶対にこぼさないのです。

新聞を取ってくることも
携帯電話を持ってくることも
パソコン操作を教えることもできず、
ただペットボトルの蓋を上手に開けることができるだけの犬なのですが


その彼に、
缶ビールの栓を抜くことを教えてみようかと
試みましたが
無駄でした。


なんでも努力すればできるというものではないことを痛感。


無理なことは無理。
無駄な努力はしないに限ります。



こおろぎの新しいパソコン操作は
まだ無駄な努力かどうかは不明なので
後期の授業と、何本かの論文執筆と講演のために
せっせと学んでみようと思っています。


お墓に向かう車の周りを、
驚くほどたくさんのトンボが飛んでいました。
どこかでいっせいに羽化したのでしょうか。

道の両側のナナカマドの葉が
少し紅く色づいていました。

もう秋の気配。
コオロギの声も聞こえます。


大慌てで「夏の仕事」を終えたいと思います。

よい一週間を!