大革命続行中

やってもやってもやってもやっても
全く片付かない マダムこおろぎの巣。

不毛。
泥沼。


しかしやらなければゼロ。
受験と同じ、どんな仕事も同じ。


日本中の「よい本」を集めてしまったこおろぎ、
その整理だけでも47年くらいはかかりそうなのに
開いては、メモ、読み入ってはまたパソコンに入力・・
片付かないどころか、いっそう散らかる始末。

でもまあ、
こおろぎにまた、だれの役にもたたない知識と
なんの役にもたたない思索が増えると思えば、
こおろぎ的には幸せってもんです・・・。


そんな空しい大掃除の中で
毎回遭遇する一枚の絵葉書が「これ」です。

そうとう昔、どこかのブティックか、書店か
ギャラリーかからいただいた一枚。

こおろぎはこのイラストが大好きです。

毎回大掃除のたびに出てきて、
ふとしまいこんでは
紛失。
そしてまた遭遇。

運命的にこおろぎの周辺から消えない一枚なのです。


こんなイメージの洋服をなんとか作れないものかしら・・

MITSUKO ARAI衣装研究所として目下研究中。



ハイヒール研究も続行中!

さて、先日NHKで、サーチュイン遺伝子の特別番組。
息をのんでみましたが
納得できず。

CGを駆使した分かりやすさは秀逸でしたが
さて
この遺伝子が見つかってから久しいことを考えると

「だからどうなの・・」という示唆がなく、
さらに

レスベラトロール」をサプリメントとして摂取すればいい・・

という
考えられない結論で終わった不可解さ。


ようするに
老化防止のために、カロリーの摂取を
25〜30%落とせば、どんな人も3週間から7週間で
サーチュイン遺伝子が働きだして、細胞が若返る、という結果。

ただし、カロリーは押さえたままでいなければならない。

イキモノとして飢餓対策として発達した遺伝子だということですが

食べる「楽しみ」の部分を、3割カットして細胞を若返らせることの
意味をどう考えたらいいのか。


そして
だったら
「必要なカロリー」として提示しているカロリー量って
なんなのでしょうか。
必要量をとっていたら老化が確実に進む。
それでも摂ったほうがいいとするカロリー量の意味はなに?


栄養学が専門ではないこおろぎは
食生活論の立場で
疑問符ばかり。


挙句の果てに

レスベラトロールという成分をとれば
同じ効果が得られるという報告もあって
当然、サプリ業界がすでに大激戦。

飽食のアメリカなど
このサプリをどっさり飲んでいるから
飲食制限なし、という肥満も増えていて

ああ
実験結果不足なのに
哲学不足。


サプリメントの限界は
「飲んだ私」と「飲まない私」を
比較できないということです。

飲んでも飲まなくても同じかもしれない。

カロリーをカットすることと
分子レベルで同じ結果が出たとしても

人間の全体像としてみたとき、
サプリメントの効果はカロリーカットと同じであるはずはない。


番組の終りが
レスベラトロール摂取で
解決か・・・って、


どうなの?
科学系の番組として
どうなんでしょうか・・・・


そして
「食事」という文化のあり方、
「食欲」という人間の欲はどうなんでしょうか・・・


「長い生き」には
絶対に理想的な形がなければなりません。

命だけがぽつんと長く存在することではないはず。


そして、同じくNHK爆笑問題の「学問」番組に
とうとう上野千鶴子先生が登場。


深夜の再放送も、つまり2度見て
やっぱり絶句。


上野千鶴子先生といえば
女性学の先駆者。
東大の教授でもあります。




画期的な著作、話題の提起には
事欠かなかった先生です。
「スカートの中の劇場」は衝撃的でした。

若い時代は溌剌となさり
攻撃的で
魅力的な先生だと
遠くからあこがれたりしていました。



こおろぎは
生物学が専門なので
「社会的性差」というのを
今もって理解できていません。


しようとも思わない。



たしかに
女性はしんどいです。

女性だから
大学で不遇だった経験はどっさりあります。

枚挙に暇がない。

いまなら大問題の発言に山ほど遭遇してきました。
こおろぎ自身がです。
セクハラに
アカデミックハラスメントが絡んだ
とんでもない状況も
たくさん見聞きしている。

しかし


「君、かわいいね」と言う発言も
言われた人が望まないならセクハラだそうです。

「君、かわいくないね」なら不快ですけど。

かわいいね、きれいだね、というのも
言われたくない人が聞けばセクハラだというのは


わかりませんね、やっぱり。



「君、かわいいね」と言われたい人が
そう言われて喜ぶのは
セクハラではないらしい。


というより
なんとか
「君、かわいいね」といわれたくて
付けまつげをし、髪を染め、衣装を選ぶのですから





真っ赤なニットに
いくつもコサージュのようなアップリケが点在し、
同系のスイングタイプのイアリングをつけ、
髪も明るく染めて
スカート履いて
華やかなお化粧をしている
上野先生ご自身の
そのファッションの分析が欲しかった。
爆笑問題さんに質問していただきたかったです。




こおろぎはため息。
先生ご自身の女性性の強調はどう説明なさるのでしょう・・・




上野千鶴子先生の論理性は
私たちの理想でもありました。


でも

今回の爆笑問題の番組は
完全に爆笑問題さんお二人の大勝利でした。


この番組史上初めて、
学者の意見の輪郭が不明瞭だったのではないかと
こおろぎは思いました。



深夜の再放送を見て
不完全燃焼のため息をついたこおろぎでした。


社会的な性差・・・という

それをいつかだれか
もっともっとわかりやすく分析してください。


こおろぎは
30年以上たっても
まだわかりません。

亡くなった日高先生も
「わからなくていい」と
おっしゃってたので

わかる努力はしませんが


メイドカフェで展開した
不可思議な番組でありました。


さ、

こおろぎの大掃除、大革命は
遅い歩みながら続行するのみ。


働くこおろぎに幸あれ!