ハイヒール主義再び

しつこく、本日もハイヒール。

あちこちから、素敵だとお褒めの言葉をいただいて
ちょいといい気になっているこおろぎです。


4時起きライフなのに、あまりの暑さで寝られません。
短い夏ですのに、
こんな程度の暑さですのに、ヘトヘトです。

もっと暑い地域の皆様に、お恥ずかしい根性なしです。


久しぶりに、自分の書いた文章や、
食文化の大先生の書物を読んで、

つくづく思いました。

「しつらい」と「よそおい」

この二つがどれほど大切かと。


「飾る」ということは
どうも日本では、よくないことのように理解されがちだと
どなたかが書いていらっしゃったのですが、

こおろぎも同感。


飾らない人、飾らないモノに、価値を見出す。
「外見」に気を配っている人や、装飾過剰なものを毛嫌いする。


これ、間違いですから。


飾り気のない人・・・は本当にいいひとだとは限りません。

スッピンの女性と
しっかメイクした女性、
どちらが「いい人」に見えるでしょうか。

たぶん、スッピン女性の勝ち。

これだって
正確さに欠ける判断です。


素肌の美しさは評価すべきですが

スッピン自慢はベツモノです。


洋服を着て歩く以上、プラスアルファの装飾は
バランス上必要。

男性とて髪もひげも整えますからね。


雑種と
スタンダードプードルなら
絶対に
雑種のほうが、「やっぱり犬らしくていいね」といわれますね・・・

素朴さの勝ち。




でも

飾ることは、人間の必須なのです。


今日あらためて確信しました。


長くなるので説明は別の機会にゆずりますが


「しつらい」と「よそおい」を評価しない人は
たぶん、味にも、自然にも、関心ないですね。


ちゃんと「装った人」に、「しつらえた空間」が似合うのです。
今回痛感しました。

こおろぎなんて
こんなチビの上、真っ黒いので
何を着ても、空しいのですけれど
それでも、「なでしこ倶楽部特別セミナー」の日は
ストール2枚、ハイヒール2足、室内履き1足持参。

手持ちの品で
精一杯のこおろぎの「よそおい」術です。

そして
あららっ、次は危ない魔除けの写真がまた一枚・・・

さて8月6日は、カブトムシのママであり、
こおろぎの料理とお行儀、作法、ライフデザインの師匠だった
恵美子先生のなくなった日でした。
13年もたちました。

家族で食事。
猛暑の上、時間に追われる夕方だったのに
コロ介が、どうしても浴衣を着たいと申し出てきました。

浴衣は・・・
こおろぎはあくまでも浴衣は浴衣だと思っているので
ホテル内を歩くことに抵抗があります。

浴衣はインナーですからね・・・・

でも近年は、その傾向が変わりました。

Tシャツとジーンズがインナーからアウターに変わったように
浴衣は外出着に昇格したようです。


バタバタと着せて、
「なんでこんなにデッカクなったの?
どんな事情で、こんなに肥大したの?」と
詰問しながら不細工シスターズパート2に数分で着せて、

時計をみたらもう家をでるまで5分。

ああ
それなのに
突然思いついて

こおろぎは、師匠が残した単衣を着ることにしました。
箪笥の一番上にあったモノなので、似合おうが似合うまいが
時間がない。
帯も、師匠が全部半幅以下に細くしてしまった山ほどの帯から
夏向きの一本を手探りでさがして
適当に結んで、イザ出陣。

ざっくりとした「よそおい」となりました。

浴衣を批判している場合ではありません。
かなり上等の単衣の和服に、キマキ小袖(義母のデザイン)用の
細い帯の簡易結び。素足に草履。
新宿○丁目の、ある種のお店の性別不明のチイママ風の、
不可思議な装いになってしまいました・・・。
怪しいいでたちなのに
あちこちでお声をかけていただき、消え入りそうになったこおろぎでした。




でもまあ
師匠であり、姑であった先生の残した衣装を身につけて
食事ができたので
それがこおろぎにできた精一杯の供養でした。

食事のあとで着崩れてしまったコロ介とこおろぎ、
不細工母娘なのに、
不細工なりにこの笑顔
ああ、ホントーに不憫な母娘・・・
武士の情け、
強く生きる母娘をお許しください・・・



さてさてこのパークホテルのロビーを飾った七夕飾り、
鉢植えの竹は凛としていて
素敵でした。
仙台から取り寄せたお飾りも、
足元の蘭をあしらった透明のガラスの器も
さすがでした。

北国の夏は本当に短いです。

秋風はすぐそこ。


今月下旬は某地域のPTAの地区大会で講演。
数百人お集まりらしいです。
そろそ準備に入ります。
それを終えたら、大学は後期。
そして「しつらい」も秋色にチェンジ。
あっというまにクリスマスの準備です。
うふっ、あららっ、こおろぎの生誕記念日が
またやってきますわっ。
どうぞ、どうぞ、お気遣いください。


日々がどれほど大切か、
深く考えながら過ごしたいと思います。

ことしも残すところあとわずかです・・・・・