修業あるのみ・・

なでしこ倶楽部、今月は2回に分けて開催しました。
2回目は、お皿もお花も、ちょっぴりメニューも変わって
こちらも なかなか素敵でした。

お皿が変わるだけで
ずいぶん印象が変わります。

こおろぎは
黄色い食器のコレクターなので
今回はレモンイエローのひまわりが届いたとき、
黄色のお皿を選択。

生き生きとしたカフェランチとなりました。

そして今回はこの大きな百合。


フェリスさんに

センセー、まっしろいスカシ百合がありますよ、



と電話で言われても
斑点のない、まっしろい百合って
カサブランカでもなく?
あれでもこれでもなく、スカシ百合で?
と不思議でしたが
届いた百合のなんとうつくしいことか。

ちょうどよい大きさでした。


まっしろいトルコキキョウとあわせ、
ティータイムは和風に。

花の仕事は
いつだって、再び同じものには出会えない感動があります。


ミスカンサスとドウダンツツジを入れた瞬間、
突然和風に変身したのも素敵でした。


さて、
こおろぎは元気です。
朝型ライフを歩いています。


6月下旬から、多種多様な仕事や作業が目前に広がり、
少々混乱しつつありますが
それでも元気です。
ただただ思うことは、
修業ってやつには、終りがないということです。



過日辞めた復興大臣の失言暴言、
そして卑劣な暴挙、横柄な態度、
あれをみて、こおろぎはつくづく修業を忘れた人間の
こわさを思ったのでした。



1分遅れて入室した知事に、
立ち上がってその労をねぎらってこそ、
興大臣のはずですが


「客より先に来てまっているのが礼儀だろう」と
叱責した、この人間のレベルは、完全に「異質」です。


テレビで観て、こおろぎは狼狽を超えて、激怒を納めることが
できず、おもわず涙がこぼれたのでした。

かつて、そんな人に何人か会ったことはありますが
それでも、この辞めた大臣の「わからなさ」を
越える人はいませんでした。



ある新聞の朝のコラムに、
国鉄の5代総裁、石田さんの言葉を載せ、
この大臣に関する見解がまとめてありました。


石田さんは就任されたとき、
自分は「粗」であり、「野」であるけれど
「卑」ではない、とおっしゃったとのこと。
名言です。


新聞は石田さんの高い志と人間としての器の大きさを
文脈から伝えつつ、

「粗」と「野」は品行だが
「卑」は品性、品格なのだというようにまとめていました。
そして、この大臣こそ
「卑」なのだと記していました。



すばらしいコメントです。


久しぶりに読み応えのあるコメントでした。
こおろぎも全く同感でした。

荒削りなところもあろう「粗」も
洗練されていない「野」も
そんなことは経験の違いであり、
ある時代の「好み」でもあるかもしれないし、
個性と見ることもできましょう。

でも
「卑」は品性、品格です。
人間として、許されません。
なおらないと思う。


哀しいことですが
人を支配することに快感を持つ人間というのがいます。
本当に哀しい。いっさいの接点が無駄です。
でも
そんな人に、腰ぎんちゃくのようにくっついている人間も
いるわけです。



客より早く来ていろ、と
そんな暴言を吐いた人がもしこおろぎの上司なら
こおろぎは、ハイヒールの踵でコツンと
叩いたと思います。

「今、何て言った?」


目の前に立ちはだかったと思う。


今、大臣は「客」ではない。
そんなこともわからない人を「選んだ人」が
再び元気なのもまた不思議。



放射線の問題も
一巡したのか、登場する専門家の顔ぶれが変わり、
しかしながら、
「わからない」ものは「わからない」まま。


お人良しの日本人、どこまで騙され続け、
どこまでがまんするのか。



なぜ節電を受け入れるのか。
なぜ節電しなければならなくなったかの議論を
同時進行させなければならないのに
どこまでも
お人良しの日本人、
議論を続けてください。

フクシマの牛肉で騒ぐのは遅すぎます。
精一杯育てた牛を売るのは
罪でしょうか。
何を食べさせたらよいのか、
何を飲ませてよいのか悪いのか、
その指導をいち早くすべきだったのは誰か。



精一杯牛を育ててきた人たちを
責める人がいるとしたら
これも本当に哀しい。



あれは一部の農家だ、いっしょにされたくない、と
インタビューに答えていた人もいましたが



哀しすぎませんか・・・


なにもかも
「想定外」だと逃げることができるなら


あらゆる科学と知識、そして教育とはなんなのでしょうか。



便利なはずの携帯電話も使えず、
倒れないはずのビルが液状化現象等で横転し、
なにもかも
「想定外だった」ですむのなら
科学も企業もあまりに無責任ではないのでしょうか。
「想定しなかった」責任は
どこにあるのですか・・・



やっぱりこおろぎは
相当、あちこちが「痛い」ままです。



修業あるのみ。
こおろぎにできることを捜すだけです。



学ぶことが大切だと
疑うことが大切だと
そういうことを伝えることが
こおろぎの最大の仕事です。




最近、こおろぎの授業を受講してくれている学生さんたちの中に
このブログを読んでくれている人も何人もいるらしいことがわかりました。


前期は
あちこちで400名以上の学生さんとごいっしょしているはずですが



若い人たちに告ぐ!
大人を疑いなさい。
こんな日本にした大人を疑いなさい。
でも何より、若い自分もきっとたくさん間違うだろうことを
しっかり自覚しなさい。
そして、なにより、まだ何もしらないということを
謙虚に認めなさい。
その上で、大きな夢を描き、しっかりと学びなさい。

涙が溢れそうです。


がんばれ、若い人。
そして
手遅れかもしれない大人たちは
ただただ学びつづけませんか・・・



業あるのみ。
人類はきっと滅亡します。
なんとか
地球ごと壊れることのないように
なんとか努力してみませんか・・・


地球に優しいというフレーズが
大嫌いでした。

今でも
そんなこと、言う人がいるのでしょうか・・・



静かな夜です。

久しぶりに
相当まじめなこおろぎです。